登場人物の心情がとにかく感じ取りやすかったように思われました。また、言葉ひとつひとつの読み解き方や、全てが上手くいくわけではないという部分でも現実味をとても感じましたこのような言い回しがあるのかと思うこともしばしばで、ぜひとも脳内ワードの共有をお願いしたいと思いました!(?)
伏線として描かれる『山』が気になる。気になるからこそ読んでしまう。そして、主人公がくり出す嘘に翻弄された読者の私。何が本当で何が嘘かがわからない世界で生きるのには無理がある。その無理が詳細に…続きを読む
心理描写も巧みだが、舞台、背景の設定、人物の立ち回り。全てに無駄を感じないストーリー。 主人公の少女に起こった、数々の出来事。その叙述トリックには「やられた」と思いました。
ひとつの嘘から始まって、とんでもないことになります。そこには子供特有の世界観があって、残酷です。……ですが、ラストはおどろきました。
子供の世界は学校と友達。そこで生きるための術として、少女は嘘を選んだ。大人には見える他の術も、子供には見えないから。そんな子供の世界を描いたこの物語に私が没入できたのは、かつて私が子供だったこ…続きを読む
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