わたしの嘘は

作者 見る子

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★★★ Excellent!!!

「嘘」を通して描かれた、小さな恋愛物語。
子ども時代特有の閉塞感や痛み、孤独感をリアルに描き出していると感じました。
主人公は嘘を手段として利用してきましたが、最後は自分の本当の気持ちと向き合って、嘘に頼らずに相手の男の子に接しています。すてきな終わり方だと思いました。
かく言うわたしも「嘘」の魅力に取りつかれて作品を書いた過去があるので、主人公の少女のちょっとひねくれた可愛さも相まって、興味深く読むことができました。

★★★ Excellent!!!

まず心のこもった作品だと感じました。この作者様は小説を書くのが好きなんだな、と感じさせる真っ直ぐな文章で非常に好感を持ちました。
次にストーリーですが、王道ものでありながら読み進めるときちんと伏線を回収しており、話としてよく出来ていると感じました。まるで剣道や柔道の試合で一本取られた感じ(分かりにくい例えですんません)……爽やかな驚きとでもいいましょうか。
快活で真っ直ぐな文章は大切な長所だと思います。なかなか爽やかに書くのは難しいですし、貴重です。自信を持って頑張ってください!

★★ Very Good!!

とある小学生の物語。
主人公が吐く嘘が、どんな結末を引き込むのか。それが気になって、気付けば最後まで読んでいました。これは、本当です。

とても良い作品なので、終わり方にもう少し余韻があればもっと良くなると思いました。

ただ、これは私の一意見ですので、皆さんも是非読んで欲しいと思います(^^)

★★★ Excellent!!!

人は誰しも嘘をつきます。
相手に心配をかけないため。自分の名誉を守るため。相手を助けるため。自分を救うため。
嘘をつく目的はさまざまあります。
この物語の主人公は嘘をつきます。
嘘をつかってコミュニケーションをとり、嘘をつかって円滑な人間関係を築こうとします。
主人公がつく嘘は、どれも些細な嘘ばかり。何処にでもありそうなもの。
しかし、ある日のこと。その些細な嘘がきっかけで、彼女は孤立することになります。
なんとかしようにもどうにもできず、最後に彼女は……。

生きていく上で嘘はどうしても必要です。でも、彼女は必要以上に嘘に頼ってしまっていた。
彼女の未来がどうなっているのか私には分からないです。
けれど、彼女が、嘘をつかなくても分かり合える。そんな人に、彼女がいつか出会えると良いなと思います。
それとも、もう、会ってるのかな?

誰もがつく小さな嘘。
それがきっかけで始まる小さな物語。
貴方も是非読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

甘いシーンなんて殆どない。
でもとても感情移入というか"わたし"にのまれた気がした。
不思議な感じ。
僕は察する力が全くと言っていいほどないので、ラストには驚き、何故か心地よく。。

作者さんの独創的な発想と言葉選びが作品を唯一といったものに作り上げていったのだと感じた所存でございます。

あーほんと面白かった。

★★★ Excellent!!!

口に虚しいと書いて、嘘。
その言葉通り、虚しい言葉を並べていく主人公。
いつしかそれは言葉だけでなく……。

そんな彼女の虚言で出来た殻が終盤、自己崩壊していく。
思春期の捩れた想いが、反動のエネルギーで真っ直ぐに戻っていく。
その殻の中には、真実がある。
彼女がそれを受けとめ、受け入れる様は、感動に値する。
オススメです!

★★★ Excellent!!!

真っ直ぐに気持ちを表現出来ない――そんな思春期にありがちな恋を、これでもかと描いた、少しビターでやきもきする作品です。
年をとっても、自分の感情と折り合いを付けることは困難ですが、学生時代の恋愛というのは、閉鎖的なクラスの人間関係や若さ故の拙さが加わり、一層難解な様相となりがちで、作中でも主人公は板挟みと葛藤に悩まされます。
最後にはゴールに辿りつくわけですが、迷路じみた恋がどう決着するのか、ぜひ一読してみて下さい!

★★★ Excellent!!!

引っ越して来たばかりで友達を作りたいからと言う理由で友達に嘘を付き、
自分のココロにまで嘘を付く様になった頃には、幾重にもつき続けた嘘に埋もれて自分の本当の気持ちまで見失ってしまいます……

でも山で自分のココロと向き合った時、自分の本当の気持ちを取り戻し、
取り戻せた事で、自分にとって一番大切な人のココロが浮かび上がります……

嘘に埋もれているままでは自分のココロが濁り雲ってしまい、大事なモノまで見えなくなってしまうという『恋の指南書』です。

★★★ Excellent!!!

