フェアリーウェイト

作者 佐月 詩

332

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★★★ Excellent!!!

佐月詩さんの紡ぎだす言葉にはきっと魔法がかかっている。
読者はハーメルンの笛を聞いた子供のように、ついて行かずにはいられなくなるのです。

豊饒な語彙を駆使して生みだされる陽気なフレーズ。
しかし作品世界の底知れぬ深さに息を飲みます。

文章も構成も完成された美しさ。
この連作はまぎれもなく文学です。

そして、どこか宇宙の高いところから人間達の営みを、輝くような無垢な魂で覗いているような、作者の透徹した視線を恐ろしいと思いました。

作者はきっと人間に絶望している。
それでいてこの救いがたい愚かな生き物を愛してやまないのだと感じました。

佐月さんはこんな感想を笑い飛ばすのでしょうが。

★★★ Excellent!!!

まずはじめに、作者様の作品構成力の高さに驚きます。
ちょっとエッチな作品で、コメディやファンタジー要素が多い中で、本当に描きたい深いテーマをしっかりと描いており、こんなにもコメディ要素と深い内容が共存できるだなんて、とビックリしました。

思春期のタクミくん(たっくん)を中心にストーリーが展開されていきますので、男の子特有の妄想(あんなこと)や興味(こんなこと)がたくさん散りばめられています。
そこにミキちゃん、そして「妖精」が登場してきて……。
笑ってしまいそうな展開や、続きが気になる展開で、ぐいぐいのめり込んでいきます。

また、本編一気読みも良いですが、応援コメントを書きながら読むのもおすすめです♪
作者様よりDVDやBlu-rayの特典映像やオーディオコメンタリーのように作品背景についても面白く解説いただけます。

★★★ Excellent!!!

読みやすい語り口だとか、魅力的な登場人物だとか、先の読めない展開だとか。
この作品の魅力はたくさんあるのですが、どれも本質ではないように思います。あるいはそのすべてが、本質へと読者を近づけるための目くらましなのかもしれません。

行き先のわからないバス――否、ジェットコースターのような、奇想天外な物語なのですが、決して難解ではなく、むしろとても読みやすいです。

ラストシーンにたどり着いた後は、不思議な読後感に包まれ、そして、誰かに薦めたいと強く思います。
そこで気づくのです。「これ、どう言って薦めればいいんだ?」と。

思春期の中学生のエロス溢れる一人称や、作中にちりばめられた中二ネタ、ギャグやパロディの数々――まずはそれらへの興味からで構いません。読み始めれば、きっとこの物語に夢中になるはずです。

★★★ Excellent!!!

思春期の少年がピュアな少女に心を癒されていくお話かと思いきや、予想を裏切るぶっとんだ展開! 空前絶後のトリプルアクセルを決めてから最初に予想した着地点についたという感じ。その技量とバランス感覚には口をぽかんとあけて見とれるしかない。

ぜひとも読んで頂きたい一作です。

★★★ Excellent!!!

とてもよくいる(と思う)思春期の妄想全開の主人公たっくん。幼馴染で、いつも彼にくっついているミキ。
よくある腐れ縁的な雰囲気から始まるこの物語は、少しずつ「不思議な色」を帯びていく。
現実世界に僅かずつ起こり始める、小さな違和感。現実の中に入り込んでくる違和感の絶妙な絡み具合は、読み手を否応無くその世界の奥深くへ引きずり込む。
やがて目の前に全開となる、作者にしか描けない瑞々しく鮮烈な世界。そこに私たちは存分に遊び、笑い、憤り、泣くことになる。

そして、この物語の最後に、たっくんが手にしたものは——。

人間は、自分の欲求の向く場所を常に手探りしながら人生を歩く。その中で、いつ、どこで、どんな風に「幸せ」というものを掴むのか。それはきっと、誰にもわからない。
けれど——少なくとも、ふわふわ漠然と時間を過ごすだけでは、きっと本当の幸せにはたどり着けない。本当の幸せって、苦しんで手探りしなきゃ掴めない。

そんなことを最後にほんのりと感じさせてくれる、とてつもない広さと深さを持った物語。
ぜひ、多くの方に楽しんで欲しい作品だ。

★★★ Excellent!!!

作者様の想いと伝えたい事が詰まったオムニバス☆
その伝えたい事とは何か……私は「自分が自分でいられるためにできる事」かなと解釈しております。

作品一つ一つが全く異なった質を持っているので、どこから読み始めても面白いし、どの作品を読んでもパターン化を感じることなく飽きずに楽しめます。「どれが好き」と選ぶ必要はありません。きっと「どれも好き」と感じる事ができるはず☆

★★★ Excellent!!!

