ヒロインの視点で描かれた心情や世界観が、見事に簡潔明瞭に描かれていたのがよかったです。嘘をついてまでつながりを持ちたがる主人公のリアリティーや、中高生独特のやり取りや心理が鮮やかに描かれてあって、作者の観察力の鋭さを感じさせます。
作家・劇作家。 戯曲を中心に執筆活動を展開しています。 2017年、戯曲『マッカーサーと天皇』が第4回金魚屋新人賞ノミネート。 2021年、戯曲『ウォルト・デ…
小さな嘘が次第に大きくなっていき、取り返しのつかないことに。ついた嘘を告白しようとするもまた嘘をついてしまう。主人公の葛藤がしっかり描かれており、物語終盤に明かされるある嘘に衝撃を受けました。…続きを読む
1度嘘をつくとそれを取り繕うための嘘が必要となり、いつしか嘘の連鎖に陥る。軽い気持ちでついたことが少しずつエスカレートしていくのはそのためだ。そして、結果的に代償を支払わなければならなくなる。嘘…続きを読む
想像以上に深かった。嘘で得た心の安定は、嘘でしか守れない。そう考えると、胸が詰まる。自分に気付いたのか、それとも、自分のさえも騙したのか。あっさり読めて、読みやすく、それでいて深い。…続きを読む
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