一話読んで何か用事でも出来たのか、一話だけ応援のハートマークがついていた。ちゃんと最後まで読みなさい(自分ツッコミ)800字という気軽さから、二話へと読み進める。なるほど。そうきたか。静かに心が動く。続いて三話へ。小説ならではの、「ん?」という小さな疑問や違和感のあと、全貌が見えてきて納得する。「よかったね」という暖かい読後感が残る。文章はほとんど変わらないのに、意味合いが全く違う三話の物語。ホッとひと息入れたいときに最適の物語。ちゃんと最後まで読みましょう(今年の目標)エビとイカのお寿司が食べたくなりました🍣
いいなあ、こんな暖かい家族。そう心から思える作品です。お互い打ち解けあっている中で、お互いを想う気持ちが見えます。一つ一つの台詞が記憶に残るのもその証拠。いいなぁ。こんな家族。読んでみてください。
お父さんは歴史学者さんです。お寿司の歴史をずうっと話して1話が終わります。無視されてるのかと思いきや。続きは読んでのお楽しみ。
何気ない家族の会話。お父さんはウンチクばかり語ってながら、家族もちゃんとそのお話を聞いていてどのかホッコリします。しかし、1年後、そして20年後と時は進み、同じようなテンプレートの会話でも、お父さんを軸とした家族の会話は、内容も濃くて色々と想像させてくれます。「江戸前」の意味も初めて知りました。※この度は「お化け企画⑦」にご参加くださり、誠にありがとうございます。
温かい家族の情景が浮かぶ良い短編でした。自然な会話の描き方が上手く、章ごとの時間の流れ方もお洒落で良かったです。
いるいるこういう蘊蓄好き。と何気に読んで行きました。私の愛する寿司がいっぱい。合間で何やら粗雑な扱いのお父様。マグロもぶ厚くなっていきああ 相変わらずの家族の団欒だなぁ 微笑ましいな、と思った瞬間のーーーー∑(゚Д゚)あああ そういうことか!と文字を綴る醍醐味が味わえる一品 ご馳走さまでした⭐️流石は書籍化作家様の揺るぎなき筆力。台詞だけでも読ませてくれます😊 ほっこり ドキ! 気づいてほろり。皆さまも感情のツアーお試しください。
前半を読んで、なるほどこうくるんだ、と読み進めると最後に気持ちよくひっくり返される。とっても楽しかったです。
お父さんは無視はされていないけれど、家族の会話の外に居るように見えます。でも、けっして大事にされていないのではなく、お父さんのことを家族は理解している。そして結末まで読むと、家族の核はお父さんだったのだなと判る。お婿さんに来た方が、次の家族の核になれるかは判らない。しかし、きっとなってくれるのではないかという期待が感じられた。私も一人の父親として、家族の核になれたならと思わせる作品でした。
なんだここまで来ると続きが想像できる。というのが、作者の力なのだろう。こうして歴史学者の家族は歴史となって行く。遠い未来、どんな寿司を摘みながら、どんな歴史講釈をしているのだろうか。
物語の99%をセリフが占める。そのせいで、特に前半、分かり辛い部分がある。しかし、読み進める内に設定などが把握でき、作者独特のユーモアにニヤリとしてしまう(泥鰌の所は大笑い)。そしてクライマックス。最後はまさかの方へ読者の心をいざなう。必読の一冊です。
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