障害を抱える女の子ミキと、思春期に差し掛かり、そんな女の子をちょっと疎ましく思い始めた男の子タクミ。
そんな二人の関係が、ある日現れた妖精により変化していくことで、物語は少しずつ動き始めます。

と言っても前半は……リビドー全開、青春全開なたっくんの暴走(と言ってしまいたいくらい私には衝撃でした)が半端なくて、物語がどう進むのか全然読めない(笑)

ですが中盤で迎える急展開を境に、妖精であるグーターの、そしてどこまでも純粋なミキちゃんの想いが一つの終着点へと帰結していきます。
ラスト、開花したミキちゃんの能力がとても素敵な結末へと導いてくれました。

爽やかな読後感。
根底にある純粋な“想い”が最後まで貫かれた、切なくも心温まる物語でした。
是非読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

一言では言い表せられない、むずかしい読後感です。
でも、複雑なアロマと、しっかりとした余韻を感じることができます。きっと、読み終えた方の多くが感じることでしょう。

世界の美しさも醜さも、両方描けているから、こう感じてしまうのでしょう。物語という限られた枠内にも関わらず、奇跡的なバランスで共存しています。見事に表現されています。

そんな複雑な物語なのですが、読み進めることが難しいか? というと、そんなことは全く無く。むしろ、スルスルと読み進めることができるから不思議です。

序盤は思春期オーバーキル的コメディ。……でも、それはオブラート。なにかだいじなテーマを包み込んでいるオブラートなのですが、そのオブラート自体が美味しいという感じでしょうか。

「おまえオブラートにどんだけこだわっているんだよ?」と、ツッコまざるを得ない。でも「……いい仕事だったぜ」と、作者に向けてサムズアップをキメます。

フェアリーウェイトは、個人的には、押切蓮介をイメージさせる雰囲気を纏った作品だと感じています。もし画を充てるなら押切蓮介で決まりです。そのまんまです(笑)

このような物語を表現する場があったということ。このような希有な物語を読むことができたということに、感謝をせずにはいられません。そして、これが『カクヨム』という場の可能性だと思います。

この作品を読めば、きっと『さつきまる』という、カクヨム作家のファンになるはず。これからの活動に期待します。

★★★ Excellent!!!

面白い。ギャグ的な意味でさつきまるさん全開。

真面目……真面目うんうん真面目だった時もあった気がしないでもないよ。

エロい、これカクヨムだからできる荒技ですね。笑
放送コードがなんぼのもんじゃい!

こないださつきまるさんとプロットについて語ったのだけど、その意図そのままそんな感じです。

まじめな部分を笑いでおおう。だけど読み方によってはその真面目さが出てくる。

さすがはランキング上位の作品。うまいです

★★★ Excellent!!!

レビュー失礼致します。

序盤では、思春期真っ直中の少年心をメインに進む、あらすじ通りのコメディ感満載な物語(笑)
ところが、終盤の第21話を目にしたとき、私の涙腺は完全崩壊しました……(T_T)

あれは、泣くよ……絶対(T▽T)

下ネタ系はどうも苦手でしたが、作者様のタクミな表現力に引かれ、エピローグまでスラスラとたどり着くことができました❗最後まで読ミキることができて、とても幸せを覚えています🍀(o^-')b グーターッチ✨

また作者様からは、今を生ける少年少女たちへの、尊い想いを感じ取りました💓
子を護るべき大人の方々にこそ、是非一読していただきたいですね✨

幻想と似た不可視的概念である、大切な想い―故に、フェアリーウェイト💓←間違ってたらゴメンなさい😢
スッキリ爽快に終える、ドラマチックファンタジア作品です🎵
笑って泣いて、最後にホッとしたい方は是非よろしくお願い致します❗
文句なしの、☆☆☆です( ≧∀≦)ノ💮

★★★ Excellent!!!

ただの思春期特有のエロ衝動では終わりません。

タクミには見えなかった大事なモノが見えたとき、ミキにもかけがえの無い大事なことが見えたとき、この物語の本質が浮き彫りとなります。

最初から最後まで一気に読破でき、なおかつ、読後の清涼感に胸がすくわれました。無垢な愛情は尊いですね。

是非ともご一読を。おすすめです。

★★★ Excellent!!!

