京都で咲いた小さな一輪の花。
- ★★★ Excellent!!!
新撰組一番隊長、天才剣士、沖田総司。
彼の女性関係は、謎につつまれている。
だからこそ、色んな話が作られる。この話もそんなひとつ。
沖田の運命を重ね合わせると、少しでもこんなささやかで
あたたかい思い出があってくれたらと願ってしまう。
殊に山南の事件後は、一気に悲しみに暮れていったであろうから。
人を斬った苦しみが身体を蝕み、疲労が蓄積している。
だからこそ、食事の匂いが辛くて、食欲も湧かない。
病に伏す沖田に、少しでも滋養をつけさせたい一心で
彼女が考えたメニュー「軍鶏鍋」とは。
花乃の懸命の献身振りが、心を打ちます。