「不思議」はすぐそばにある

見えないはずのものが見えてしまう少年、光太。同じく「見える」マヨちゃん、クラスメイトのガキ大将十勝君、猫又のチョコとともに、身近な「不思議」が巻き起こす事件の解決に挑む。

小説は「変化」を描くもの、という言葉があります。
この作品は、子供でも読みやすい優しい語り口で、光太たちが少しずつ変化し、成長していく様をていねいに描いています。
主人公の光太はもちろん、初めは乱暴だった十勝君も、仲間との交流を通して頼もしいキャラとなっていきます。かわいい一面も見せてくれる、個人的にかなりのお気に入りキャラとなりました。

登場するあやかし達も個性的です。もっと彼らの活躍が読みたくなりました。

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