読み終えたとき、どう表現するのが正しいものなのかとても迷った。
自分の持ち合わせている語彙力ではいかんとも言い難いこの小説はまさしく、『まずは、読んでみて』としか言いようがない。
そして読み終わった時、同じような感覚にとらわれる読者も多いことだろう。
それでもきっとこう言わずにはいられない。『まずは、読んでみて』と――。

抽象的なレビューで申し訳ありません。
読後感は題名の通り妖精が宙を舞っているかのような感覚にとらわれ、ミキちゃんとたっくんの関係性にしんみりさせられました。
まずはみなさん、読んでみてください(。・_・。)ノ
すてきな作品、ありがとうございました!

★★★ Excellent!!!

 一気読みでした。
 作者様のお名前だけを知っていて、「どんな作品を書かれるのかな」との興味本位でページを開きました。
 ……説明できません。
 レビューになりませんが、説明できません。
 とにかく、凄いです。
 作者様は、天才にして、鬼才で奇才です。
 
 一気読みでした。
 読み終わってから気づきました。「あ、応援ボタンを押すの忘れていた」

★★★ Excellent!!!

読了しました。とても長いのですが、ノリに乗ると一気読みさせる引力が心地良い不思議物語です。

最初は「ええ? これってありなの?」というような展開や、真新しい表現に翻弄され、気付けば主人公二人の甘酸っぱい恋に夢中。
こんどはファンタジー要素の「フェアリー」とのラブコメ展開が続いて、……と思いきや、「フェアリーウェイト」の本領発揮!

そこには、少年の性欲に支えられた独特な世界、
ちょっと欠けてるけれど一心に少年を求める純粋な少女の心
欠けているものを補おうとする不思議な存在の父親的愛。

彼女たちはある意味「親に恵まれてはいない」のですが、それは彼女たちの捉え方であって、とても大切に手を繋ぎ合っている。

タイトルのフェアリー・ウェイト に込められた想いと重い意味をちゃんと背負って、しっかりと生きて行くのでしょう。
見るも視るも同じ愛。眼の前のことに惑わされないで、しっかり大切なものを見つけたら、手を繋ごうねと、そんな作者さまの声が聞こえた気がします。

★の数も妥当な、様々な楽しみを詰め込んだ物語です。一部独特な表現もWEB小説と思えば、楽しめますよ。

五感で感じて読むと楽しい物語になるやもですね。
ありがとう。楽しかった。みなさんにもオススメします。

★★★ Excellent!!!

一気読みさせられました。
今日は書こうと思っていたいのに、読んでしまった。

壮大なテーマと、繊細なテーマと、実にくだらないテーマと、小さいあるあると、心温まるエピソード。

それらが相まって、鋭い何かで切り裂かれたような、ぐっと心に残る深い斬撃のような余韻。
テーマの置き方、言葉選びのセンス、ストーリーに含ませた笑とシリアスの両立。
どれを取っても、見事としか言いようがない。

是非ご一読あれ。

★★★ Excellent!!!

まだ序盤とエピローグしか読んでないですが←読み方(笑)

あらすじがまず魅力的。

そこから純粋なタクミ君からみたミキちゃんの行動、感じ方。

2人とも素直な子なんだと思いました。



…飛ばしてエピローグ。

最後のミキちゃんの
「光るシールを見てる」だったっけ?

あのシーン、笑えました。

柔軟な思考の作者のこの作品、是非是非読んでみて下さい。

★★★ Excellent!!!

何と言っても、全く先が読めません。
ただ純粋な恋愛エロ……小説とは違って、キャラ設定や表現力、ストーリーの展開がずば抜けて面白い!

中学生男子の変態エロ少年と、発達障害を持った少女という設定が、まずすごい。
何をどうすればこの二人がくっつくのだろう、と考えさせられるところから始まりました。

途中からでてくる『ぐーたぁ』。この『ぐーたぁ』が本当にいい仕事をしてくれています。感情移入しちゃうほど。

とてもすごい作品に出会えました。
さつきまるさんじゃないと描けない物語です。この世界観、圧巻されます。ぜひ。

★★★ Excellent!!!

 キャラクターが一人一人魅力的で、人物描写の書き分けが巧いなと唸らされました。妖精の姿には中盤、驚きましたが、最後は素敵なエンディングでした。最初は少年少女の性の目覚めを描いた恋愛ものかと思いましたが、妖精や誘拐などでファンタジー、ミステリー要素もあり、楽しく拝読できました。
 そして終盤にあの花言葉と、『フェアリーウェイト』の意味が明かされる時、感動のラストが待っています。

★★★ Excellent!!!