小学生の「わたし」と「彼」をめぐる、淡い恋愛模様を描いた物語。

文章が味わい豊かで、なまじ心地よく読んでいける分、中盤から起きる「わたし」へのいじめの様子が堪える。

もともと転校生だった「わたし」は、クラスで浮かないように嘘を使って話題提供などをすることが多かったようだが、それは無害な嘘だった。
彼女がいじめられっ子に転落したのは、仲の良い話相手である「彼」に告白したいというクラスの女子の相談に乗ったことによってだ。

そこで彼女はまたもささいな嘘をつくのだが、本来は決していじめにあうような内容ではなかったはずだ。
しかしそれは結果として「彼」への告白を頓挫させることになる。それは不運な事故のようにも見えたのだが、もしかしたらそれすらも「わたし」が計画したことだったのだろうか。

もちろんそうではないのだが、まるで計画的犯行のように展開する恋愛劇の中で、「わたし」が嘘を嘘で否定して自分の気持ちを示す様子にはちょっとしたカタルシスがある。

(必読!カクヨムで見つけたおすすめ5作品/文=村上裕一)

Good!

主人公の気持ちにのまれた。途中から胃がキリキリしそうだった。逃げてもいいことはあまりない。けど、逃げずにはいられない気持ちがひしひしと伝わってくる。逃げていることへの罪悪感も。積み重なるその気持ちが、見ている山の高さに反映されていく表現がよかった。最後その山頂を目指し、登っている間に気持ちが変化していく様子もよかった。
彼女は多分これからも嘘をつく。だけどもう逃げるための嘘ではないだろう。

★★★ Excellent!!!

人目を引くための小さな嘘、秘めたる恋心、告白の手引、報復のいじめ(の犯人についての意外な真実)……。
女子の学校生活を巡る、リアルで切ないあれこれを、読みやすい筆致で伝えてくる一作。
こういう子供時代が少なからず誰にでもあるんだろうなあ、としみじみ思います。

★★★ Excellent!!!

少女が好きな少年に興味をひかせるために嘘をつく話です。

何気ない日常の中、彼女がいかにして彼の気を惹こうとしているのかを想像すると、全てが許せてしまいましたw

それはきっと好きなものに対しては皆、一度は持つ経験だからです。

それが人間ではないにしろ、ものであったり、関係であったり、感情を持つということに繋がるからでしょう。

彼女のやり口は一重に正しいとはいえませんが、それでも最後の一文に人間見を感じて、ま、好きならしょうがないと思えてしまうのだから不思議です。

いい話でした! 面白かったです。

次の話にも期待して、星3つ送らせて頂きます。

★★★ Excellent!!!

これは嘘なのか、嘘でないのか。
自覚あってのことなのか、そうでないのか。
人の感情には名前がついているけれども、知らない感情にはどんな名前をつけていいのかわからないものですよね。
それまで知らなかった感情をどんどん知るようになっていく年ごろのお話。
これを「嘘」という言葉では語れません。
もうきっと彼女にこんなことは起こらないでしょう!

★★★ Excellent!!!

最初は些細な嘘から始まり、やがてそれが大きくなって収集が付かなくなり、ふと我に返って気付く本音。嘘と建前が当たり前になった今だからこそ伝わる乙女心というものがありました。
嘘を付かなければ良かったと思う反面、嘘を付いたからこそ本心と向き合えたと考えると、どちらかが正しいとは言い難い、答えがない問題みたいですね。

★★★ Excellent!!!

嘘を吐き続けているうちに自分の気持ちにまで嘘を吐いてそのまま蓋をしてしまった少女のお話、で合っているでしょうか。
嘘って吐けば吐くほどドツボにはまっていくもので、いつの間にかとんでもないことになっているんですよね。
そのうち自分にも嘘を吐いて、どっちが本当かわからなくなって……みたいな。この年頃の子に多そうな気がします。

感情表現が繊細、丁寧でありつつも語彙は難しくなく年齢(主人公は小学生)相応で、抵抗なくすんなりと読めました。
キャッチコピーの通り15分で読めるかもしれませんが、何度も読み返したくなる作品です。読んでよかった。

★★★ Excellent!!!

小学校のクラスメイトの淡い恋を描いたお話です。
小学生の頃って、しょうもない嘘をつく子がいましたよね。
たいていは、人に良く思われたい、自分に注目してほしいという類の目的で。
主人公の女の子もそんな感じの子です。
罪悪感をともなわない程度の軽い嘘が嘘を呼び、最後にはとてつもない罪悪感にかれらてしまう少女。
けれどもその罪悪感の中で、嘘ではない自分の気持ちに気づいていきます。
教室の様子や山の様子など、無駄がないのに丁寧な描写で、小学生だった頃へのノスタルジーをほんのりと感じさせてくれます。
主人公の純粋さ、不器用さに、大人になって嘘を器用につけるようになった自分の心が洗われるような気がしました。

★★ Very Good!!

