二十歳のおばあちゃんへ

作者 高尾つばき

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★★★ Excellent!!!

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レビューとして内容に触れることがちっとも書けないくらい、あまりにもまっすぐな、素敵なお話。
誰かのために、何かのために、きっとそんなふうに生きてきたお父さんのわがままは、愛情あふれるものでした。いや、本当は愛情ではないのだと思う、それははっきりしているのですが、でもそれ以外の表現がやはり見つからないのです。敢えて言えば愛を超えた恋なのでしょうけど、そういった陳腐な表現は似合わないですよね。

男として、伴侶を失うことなど考えたくもありませんが、それでも、もし自分が将来そうなったとしたら、どんな心根で居るのだろうか? 時間が解決してくれるのだろうか? もし両親のうち、どちらかが先に旅立ったとしたら、残された側はどう生きるのだろうか? それとも、こんなにも純粋な気持ちでいられるのだろうか?

……かーちゃんを大事にしないとな、とちょっと思いました。

さんがに★で称えました

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★★★ Excellent!!!

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恋して、結婚して、子供が生まれて。夫婦だったら、その過程を経るににつれてもしかしたら恋する気持ちは薄れていってしまうかもしれない。

こんな風に想うことのできる相手を見つけられたら、こんな素敵なことはない。恋より愛の方が大きいとイメージされるかもしれない。でも、こんな恋する気持ちを持ち続けられるのはとても幸せなこと。

そして、本作品のタイトルの意味が素敵だなと思いました。その意味を知ってまたそこにある想いの強さに気づけるのだと思う。

さんがに★で称えました

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★★★ Excellent!!!

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二十歳のおばあちゃんへ、というタイトルで、もしかしてSFなのかしらと思って読ませていただいたところ……素敵な意味でやられました。
本当の意味の「二十歳のおばあちゃん」への気持ちを綴られているのですが、本当に綺麗で、こういった物語にとてつもなく弱いです。

先生との恋をされたことがあるかた、もしくは現在されている方も、とても感情移入をして読んでしまうと思います。
学生という時代は本当に、人生からみれば一瞬のように過ぎていきますから、もし、大切な先生がいらっしゃったら、大事にしてほしいと、心から思いました。
熱くなってしまいましたが、それほど素敵な作品です。

★★★ Excellent!!!

――

うおぅ。涙腺がいかん。勝手に涙が出てくるの止められない。

桜って、誰にでも思い出の1ページに成り得る
すごい引力を持っている。あんなのやさしい花なのに。だから。

かすみさんは、しあわせだったろうなぁ。
高校生でもう圧倒的にすきな人に出会って、毎日会える人で。
喧嘩の神様に呆れられちゃう程に。

菜々ちゃんの決心を、きっといつも見守ってるかすみさん。
もう、こんな恋文、反則ですよー、つばきさーん。(ただただ号泣)

★★★ Excellent!!!

――

読んでいて、何度も胸が苦しくなりました。

もし、仮に僕にも彼女が出来て、結婚も出来て、子供にも恵まれたのに、命の選択を迫られたら、どうしようか……。

考えるだけでも辛いことなのに、主人公はしっかりと前を向いている。

途中、主人公も後を追うようになるのではないかと、少しだけヒヤヒヤしてしまいました。

生きてる人間は弱いけれど、死んだ人間は強い。
でも、思い出を抱く、妻への永遠の恋心は、辛さと儚さだけではないと思います。きっと。

素敵な物語をありがとうございました。


にぎた

★★★ Excellent!!!

――

一言紹介にもあるように、この小説はその全てが亡き妻への恋文と捉えることができます。

おじいちゃんになった今でも、尚、妻に変わらぬ愛情を抱き続けている主人公がとても素敵です。
 
穿った見方をすれば、若い頃に亡くなったことで衝突する余地すらなかったからこそ、当時抱いていた愛情をそのまま1人で育むことができたのかもしれませんが、それでも一人の女性を愛し続けるというのはやはり素敵なんですよね。

彼の世にいる妻はいずれ主人公がきたとき、やっぱりこう言うのではないでしょうか。


「わたしの分まで菜々を愛情いっぱい育ててくれてありがとう」――と。


当たり前でも、それは言わずにはいられないでしょう。
再婚もせずに、ひたすらに一途な気持ちを抱きながら愛娘を立派に育ててくれたのですから――。

素敵な「恋の話」を皆さまも是非。

★★★ Excellent!!!