あるきっかけで読むことになりましたが、この小説に出会えて本当に良かったと思います。

主人公が持つ思春期特有のリピドーと、ヒロインが持つ純真さ、その二つを上手くかすがいのようにつなげる妖精。この三人(?)だけでも素晴らしいのですが、周りを取り巻く人たちもいいキャラを演じて世界観を盛り上げているように感じました。

どんな話かと聞かれたら、とにかくラストまで読んでみてとしか答えようがないほど、先入観なしに読み終えた時の読後感は素晴らしいものがありました。

この作品を読むにあたり、最初は「何これ?」とつまづく方もいらっしゃるかもしれません。しかし、とにかく先を読んでみてください。そこにはきっと、今まで感じたことのない発見をすることになると思います。

作品のレベルの高さ、最高の読後感に、星三つを付けさせていただきました。楽しい時間を過ごせたことに感謝いたします。ありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

かなり分厚く“カムフラージュ”されている本作。ある種のモノローグ的な主人公タクミの語り口は自身の嗜好、人間関係観などに割り振られており、序盤は中二病的な直感を読者に与えるよう設計されている。またヒロイン、ミキは“軽度の発育障害”と紹介されていることから、そういった類の重いテーマを背負った作品と錯覚させる要因ともなっている。これらがカムフラージュだと気付くのは、ある程度読み進めていった後、ということになる。

作者さつきまる氏が、こういった作品構造にした理由として、連載の過程で読者を良い意味でのハッタリにかけ続ける狙いがあったのだろう。そのため終盤の怒涛の展開は予想の斜め上……いや、真上を行くものとなっており、衝撃のラスト(とらえ方は人それぞれだろうが、私にはそう感じられたのだ)につながっている。私も騙された一人だ。ちッ、やられたぜ……

最後、タクミは愛を得る代償として“あるもの”を失うが、驚くほどに悲壮感を感じさせない。ドライな筆致は読後のモヤモヤを吹き飛ばすものだ。さつきまる氏が人物たちの後悔や慚愧をよしとしなかったのかもしれない。得た愛が損傷したものを埋めるほどに大きかったのか? それともラストまで付き合った読者への気くばり、だろうか? ここは氏に訊いてみたいところだ。

メッセージ性を匂わせながらも、この手の作品にありがちな書き手の主張は感じられない。私の勝手な想像だが、作者さつきまる氏はタクミにさほどの感情移入をせずに書いたのではないか? 書き手とキャラクターはしょせん血も世界も繋がらぬ赤の他人だが、実は共感すら覚えることなく淡々と書き続けたのかもしれない。結構な苦行だが、それもまた達人の技。見事な人間描写で我々を唸らせてくれる小説に仕上がっている。

しかし……それにしても、いろんな意味で偽装(カムフラージュ)が目立つ作品だ。序盤のモノローグが偽装ならば、エロ… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

私のような凡才がコメントするのは不味いくらいです。
驚愕しすぎて上手い表現が見つかりません。小説の体裁を装っているけども、精神医学の学術書を面白く表現しようという作者様の試みなのか...知識が豊富にある方なのかと思います。
びっくりした...今晩は眠れない。

★★★ Excellent!!!

 エロとギャグ、シリアスが同居しているのに違和感がなく、失笑しながらもひきこまれてしまいます。
 そして何より展開が予測不可能です。キャラもとんでもない行動をするし、思ってもみないことが次々と起こってきます!

 この面白さは読んだ人にしかわからない!! 

★★★ Excellent!!!

面白かった! 意外にも(?)爽やかな読後感。

すっとんだ方向に溢れるオリジナリティに脱帽です。
この方向性はツボです。急進的中二テロ(?)と申しますか。

やや不謹慎とも受け取れるくだりもけっこうあるのですが、同時に笑ってしまいます。
あ、いま笑ったよね?だから共犯者だよね?という作者の罠に嵌っているのです。
そうなったら最後、あとは一緒に共犯者を愉しむしかありません。

イチ読者として、今後もぜひ、我が道を突き進んでいただきたいと願っております!

★★★ Excellent!!!

