エディ・Ｋ・Ｃ

この作品の魅力はなんといっても、たたみかけるような、息もつかせぬ迫力の戦闘シーンの連続である。 よくもこれほどまでに多種多様な「戦闘」を、緊迫感をキープしたまま描写できるなあ、と驚…続きを読む

小学生時代、ミニ四駆にハマり、改造を繰り返していた頃を思い出しました。もし、１５センチのAI搭載ロボットなるものがあったら、絶対にハマっていたことでしょう。 近未来の熱中少年と、冷…続きを読む

あんかけうどん、食べたことはないけれど、間違いなく美味しい！ レシピを検索して作ってみようと思いました。 それはそうと、完全に弟を誘っているとしか思えないこの姉様。 これは天然なの…続きを読む

思わず笑ってしまいました。(^^ でもこれ、実は似たようなことをを大真面目にやっていたりします。 「アサーション」です。 「相手も自分も大切にしながら自己を表現する」というコミュ…続きを読む

治療するのではない。 導くのでもない。 人に寄り添い、人の可能性を信じ、守り、広げていく。 それが、精神保健福祉士。 正直読む前は、資格としては知ってはいたものの、その職務内容は…続きを読む

この少ない字数で、ミステリ作品として成立していて、かつ最後にはカレーが食べたくなる、３度唸らされる美味しい作品。 お見事です！ 加えて、キャラクターがとても生き生きしていて、好感が…続きを読む

口に虚しいと書いて、嘘。 その言葉通り、虚しい言葉を並べていく主人公。 いつしかそれは言葉だけでなく……。 そんな彼女の虚言で出来た殻が終盤、自己崩壊していく。 思春期の捩れた想…続きを読む

上京を夢見るイケメン高校生、それまで恋をしたことがなかった彼が、恋に落ちる。 淡々と綴られる、田舎の現状、彼の夢、そして不思議な分かれ道とその先の出会い。 あれ、一体どこで１５…続きを読む

お見事です！
ほろ苦い、しかし思わず頬の緩む読後感。
内容は詳しくは書けないので読んでいただくしかありません。
このテイスト、癖になりそうです。

目の付け所がいいですね。
国会で大真面目に議論する描写もとても面白かったです。
いえ、笑ってませんよ。真面目な話ですからね。
笑ってはいないです。（笑）

過剰な親の期待が子どもの心を押しつぶし、捻じ曲げてしまう。 恋愛小説であると共に、少年少女の精神疾患を正面から扱った意欲作です。その描き方はとてもリアルで真に迫っています。 その病…続きを読む

破壊神――作中で描写される、その言葉がまさに具現したような存在が、これでもかと暴れまわります。まさに怪獣小説！ 一方、怪獣に翻弄される軍部の司令塔である主人公の心情描写が丁寧で、命…続きを読む

四国の最西端。陸の孤島、三机。 真珠湾攻撃に備えるための、特殊潜航艇の訓練が行われていた場所。 私も含めて、ほとんどの読者が知らないであろう、戦争の歴史が刻まれている場所。 この場…続きを読む

雪国を謝罪行脚する営業マンの苦労……底知れぬものがあります。 心身ともに冷え切ったところに出される一杯の温かいそば。 間違いなく最高のご馳走になるでしょう！ 空腹は最大の調味料とい…続きを読む

奥手少女の初々しい恋のかけひきが微笑ましい作品。
健気に策を練る少女の姿、心情がいじらしいです。
青春の１ページを鮮やかに切り取った、ステキな物語です！

全編に愛が溢れていました。 いろいろな愛の形がありますが、この愛は切ないながらも、大河のようにゆったりと、堂々と、そして色褪せることのない、力強い愛でした。 一番大切なものを手に入…続きを読む

台湾には行ったことがありませんが、東南アジア経験のある私として、あるある、が詰まった作品でした。 日本のアジア料理店の味と、現地で食べる料理の味、それも現地の人向けのお店の味って、…続きを読む

うだるような暑さの夏、蝉の声が煩く響く中、他人の家の壁に開いた穴を覗くという背徳的行為に引き寄せられる主人公。 穴の向こうで繰り返される惨劇に魅入られた、家の主。 次第に現実の枠組…続きを読む

彼と彼女は似たもの同士だったけれど、きっとほんの少しだけ違っていた。 彼女の悲しすぎる選択は、たぶん幸せを知ってしまったからこそ。 より多くを欲する気持ちは、万人共通のもの。 欲す…続きを読む

妹を実家に残して嫁ぐ姉の後ろめたさ。 少し妹思いが過ぎるのかな、と思いきや……。 ラストまで読み通して胸に迫るのは、窪んだ石鹸が語る、妹の精一杯の気持ち。 目線を揃えれば、違う世界…続きを読む

幼い時代の砂場で営まれた「たまご」づくりが、丁寧かつリアルな筆致で描かれます。 それを通して培われるふたりの素朴で、しかし鮮烈な絆。 その絆の行く先は……。 ただ必死に、一途に、そ…続きを読む