――

 花は散る。
 だけど、散るその瞬間まで、生を謳歌し、そして輝き続ける。
 いや、散ったあととて、その鮮烈な美しさは思い出として人の心に刻むだろう……

 ……
 …………
 ………………

 あれ? 私は誰の作品を読んでるんだっけ?

 と、思わず茶化してみましたが、
 この作者様、『墓尾さまシリーズ』等、猟奇を書かせたらもはやカクヨムで知らぬ人がいないという女傑作家さまでございますが、時折

 『明日へ奏でる草笛の音』
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054880716899

 など、心に響く作品も書かれる方です。
 今作は短編で4,000文字強。
 ネタバレにならぬよう内容は避けますが、穏やかな愛の流れを読まれたい方、是非ご一読下さい。
 出来れば、そうですね、
 陽射しの強くない朝、木々のある公園などで読まれたら……
 読後感はより一層臨場感を得られかも知れません。

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

永遠のように長く愛し、恋してる男性の、奥さんへの語りかけ。
こういう話だとわかって、それ以上に語りかけから伝わる彼自身の視点の優しさに、涙なしには見られません。
読後はちょっと、いろいろな思いが合わさって、「あ〜……」ってなっちゃいました。

★★★ Excellent!!!

――

ぼく目線で語られるストーリーは、全編で優しく包まれるような温かい雰囲気があります。

ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、「おじいちゃん」や「おばあちゃん」ではなく、「ぼく」と「かすみさん」。
あの頃のまま、今でもずっと恋をしているのだと思います。

温かくて、切ない素敵な恋の物語です。

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

全編に愛が溢れていました。
いろいろな愛の形がありますが、この愛は切ないながらも、大河のようにゆったりと、堂々と、そして色褪せることのない、力強い愛でした。
一番大切なものを手に入れるということ。
それを失うということ。
それでも、前に進むということ。
この物語から、前進するエネルギーを貰いました。ありがとう!
オススメです!

★★★ Excellent!!!

――

はるか昔を回顧する男性の心情が溢れ出るようでした

不器用でも、一生懸命生きた一人の男性にとって
唯一の妻である一人の女性は、いつまで経っても二十歳のままなのでしょうね。

全文を読み終えて、出征する時の夫の姿をいつまでも覚えている
老婦人の手紙を思い出しました。

戦後長生きした彼女は、自分が夫のもとに行った時に
分かってもらえるかと、何歳になってもの女ごころを
書いておられました。

この物語の男性にとって、これが一番素敵な恋だったんでしょうね。

さんがに★で称えました

★★ Very Good!!

――

 命は巡るもの。
 そこに思いを乗せて、次代へと運ばれていくもの。
 それを運命と呼ぶか。 

 たとえ、愛すべき存在が、霞のように消えてしまったとしても。

 優しい作品、いや、違うな。
 柔らかい、だろうか。

 指先に触れる薄桃色の花弁のような。
 淡く柔らかな読み心地だった。

★★★ Excellent!!!

――

切なさよりも優しさを感じる短編で、何故か主人公役に田村◯和を思い浮かべてしまいました。色褪せない想い出は良いですよね!
禁じられた恋の話を引っ張る事もなく、素敵な愛のメモリーがただそこに存在するのみ。出会えて良かったです。

★★★ Excellent!!!

――

桜はすぐに盛りを過ぎて散ってしまうけれど、散らない桜がここにあります。

永遠に咲いている桜。
散らない恋ごころ。

涙なしには読めない「恋文」を堪能してください。

こんな「恋文」を書いてみたい。
こんな「恋文」をもらってみたい。

あなたはどう想われますか?