序盤から終盤までずっと面白い作品でしたが、特にプロローグパートの雰囲気は最高でした。
思春期の少年とずっと無垢な少女と妖精が織りなすメルヘンな雰囲気がとても幻想的で素敵でした。

終盤では重い展開が待ち受けていますが、作者の計らい(?)でギャグテイストに仕上げられており、そこまで重く感じずに読むことができました。このセンスは凄いです。いろんな意味でw

終盤、社会的ハンデを背負った少女の、胸を締め付けるような切な願いに思わずほろりと感動してしまいました。
是非ご一読ください。

★★★ Excellent!!!

 冒頭、「僕(タクミ)」の強烈な語りに、まずドキリとさせられます。そして、第1話の終わりまで読むころには、ミキと同じような事情を抱えた子供とリアルに接したことのある人であれば、ミキがどんな子供なのかをだいたい察することになります。「あ、重い話かな……」と少し警戒感が高まりつつも、「僕」のストレートな言葉が頭から離れません。

 「原石」美少女ミキの置かれた状況が淡々と語られる一方で、その彼女を傍らで見つめるタクミは、道徳の教科書に出てくるような正義感の強い人間でもなく、建前と本音の狭間で悩む凡庸なタイプでもなく、実に自分に忠実でただひたすらにエロ思考。強烈ながら実はこれがこの年頃の男の子というものなのかもしれない、と思わずにいられないリアリティが、読み手を、時には笑わせ、時には手に汗握らせながら、ぐいぐいと作品世界へと引っ張っていきます。
 ミキとタクミをつなげる役割を果たす「ぐーたぁ」は、さらに強烈な存在ですが、人外の視点から二人のことを語るくだりは、いわゆる「社会の枠組み」で物事を見がちな我々に、純粋で素朴な新しいものの見方を教えてくれるような気がします。

 ミキの設定は、とても取り扱いの難しいテーマだと思うのですが、年頃の男の子の純粋にエロい視点からそれが描かれると、ありがちな「べき論」的雰囲気を一切含まない、かくも美しく初々しい物語になるのかと、感嘆するばかりです。前半に描かれる多くの小さな出来事が後半の劇的な展開の中で収束していく様も、本当に見事です。

★★★ Excellent!!!

思春期真っ只中の少年。
少し変わったところのある少女。

幼馴染の二人を再び繋ぐキッカケとなった「妖精」さん。

少年には「妖精」は見えないが、その僅かな「重さ」は感じられる。
その「重さ」の意味とは......。


読み終えたら、いや読んでいる途中も、おそらくこのレビュー文に対する受け取り方が変わっていくでしょう。
きっとそれこそが、この作品の一番の魅力だと思います。

★★★ Excellent!!!

ちょうど半分まで読み終わったのでレビューしたいと思います。

重いテーマを正面から描いていくところに独自さを感じます。
性欲から始まる、ある意味純粋な少年。
だからこそ恋を知ってそれをまた純粋に吐露するところがとても良かったです。

性欲はこの作品の重要な要素なので、キーとなるモノがモザイクなのもなかなか面白いセンスだと思いました。

続きを読んだらまた書こうと思います。

★★★ Excellent!!!

表現しがたい魅力に溢れた素晴らしい作品でした。
エロとギャグが疾風怒涛のごとく読者の感情をかき乱します。
タクミ、リビドー強すぎ!
ミキちゃん、すごい方面に覚醒した!?
ぐーたぁ、大真面目に何を語っているんだ(笑)

しかしながら、その強烈すぎるユニークに彩られたストーリーの芯は、あまりに純粋でまっすぐな美しいものでした。

『フェアリーウェイト』
このタイトルの印象、読む前と読んでいる間と、読み終えた後で全く違うものになります。
読む手が止まらなくなる不思議な魅力に溢れた作品です。

★★★ Excellent!!!

冷静だけどちょっとエロい工くんと幼馴染みのミキちゃんの恋と青春ものかな……と思いきや!

彼らとミキちゃんにだけ見える妖精「ぐーたぁ」のやり取りも面白かったし、なにより工くんはひたすらエロを、ぐーたぁは効率主義を絶対に曲げないというキャラのぶれなさもお気に入りです笑

意外なエピソードが意外な結末を招くどんでん返しファンタジーです。笑ったり、怒ったり、ちょっとうるっと来たり(特にタイトルの意味)、読んでいる側は感情が忙しくなります。ただしあくまで工くんは冷静にエロいし、ミキちゃんはひたすら天真爛漫だし、ぐーたぁは……はい。笑

★★★ Excellent!!!

