常人であることこそが狂気なのだということを体現した作品。派手なトリックや展開があるわけではないが、狂気とは上記と同じく日常の当たり前の中にあるもので、逆に常人としての日常こそが狂気に満ちた世界であることを隙の少ない文章でかきあげた佳作。好き嫌いは分かれそうだが、こういうのは表現方法としておもしろいし、深読みするとおもしろい。