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

なんてことはない一人の男の物語。
でも一人の人間の人生、一生にはすごく意味のあるものだった。

どんな顔をして、受け入れたのだろう。
ショックだったのか、嬉しかったのか。

切なくも愛おしい物語です。
短編で終わらせるのがもったいないくらい。そう感じました。

純粋でひたむきな、そんな素敵な物語です。

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

主人公の亡き妻への独白という形で綴られる話

彼の素朴で真面目な人柄と、
妻への変わらぬ?恋心が愛おしくももう届かないというもの悲しげを含みながらどこか前向きに描かれていたように感じました。

それが美しく思い、また心に響く素晴らしいお話だと思いました。

★★★ Excellent!!!

――

終始おじいさんの独白という形式で語られる、かすみさんという愛しい伴侶への想い。
不器用なまでに真っ直ぐな慈しみが、とても胸に響きます。

こんな風に想って、こんな風に想われて、凄く幸せな時間もあったと思うけど……読後、私はやっぱり切なかった。

おじいさんが愛するかすみさんと、娘の菜々ちゃんとの時間。
その中で幾度涙したのかな、と思うと、私も涙が出てしまいました。

幸せだった?と訊いたなら、おじいさんはどんな顔をするのかな。

心打たれる家族愛の物語。
是非読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

――

愛が深ければ深いほど失った時の悲しみは大きい。

失う事を恐れて愛するのをためらいますか?

いいえ、やっぱり人は愛さずにいられない生き物なのです。

たとえいなくなっても、愛は育つのだと……。
そう信じられるような、そんな心温まる作品です。

是非読んでみて下さい。

★★★ Excellent!!!

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肉体はなくなっても魂は存在する。
でも、大切な人がすぐ近くにいてくれるかどうかは、ケースバイケース。

「死んだって人間」だから――自分のことを忘れちゃうような人のそばには居たくない。時々でいいから、大切なことを口に出してもらいたい。

時々でいいから思い出すの。そして、思い出を語るの。
そうすれば、いつも彼女はそばにいてくれる。だって、そんな彼の隣は、彼女にとって相変わらずとても居心地の良い場所だから。
そんな場所には一生――いえ、一生が終わってもいたいと思うから。

ここに、一生が終わっても付き合える二人がいます。



さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

過去を思う。その思いは時空をもね時曲げる。ふと、何も思わないように生活していると、潮の満ち引きが自然にやって来る。それは、過去のあのときに戻って見たり、昔の恋人に、頭の中で甘えてみたり。
ものすごく、わかる。ある、はなし。
これを読んで、タイタニックに乗っていた主人公のおばあちゃんが回想しながら物語が始まってゆくのを思い出しました。
ともかく、高尾つばきさまは、とっても優しい人。それだけは、好みのガタリから、強く分かります。とっても優しくて、人の心を、ずっと、覚えてくれている。すばらしいかたなんだなって、暖かくなりました。
ある意味、高尾つばきさまと、仲良くできてよかった。こんなに、心が綺麗な方とは、めったに出会えないからです。
 皆さんも是非、この名作を読んでみてください。

★★ Very Good!!

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穏やかな人柄と、まるで読者へ話しかけるかのごとく徹底的に寄り添った男性の一人称が、非常に心地よいです。

昨今、一人称とは名ばかりの平易な変哲のない文章が多い中、きちんとキャラクターの個性を押し出し、一人称ならではの口調を意識しているのが伝わります。

回想形式で妻との思い出を振り返り、過去から未来へと受け継がれる志・家族の絆(それは人間らしく生きる上での「思い遣り」とか「業」のようなものか)を切々と謳い上げるさまは、さながら一片の詩のよう。



ただ一点(差し出がましい批評ではありますが)、尺の全てが回想なので、設定説明ばりに過去の経緯だけで話が埋まってしまっている印象もありました。
過去を踏まえ、これからどうなるのかを書いてこそ「物語」だと思うので、お孫さんを連れて来る結末も書いて欲しかったです。そこを加味して☆2としました。

……というお馬鹿の戯言はともかく。
着眼点、筆力、タイトル回収の手際など、頭ひとつ抜けているのは間違いありません。