冒頭を読んで「こんな小説かな」と思うと、それはあっさり裏切られます。しかも何度も。トンデモない方向から弾が飛んでくるので、あれよあれよと言う間に作者の術中にハマるでしょう。

どんでん返しの連続……てのとはちょっと違ってて。そう、タランティーノの「パルプフィクション」みたいな感じ。ストーリーもキャラも斜め上にニョキニョキ進むので、着地点はまったく見えません。

ピーキーに振り切ったエキセントリックな悪人ばかり登場するし主人公には厳しい運命が待っているしで、冷静に分析するとけっこう酷い話なんですが、最終話まで読み切ってみると妙に読後感がいい。それは主人公ふたりがイノセントに造形されているためでしょう。

ラストに向けてきれいに話を畳みに入りますが、個人的には前半の「作者の手の上で翻弄される」感覚にやられました。

★★★ Excellent!!!

面白かったです。
詳細なネタバレはここで避けますが、思春期のいろいろの甘酸っぱさだったり、ギャグをやっているのかと思えばわりと重大なことだったり、ふたりのこれからの未来が育成と再生による無限大だったりと、様々な感情を味わえます。
ホント、この子達には幸せになって欲しい。
そして両親ズ、おまえらはもっと自重しろ( ゚д゚)
そんな、いろいろ、詰まってます。

★★★ Excellent!!!

この物語を読んで、男性なら特に……思春期の頃の危なかっしい時期を思い出しつつ、嬉し恥ずかしで楽しめるのではないでしょうか。
主人公のタクミのリビドーの持て余しっぷりに、ここまでではないにしろ、何となく身に覚えのあるような行動や思考がやたら出てきます。何が“ここまで”なのかは是非実際に読んで確かめていただきたい。いや、というか、ここまでじゃないよね?って聞いて回りたい。

あと途中でヒロインが賢くなりすぎて厨二病系魔法少女みたいなアレになるんですけど(適当)特にその辺りのルビ振りのセンスが秀逸です。

もっかい読んできます。

★★ Very Good!!

少し不思議なラブコメもの。

最初ヒロインの設定が重いなと思いましたが、主人公の煩悩さがほどよくギャグとして機能していて、最初に思っていたほど重たくない作品でした。むしろ軽快なエロコメディに思わず吹き出してしまうほど面白かったです。

ジャンルはSFですが、内容的にはラブコメです。ハマればすごく面白い作品かと思いますので、気になった方は試しに一読してみてください。

★★★ Excellent!!!

この作品において、先を予測して読み進めること。
それは無意味だと言い切っておきたい。

どう脳ミソを絞りきったところで、このようなストーリーを生み出すことは、私には不可能です。
こんな作品を書き上げた作者さんにまず敬意を表したいです。

作品は大きく三つのパートで構成されていて、それぞれの人物視点になって進んでいくのですが、その軸となる部分がはっきりとしていてブレておらず、物語のテイストが変わっても、その本質である「ヒロイン ミキの純粋な想い」の位置付けがはっきりとしているので、驚くほど素直にストーリーの変化を受け入れることができます。

ぜひ、この物語のもつ圧倒的なパワーの潮流に飲み込まれてほしい。

★★★ Excellent!!!

読了しました。
まずは完結お疲れ様です。とんでもない物語を生み出していただきありがとうございます。

通勤の途中に読み始めて、ゆっくりと読み進めていたのですが「これ、バスん中で読んじゃダメなやつ」と今ならはっきり言えます。
このレビューを書いてる数分前に四話あたりから一気読みさせてもらいましたが……こんなにも色んな感情にさせられた作品がかつてあっただろうか、とその余韻に浸っています。

ジャンルはSFらしいですが、ラブコメ、ファンタジー、ドラマ、どんなジャンルにも当てはまるような。最後まで不思議な感覚でした。

主人公のタクミくんは私の中では理想の中学生男子でした。
最後まで自分に正直でブレない。どんな状況下でもブレないところが素敵でした。
ヒロインのミキちゃんは最高なキャラクターだと思います。色んな可能性を秘めている。パーツが足りないところがいい。そこがいい。
そんな彼女との付き合い方をどうするか悩みつつも、欲望に忠実なタクミくんの描写などは笑い転げながら読んでいました。

そして、一番インパクト大なキャラと言えば、妖精の「ぐーたぁ」ですね!
すごかった……何がすごいかと言われたらなんて説明したらいいか……とにかくすごかったです(語彙力崩壊)。

読み進めるうちにだんだん見えてくる物語の模様が色濃く、その構成力に圧倒されました。
キャラクターが立っているのも勿論ですが、それまで笑いながら読んでいたのに、じんわりと切ない、許せないことやどうしようもない感情などが渦巻いてしまう。本当に不思議な読後感。

彼らの未来を勝手に頭の中で描いてしまいたくなる。そんな作品でした。
別作品にもお邪魔したいと考えてます。

★★★ Excellent!!!

