前半を読んで、なるほどこうくるんだ、と読み進めると最後に気持ちよくひっくり返される。とっても楽しかったです。
物書きです。『大正地獄浪漫』(星海社)、『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』(集英社)、『原発サイバートラップ』(原書房/集英社)、『御社のデータが流出して…
温かい家族の情景が浮かぶ良い短編でした。自然な会話の描き方が上手く、章ごとの時間の流れ方もお洒落で良かったです。
お父さんは無視はされていないけれど、家族の会話の外に居るように見えます。でも、けっして大事にされていないのではなく、お父さんのことを家族は理解している。そして結末まで読むと、家族の核はお父さん…続きを読む
なんだここまで来ると続きが想像できる。というのが、作者の力なのだろう。こうして歴史学者の家族は歴史となって行く。遠い未来、どんな寿司を摘みながら、どんな歴史講釈をしているのだろうか。
物語の99%をセリフが占める。そのせいで、特に前半、分かり辛い部分がある。しかし、読み進める内に設定などが把握でき、作者独特のユーモアにニヤリとしてしまう(泥鰌の所は大笑い)。そしてクライマッ…続きを読む
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