二十歳のおばあちゃんへ

作者 高尾つばき

89

31人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

――

全編に愛が溢れていました。
いろいろな愛の形がありますが、この愛は切ないながらも、大河のようにゆったりと、堂々と、そして色褪せることのない、力強い愛でした。
一番大切なものを手に入れるということ。
それを失うということ。
それでも、前に進むということ。
この物語から、前進するエネルギーを貰いました。ありがとう!
オススメです!

★★★ Excellent!!!

――

はるか昔を回顧する男性の心情が溢れ出るようでした

不器用でも、一生懸命生きた一人の男性にとって
唯一の妻である一人の女性は、いつまで経っても二十歳のままなのでしょうね。

全文を読み終えて、出征する時の夫の姿をいつまでも覚えている
老婦人の手紙を思い出しました。

戦後長生きした彼女は、自分が夫のもとに行った時に
分かってもらえるかと、何歳になってもの女ごころを
書いておられました。

この物語の男性にとって、これが一番素敵な恋だったんでしょうね。

さんがに★で称えました

★★ Very Good!!

――

 命は巡るもの。
 そこに思いを乗せて、次代へと運ばれていくもの。
 それを運命と呼ぶか。 

 たとえ、愛すべき存在が、霞のように消えてしまったとしても。

 優しい作品、いや、違うな。
 柔らかい、だろうか。

 指先に触れる薄桃色の花弁のような。
 淡く柔らかな読み心地だった。

★★★ Excellent!!!

――

切なさよりも優しさを感じる短編で、何故か主人公役に田村◯和を思い浮かべてしまいました。色褪せない想い出は良いですよね!
禁じられた恋の話を引っ張る事もなく、素敵な愛のメモリーがただそこに存在するのみ。出会えて良かったです。

★★★ Excellent!!!

――

桜はすぐに盛りを過ぎて散ってしまうけれど、散らない桜がここにあります。

永遠に咲いている桜。
散らない恋ごころ。

涙なしには読めない「恋文」を堪能してください。

こんな「恋文」を書いてみたい。
こんな「恋文」をもらってみたい。

あなたはどう想われますか?

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

なんてことはない一人の男の物語。
でも一人の人間の人生、一生にはすごく意味のあるものだった。

どんな顔をして、受け入れたのだろう。
ショックだったのか、嬉しかったのか。

切なくも愛おしい物語です。
短編で終わらせるのがもったいないくらい。そう感じました。

純粋でひたむきな、そんな素敵な物語です。

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

主人公の亡き妻への独白という形で綴られる話

彼の素朴で真面目な人柄と、
妻への変わらぬ?恋心が愛おしくももう届かないというもの悲しげを含みながらどこか前向きに描かれていたように感じました。

それが美しく思い、また心に響く素晴らしいお話だと思いました。

★★★ Excellent!!!

――

終始おじいさんの独白という形式で語られる、かすみさんという愛しい伴侶への想い。
不器用なまでに真っ直ぐな慈しみが、とても胸に響きます。

こんな風に想って、こんな風に想われて、凄く幸せな時間もあったと思うけど……読後、私はやっぱり切なかった。

おじいさんが愛するかすみさんと、娘の菜々ちゃんとの時間。
その中で幾度涙したのかな、と思うと、私も涙が出てしまいました。

幸せだった?と訊いたなら、おじいさんはどんな顔をするのかな。

心打たれる家族愛の物語。
是非読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

――

愛が深ければ深いほど失った時の悲しみは大きい。

失う事を恐れて愛するのをためらいますか?

いいえ、やっぱり人は愛さずにいられない生き物なのです。

たとえいなくなっても、愛は育つのだと……。
そう信じられるような、そんな心温まる作品です。

是非読んでみて下さい。

★★★ Excellent!!!

――

肉体はなくなっても魂は存在する。
でも、大切な人がすぐ近くにいてくれるかどうかは、ケースバイケース。

「死んだって人間」だから――自分のことを忘れちゃうような人のそばには居たくない。時々でいいから、大切なことを口に出してもらいたい。

時々でいいから思い出すの。そして、思い出を語るの。
そうすれば、いつも彼女はそばにいてくれる。だって、そんな彼の隣は、彼女にとって相変わらずとても居心地の良い場所だから。
そんな場所には一生――いえ、一生が終わってもいたいと思うから。

ここに、一生が終わっても付き合える二人がいます。



さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

過去を思う。その思いは時空をもね時曲げる。ふと、何も思わないように生活していると、潮の満ち引きが自然にやって来る。それは、過去のあのときに戻って見たり、昔の恋人に、頭の中で甘えてみたり。
ものすごく、わかる。ある、はなし。
これを読んで、タイタニックに乗っていた主人公のおばあちゃんが回想しながら物語が始まってゆくのを思い出しました。
ともかく、高尾つばきさまは、とっても優しい人。それだけは、好みのガタリから、強く分かります。とっても優しくて、人の心を、ずっと、覚えてくれている。すばらしいかたなんだなって、暖かくなりました。
ある意味、高尾つばきさまと、仲良くできてよかった。こんなに、心が綺麗な方とは、めったに出会えないからです。
 皆さんも是非、この名作を読んでみてください。

★★ Very Good!!

