痛くて、リアル。

「嘘」を通して描かれた、小さな恋愛物語。
子ども時代特有の閉塞感や痛み、孤独感をリアルに描き出していると感じました。
主人公は嘘を手段として利用してきましたが、最後は自分の本当の気持ちと向き合って、嘘に頼らずに相手の男の子に接しています。すてきな終わり方だと思いました。
かく言うわたしも「嘘」の魅力に取りつかれて作品を書いた過去があるので、主人公の少女のちょっとひねくれた可愛さも相まって、興味深く読むことができました。

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