人類の負の遺産で覆い尽くされた未来。 干上がった月の灰色の海、汚染され赤く染まった地球の海。 絶望に彩られた舞台設定の中で、ひときわ映え煌めく純真な心。 心地よく流れるような文体の…続きを読む

冒頭のラーメンの描写の時点ですでにお腹がすいてくる。 で、その後は、ただ兄と妹でラーメンを食べにいく話……じゃなかった！ 読者の頭の中がラーメンでいっぱいになっている中で、作者はも…続きを読む

小粋で洒落た昔言葉で物語を紡ぐ力。 この作者様の力量、伊達じゃありません。 美味しい話か、と思いきや、恋の話なんですね。 酒の肴から恋につなげるくだりが流麗です。 風情漂う江戸の恋…続きを読む

リアルな戦争経験の告白が胸に突き刺さります。 生き残ろうとする意志、生き残ったものの悲哀。 それらが交錯する生々しい現場が垣間見えます。 結局、戦っている兵士には大義名分など関係な…続きを読む

詩のように美しい文体に脱帽です。 物語の隅々まで神経が行き渡っていて、作者様の小説に対する真摯な姿勢を感じ取ることができました。 思春期の恋心の、その身を焦がすほどに燃え上がる様。…続きを読む

ひと夏を慣れない楽器に捧げる、主人公の理由。 過去のいきさつを挟み、それが明かされたとき、美しく抑えた文体の間から感情が溢れ出し、胸に沁みました。 余韻の心地よい、心に残る物語です…続きを読む

タイトルからするとライトなノベルに思えます。 序盤はその通りなコメディたっぷり、迫力あるバトルシーン満載のオモシロ冒険譚なのですが。 第一部終盤からガラリとトーンが変わり、第一部を…続きを読む

思春期の恋。 その捕らえどころのない情動に揺さぶられる彼、彼女の心情が、透き通った文体で描かれています。 また短いながら、大胆に時を区切った構成が、物語に幅を広げており、その広がり…続きを読む

生活感、過疎化感あふれる田舎フィールドで、業務の片手間に催される村おこし的な異世界ごっこ。 しかしそれは何者かに強制されたものだった。 という設定なのですが、田舎要素がかなり強く、…続きを読む

おとぎ話に出てくるようなかわいい動物キャラが主人公となって、ライトノベル的な世界観を冒険する、いいとこ取り作品。 動物ということで、できることが限られる中で懸命に解決策を模索してい…続きを読む

物語を牽引するのは、色彩豊かな情景描写。
そのなかで妖しげに振る舞う店のモノたちと、眩惑する主人公。
古風なテイストに仕上がった、玄人志向の幻想怪奇譚です！
コワ面白い！

面白かった！　意外にも（？）爽やかな読後感。 すっとんだ方向に溢れるオリジナリティに脱帽です。 この方向性はツボです。急進的中二テロ（？）と申しますか。 やや不謹慎とも受け取れ…続きを読む

短編ながら、どれも捻りの効いたオチが用意されていて、そのたびにホンワカしたり、アアと唸ったり、ニヤリと笑ったり。 すぐに読めるので、忙しい合間の休憩にも最適。 小気味良く、爽やかな…続きを読む

主軸として主人公の先輩への告白を据えつつ、桃源郷（神の休憩所であり、世捨て人たちの楽園であり、花の妖精たちの故郷）の一等地を巡る、花の妖精たちの意外なほどのガチバトルが描かれます。…続きを読む

読者を突き放すような、衒学的でミステリ的な世界観を、ためらいなくばっさり切り捨てるように明後日の方向を天駆けるヒロイン、天照。 自分で積み上げた積み木を自ら突き崩すような展開に、思…続きを読む

平凡を愛するが故に異世界転送を頑なに拒む男と、なんとしてでも彼を異世界に転送しようとする女神の攻防日記。 両者の断絶があまりにも大きすぎて絶望的なのに、意地になって彼を引っ張ろうと…続きを読む

解りやすくメリハリの効いたプロットもさることながら、心理描写と情景描写のバランスが素晴らしい！ その描写力がバトルやオペの緊張感をギンギンに演出しています。 とにかく続きが待ち遠し…続きを読む

毎日集計って……何らかの方法で機械的に行っているのだと思いますが、どうやって？？　その仕組みをあっという間に構築、運用してしまう熱意と技術が凄いです。カクヨム様、ぜひromuni様…続きを読む

自分もよく、一息ついたときにチョコレートを食べます。 そのときになぜか感じる、不思議な充実感。 主人公の「生きている」という感覚。 そうそう、まさにそれです！　共感しました！ 苦味…続きを読む

りょうこ先輩のメッセージが次の世代に、そしてまた次の世代に引き継がれていく様に、図らずも涙してしまいました。 ひょっとするとりょうこ先輩も、そのまた先輩から受け継いだメッセージなの…続きを読む

この小説にレビューは不要。それでも書かざるを得ないほどの鋭さを持っている。