淡く脆く、けれど捨て去ることはできなくて

 そういう言葉が、四人の誰もに似合う物語だと思います。もしくは、たった一言、言えればよかった。そういう物語。
 周りを見回す余裕もなく、他人を気遣うことも自分を優先させることも中途半端で、気づくのが遅い子供たち。そんな四人の諦めや決意、優しさといった心の動きが場面に浮かびあがっていて共感でき、心を惹かれる作品でした。

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