 小さな嘘をつくことで自分を守ることを覚えてしまった少女が、その嘘に追い詰められていく葛藤が細やかに描かれています。
 嘘はいけない。誰でも知っているけれど、多かれ少なかれ誰もが通過していく道でしょう。彼女はそれが人より少し多くて、自分自身でそれを自覚していた。
 そして自分自身についていた嘘。
 驚きの結末へ。

 はらはらしながら読みました。ああ、もう、どうするのよ? って。
 さあ、結末を読みに行きましょう。

★★★ Excellent!!!

これは手放しですごいです。
嘘をついた少女が心の深みにはまっていくさまが見事に表現されています。でもすごいのはそこだけじゃない。物語にきちんと起承転結があり、それぞれのパートがまたすばらしい。
起承では少女の内面がエピソードとともに丁寧に描かれ、転では読者の驚きを生み出し、結では何とも言えない爽やかな読後感を残します。
この物語の運び方がとにかくすばらしいと思います。
もっといろんな作品を読んでみたいと思いました。

★★ Very Good!!

嘘の使い勝手の良さ。
そして、嘘の後味の悪さ。恐ろしさ。

「嘘」というものが、この上なく細密に描かれます。
ひとは時に、こんなふうに嘘を使う。
人を騙すために。そして、自分自身を騙すために。
そして、一旦嘘が牙をむけば、こんな底なし沼のような恐怖感を味わって…
だんだんと迫る嘘の恐ろしさがリアルで、思わず息をのんで文字を追ってしまいます。

そして読み進めるうちに見えてくる、主人公の複雑な心の奥。

最後まで目が離せず、読み終わった後にさまざまなことを考えさせられる。そんな不思議な持ち味の作品です。


★★★ Excellent!!!

誰にもある嘘。
大きかったり小さかったり、人を守るためだったり自分を守るためだったり。
けれども嘘はいつだって毒を持っている。
嘘と見破られて触れられてしまえば、たちまち弾けて毒を出す。
では毒がすべて出た後は?
分厚い雲の晴れ間から徐々に光が注ぐような読後でした。

★★★ Excellent!!!

嘘って楽なんですよね。
簡単に人の心を掴む事が出来る。

逆に正直に生きるのは難しい。
地道に積み上げた誠意でしか人の心を掴めない。

でもそうして通い合った心は簡単には離れない。

難しくても面倒でも、どこかで嘘と決別する勇気を持たなければならない。

そんな瞬間を見事に描いた作品です。

★★ Very Good!!

誰もが付いたことがある嘘。
それは些細なモノから大きなものまでさまざまででしょう。
この作品の主人公である彼女も、至極小さな嘘をつき、場を取り繕うとします。
しかし、それが却って……
そういう経験、誰もがあると思います。
そして、そのことに悩む日々。
うーん……苦しいですよね。
でも、それを超えるから人間は強くなれるのだと思います。
それを再認識させてくれる作品でした。

★★★ Excellent!!!

甘酸っぱさ、懐かしさ、気恥ずかしさ、息苦しさ、切なさ、清々しさ、...
いろんな感情がごちゃまぜになって、とても良い気分です。

嘘って、つきたくなるんですよね。子供の時には特に、気を引きたくて。
そんな誰もが通るようなあの頃の体験。それが、自分でコントロールできないほどの大事件になったら……?
青春小説として美しく書き上げられた良作です。

★★★ Excellent!!!

子供の世界は学校と友達。
そこで生きるための術として、少女は嘘を選んだ。
大人には見える他の術も、子供には見えないから。
そんな子供の世界を描いたこの物語に私が没入できたのは、かつて私が子供だったことの何よりの証だろう。
これはきっと、子供ではなく大人に向けた物語だ。

★★★ Excellent!!!

 ほど良い緊張感の中、一気に読破できる作品です。主人公の心境描写もしっかりしていて、かつ読み飽きることがありません。正統派の文章を読んだ、そんな感じです。

 物語の運びもしっかりしていて、必要な要素を統べて詰め込んだかのような濃さ。オススメしたくなる一作です。

★★★ Excellent!!!

引き込まれる文章。普段1ページの文字数が多いお話は読まないのですが、どんどん読み進めてしまいました。

むかし確かに好きな子の気をひくために嘘をついたなぁとか、女子同士で集まって恋話してたなぁ、おまじないって響き懐かしいなぁとか、小学生ならではの空気感のノスタルジィを随所で感じ、誰もが一度はついたことのある嘘について考えさせられる、素敵なお話でした。

★★★ Excellent!!!

嘘って何気なくついてしまうもので、それは他の人を傷つけないためだっだり、自分を守るためだったり。主人公の女の子がそうやって嘘をついて雁字搦めになっていくのがよく分かる物語でした。心情描写が際立っていて、読んでいると胸が苦しくなるんです。でも最後は救われて、胸の中の苦しさがほろほろと溶けて崩れていくよう。素敵なお話でした。