何て優しくて、素敵な童話。確かに絵本の読み聞かせにはぴったりだ。
森にすむ仲間たちは、仲良く暮らしていた。しかしいたずら好きの狐は、皆を困らせたり怒らせたり、あきれさせたりする。
そんな狐はある日、一人ぼっちになるのだが……。
悪戯好きの狐の童話は多々ある。誰もが一度は読んでいるであろう絵本の『手袋を買いに』や、教科書にも載った『ごんぎつね』。神話の「因幡の白うさぎ」。昔話の「狐と鶴」。そんな普遍的な狐像を踏襲しながらも、心温まる物語に仕上がっている。寒いこの季節に、この作品はいかがでしょうか?
是非、御一読下さい。