読むという行為は、無意識に予測、想像、願望を持つ自意識が働いているはずですが、そのきわめてプライベートな部分に挑戦してるがごとくな展開がすさまじいです。
物語が斜め上に行くのではなく、探すと斜め下からきりもみでひねりあがって、あり得ない方向に行くかと思うと、いつのまにか自分が上に、落ちていってるかのような。
一見、とりつきやすそうな設定や表現を見せつつ、狙って、安心している読者を翻弄し、あさって斜め横ひねりにまとめあげていく文章がありえない感じです。
ミキはパーツ不足の原石美少女ということですが、もしかしたら、
さつきまるさんがパーツ不足?の原石美少女?(笑)作家なのではないでしょうか?

★★★ Excellent!!!

少年と少女(……とひとりの心友)の関係をめぐるひと夏の恋愛ストーリーです。

作者様持ち前のエロネタによって多分にコーティングされてはいますが、作品が扱っている題材は物語の結末も含めて非常に繊細なものであり、それをライトなコメディに昇華するためにかなり気を遣って書かれているのだろうということが端々から想像されます。

少年タクミ君はエロ中学生以外の何ものでもないのですけど、読み進めるにつれて少女ミキちゃんの世界を受け入れ肯定できるのは彼しかいないと実感されるとともに、後半ではそんなタクミ君を想うミキちゃんの強い気持ちがぐいぐい物語を牽引していきます。恋する乙女は最強。

伏線の回収と主役二人の関係性の収束が弧を描くように同期していくさまは鮮やかで、さすがとしか言いようがありません。随所に差し挟まれるぶっ飛んだネタの数々も秀逸です。

一見するとなんだこれは……いや、なんだこれは……という印象を受けるかもしれませんが、最後まで読むときっちりSFでファンタジーで、そして熱い恋愛小説であったという読後感を抱くこと間違いありません。あと、この作品の影響で『妖精』という言葉からモザイクのアレが連想されるようになってしまったので私はもうダメだ。

おススメです。

★★★ Excellent!!!

 よくこんなにも多彩な話題についてあれやこれやと語り、しかもそれを伏線として一つの結末へときれいに導いていけるのか、脳みそを交換したいくらいです。さつきまるさんの持つ博識さが存分に発揮された作品だと思います。軽快でコミカルな部分と醜悪な部分とが奇妙な形で入り混じっており、その様はまるでカフェオレのCMのようでした。

★★★ Excellent!!!

幼なじみのタクミとミキは、二人楽しく遊んでいました。

しかし、ミキの病気で、周りとは異なる事に、異質との付き合いは良くないと、タクミは思ってしまいました。

所が、中学にもなると、ミキが可愛いと思える様になりました。

そこには、ぐーたぁが、妖精が、関わりました。

妖精に重さがあると言う着眼点は、秀逸です。

オススメです。

★★★ Excellent!!!

ヒロインが発育障害というセンシティブな設定なので、ちょっと構えて読み始めたのですが、どうやらその必要はなかったようです。

このヒロインのミキがとにかく個性的で、つかみどころがないっ。それは多分主人公のたっくんもそうなのだと思う。実際振り回されているからね(笑

そしてのちに出てくる「グーター」なる妖精さんも、キワモノ……あ、いや個性的であり、そしてストーリーも、ちょっとうまく説明できないほどに個性的であり、つまりこの物語の成分は個性である。

皆さまも唯一無二の、少し?ぶっ飛んだラブコメを読んでみませんか(⌒∇⌒)

★★★ Excellent!!!

最初にキャッチコピーとあらすじを読んだときは、正直嫌悪感を感じました(ごめんなさい🙏)

発達障害で判断能力に欠ける少女を少年が利用して性奴隷にする話なのかと思ったからです。

それでもレビューを見るとそうでもないようなことが書いてあったので、読み進めてみると、いつまでも純粋な少女と人並みのズルさを獲得しつつも、優しさは失わず大人になっていく少年のエピソードは温かく、ほのぼのします。
また、甘酸っぱい恋の目覚めを感じさせる空気感も秀逸。

何だ、普通に良い現代ドラマではないかと思っていたところで、まさかのあいつが登場。さらには少年と少女の両親の歪な関係と物語は読者の予想を裏切り、超越し、しっちゃかめっちゃかに広がっていく。

着地点の全く予測できない怪作である。

★★★ Excellent!!!