――

穏やかな人柄と、まるで読者へ話しかけるかのごとく徹底的に寄り添った男性の一人称が、非常に心地よいです。

昨今、一人称とは名ばかりの平易な変哲のない文章が多い中、きちんとキャラクターの個性を押し出し、一人称ならではの口調を意識しているのが伝わります。

回想形式で妻との思い出を振り返り、過去から未来へと受け継がれる志・家族の絆(それは人間らしく生きる上での「思い遣り」とか「業」のようなものか)を切々と謳い上げるさまは、さながら一片の詩のよう。



ただ一点(差し出がましい批評ではありますが)、尺の全てが回想なので、設定説明ばりに過去の経緯だけで話が埋まってしまっている印象もありました。
過去を踏まえ、これからどうなるのかを書いてこそ「物語」だと思うので、お孫さんを連れて来る結末も書いて欲しかったです。そこを加味して☆2としました。

……というお馬鹿の戯言はともかく。
着眼点、筆力、タイトル回収の手際など、頭ひとつ抜けているのは間違いありません。

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

恋をしたばかりの瑞々しい思い。愛する人への、誠実で細やかな想い。
時を経て、今目の前にある、輝くような幸せ。
けれど、隣で微笑んでくれるはずのきみは——。

物語の主人公「ぼく」と、その恋人のかすみさん。彼らが出会い、恋をして結ばれ、歩んだ人生。その間に起こった出来事と、「ぼく」の想い——宝物のようなその時間を、「ぼく」はゆっくりと優しく振り返ります。

その時間の中で、彼らはどれくらい幸せを味わっただろう。どれほど苦しく、引き裂かれるような思いを味わったことだろう——

そんな時間の流れも、「ぼく」の中の愛する人への思いを変えることはありませんでした。
まるで少年のように、まっすぐ、濁りのない温かな恋心は、あの日のまま——。

時間は流れ、自分の姿もどんどん変わっていく。けれど、決して変わることのない想いで愛する人を慕い、追い求め続けるその切なさに、涙がこぼれます。

こんな風に、暖かく、優しく、熱を失わないまま人を愛し続けたい——そう思わずにはいられない、穏やかな中にじっくりとした重みのある物語です。

★★★ Excellent!!!

――

世の中にこんなにも長く純粋であり続ける恋心はあるでしょうか。

男性が親しみを込めて誰かに語りかけているような口調で始まるこの物語。
桜の時期に語られるそれは、独り言のように、手紙のように、思い出話のように、夫婦の会話のように、なんとも温かくて穏やかに流れていきます。

今の幸せがお互いの存在があったからこそだという感謝と共に語られるのは、時を経てもなお純粋な恋心。
いえ、時を経て多くの悲しみや苦労を乗り越えたからこそ、その思いの純度は高められ、宝石のように永遠に煌めく揺るぎなものに昇華したのだと思います。

途中から気付かされるタイトルの意味も、とても素敵で愛情の込められた呼び名であることに感動します。

読む時はぜひ、吸水性抜群のハンカチをご用意してくださいね。

★★★ Excellent!!!

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優しさに満ちた恋の物語です。
主人公の男性が、教え子のかすみさんとの出会いからはじまるたくさんの思い出を語っています。
娘の菜々さんを大切に育て、孫も生まれて、彼は今もかすみさんを心から愛しています。
大切な人を思い続けながら生きていく、その心が美しく胸に響いてくる、素晴らしい作品です。

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

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オリジナリティあふれる楽しい作品群が特徴の作者様。
その作者様が紡いだ恋の物語。それだけで興味が湧くのですが、読んでみたらもう涙腺崩壊でした。
それは純粋な恋で、静かでひたむきなラブレターで、時を超えて届けられる告白で……読み終わった後に何とも言えない暖かく優しい思いがあふれてきました。
この短い物語の中に、長い時を経た美しい恋がしっかり描かれています。ぜひ読んでいただきたい作品です!