根底にあるのはいつでも、純粋な想い

障害を抱える女の子ミキと、思春期に差し掛かり、そんな女の子をちょっと疎ましく思い始めた男の子タクミ。
そんな二人の関係が、ある日現れた妖精により変化していくことで、物語は少しずつ動き始めます。

と言っても前半は……リビドー全開、青春全開なたっくんの暴走(と言ってしまいたいくらい私には衝撃でした)が半端なくて、物語がどう進むのか全然読めない(笑)

ですが中盤で迎える急展開を境に、妖精であるグーターの、そしてどこまでも純粋なミキちゃんの想いが一つの終着点へと帰結していきます。
ラスト、開花したミキちゃんの能力がとても素敵な結末へと導いてくれました。

爽やかな読後感。
根底にある純粋な“想い”が最後まで貫かれた、切なくも心温まる物語でした。
是非読んでみてください。

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