最新話まで拝読しました。このようなぶっ飛んだお話を書ける方を奇才と呼ぶのでしょう。読み始めから「何だこれ…!?」と理解が追い付かなかったのですが、その他エッチな要素も含めて、実はこれらが生易しいものだったとは!!

Bパートあたりからこの作品のヤバさ(=魅力)が加速していき、恐らくは私のように愕然とするはずです。そしてまさか、結構エグい状況であるにもかかわらず主人公のたくみ(14♂)のブレなさが逆に私に安心感をもたらしてくれるとは思いもしませんでした! 14歳男子…これほど性欲が激しかったとはっ!!

★★★ Excellent!!!

モチーフが発育障害とエロしかない少年のお話。
ラブコメなのかと思って読み進めていると、出て来る不思議な妖精。
少年は思春期にありがち……以上のエッチな衝動もちだし、少女はパーツが足りていない。
だけど、少年の力と妖精の分析により、少女の欠けているパーツが埋まる可能性があるという、救いのありそうなお話です。

すらすらと読める上に、読後はさつきまる様ワールドに引き込まれるという。

個人的には妖精が大好きです。

★★★ Excellent!!!


いきなりだけど、
登場人物が危うい。
設定も危うい。

その理由は詳しい説明をしなくても読んだ瞬間にわかるはず。


でもこういう設定の物語りって、どうしても気になって読み進めちゃうよね。


タクミの視点の時も、そうじゃない視点の時も、どちらも(マジでしたくないのに)(理性は嫌だと言ってるのに)感情移入に近い状態を体験してしまう。

きっと思春期の絶妙な痒いポイントを突いているからなのだろうけれど……。



色々攻めてる作者さん。
構成が特にそんな感じ。


まず、いったい話を何処へ持っていこうとしているのか、その終着点が見えないどころか、すぐ次の展開も読めない。

常に読者を裏切り、にも関わらず気になる書き方をしてるのは、確信犯なのか、それとも天性のものなのか、はたまた偶然か。


ちなみに僕はこの作品を褒めてるんだけど、作品を読んでない人からしてみたら悪口にしか感じられない文章になってしまって、この無難なレビューに落ち着くまでに何度も書き直すことになってしまった。

とにかく! それくらい(どれくらい?)、問題作であることは間違いない!!



★★★ Excellent!!!

~DANDAN気になる♫~

Y子
―今日は最近話題のちょっとエッチな中学生と妖精さんの話を描いた小説を、山OKさんと見に来ています

Y子
「わあ、ここがちょっとエッチな中学生を書いた小説なんですね、もうさっそく凄いレビューだわ」

痴郎
「うん、そうらしいね。噂に違わぬ盛況ぶりだ、ちょっと覗いてみようか」

Y子
「へえー、皆さん上手にレビューされていますね。楽しんで読んでいらっしゃるって感じが伝わって素敵だわー」

痴郎
「じゃあ俺達も書いてみよう」

Y子
「ちょっと待って、山OKさん、あれもしかして……」

痴郎
「あれは……、開腹you山!」

~you山登場のテーマ音♫~

you山
「なんだ貴様らも来ていたのか? どうせ下らないレビューを書きに来たのだろう」

痴郎
「何だと!」
Y子
「ちょっと山OKさん……」

you山
「痴郎、お前が書くレビューとやらは、どんなレビューだ、言ってみろ!」

痴郎
「そんな知れたこと! この小説がどういう小説で、中学生がどれだけエッチなことを考えているか。妖精さんとヒロインがどんな関係かを余すこと無く伝えるのが俺のレビューの役目だ!」

you山
「それだけか?」

痴郎
「それから、そのレビューを読んで読者がこの小説は面白そうだと思えるように書くんだ!」

you山
「痴郎、やはりお前は分かっていないな……、それで究極のレビューとは情けないものだ!」

痴郎
「なに、you山! お前なら何を書く、どう書くんだ、言ってみろyou山!」

you山
「私はそんな本文の内容は書かない」

痴郎
「なに!」

you山
「痴郎、お前はレビューについて確かに的確に答えた。しかしそんなレビューは他の有能なレビュアーの方が既に書いている。
お前のような小童が今更それに付け足したところで、関が原の合戦で寝返った赤座や小川のようなもの… 続きを読む