市井公介! お前には何か秘密があるはずだっ!
- ★★★ Excellent!!!
読後、真っ先に浮かんだのは「市井公介は志津本翠のどこに、もしくは何がきっかけで惚れたのか?」だ。
ヒロインが惚れた、市井公介の「ギャップ萌えさせるような格好良い場面」を見たからでも良いし、外見が好みでも何でもいい。とにかく惚れた理由が知りたいというのが私の読後感。
第一話からの、気持ちの悪い行動をしてまで特別な関係を築こうとしたからには、かなり惚れているはずだ。チート幼なじみに負けまいとするには、そうとうなモチベーションが必要なはずなんだ。
それが知りたいんだ!
……と思いつつも、そこに想像を入り込ませる余地があるからこそ、数度読み返して、市井公介の思いを汲み取ろうとしてしまうのだろう。
チッ、作者さんの罠にかかったのかもしれない。
短編だから、ネタバレしないよういろいろと述べたいのを我慢するけど、最後に一つだけ。
作者の安室さんらしい勢いのある文章と、ラブコメの王道的なほっこり展開。
さすがです!