大学のアニメサークルが舞台となっている本作。
実話なのかな?とすこしの期待を抱きながら読み進めて行った。
物語は主人公がヒロインに告白した所から始まる。
しかし、とある理由でそれを真意だと思われず、ヒロインに嫌悪感を抱かせてしまう。
それでも主人公はヒロインに毎月告白するという半ば行脚に近いような事をして行く。
時間の経過とお互いの気持ちの変化が上手く表現されていて、かつ、季節が細かく分かれる事から読みやすい。
少し、性的な描写もあるが大人の小説なのであって良かったと個人的には評価している。
この小説に登場している人間は不器用だけどそこが人間味があり共感を持てた。
それを踏まえて話を読み進めてオチを読むと「お前、何も変わってないな笑」と思いニヤリとしてしまった。
実写化したら面白そうな内容だ
変わった名前を持つ人の気持ちを 考えてみた。
小鳥遊と書いて、たかなしと読むとか、世の中には色々ある。
個性的だと 胸をはって言える人 ばかりじゃないよね。
名乗る時に 必ず何か言われるのは、きっと 嫌だよね。
一日が 1年で 12回 巡ってくる。
もうすぐ一日だと思うと、きっと二人は どきどきしてしまう。
意識せざるをえず、期待や 淡い想いや、失望が そこにある。
きっと未来永劫、そんなやり取りが続いていくという予想は
びっくりするような展開で 見事に 裏切られ(いい意味で)
ああ、と 天を見て せつなく ため息をついてみたくなった。
人と人とが 結びついたり、離れたりする理由。
そして、それを 意志や想いで ひっくり返す勇気。
めちゃくちゃ すきな ものがたり。