菜の花は食いもんです

作者 江田 吏来

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★★★ Excellent!!!

凄く素敵。
雰囲気も、お料理も、熱くなっちゃう先生も、最高にキュートです。

菜の花を食べる機会が、今までにほとんどありませんでしたが、何だかすっごく食べたくなりました。

菜の花のサンドイッチ、春になったら作ってみようかな。
切った断面を見たら先生を思い出して、思わず笑顔になりそうです。

とても素敵な物語でした。
皆様にも是非読んでいただきたいです!

★★★ Excellent!!!

菜の花が不味いとはなんという不届きもの、と読み始めました。

すると、美味しそうなレシピに食欲を刺激され、むしょうにベーコンサンドイッチが恋しくなりました。

学校の先生と生徒たち、という構図もほのぼのと可愛らしい。

当方、子供時代から菜の花は大好物ですが、代わりに、見た目だけは菜の花に似ているわりに、苦くてえぐみのある春菊はいまだに苦手。
このレシピ、今度春菊で試してみます。

★★★ Excellent!!!

作者さんは本当に好きなんだろうなぁという気がします。
山菜だのフキだの菜の花だのは子供の頃はやっぱり苦手。
大人になるとクセになるんですよねぇ……
酒のつまみにとか。あぁ、一杯やりたくなりますね(笑)

★★★ Excellent!!!

感情を込めつつも、未知の食材の調理法、そしてそのうまさを力説する先生。
生徒たちにとって菜の花は想像のできない味でしょうが、そのトッピング(?)にセレクトしたものが子供たちの食欲を掻き立てる。

……ちょっとベーコン切ってきます。

★★★ Excellent!!!

とてもこのみの物語です!
描写が優しくて、風景が見えてくる。冒頭の窓から外を見てるその瞬間から。

鶯の森中学の姫川先生の担当は、国語。
与謝蕪村の有名な俳句から月の形を質問する。なのに、生徒ときたら、ねっ。
もう準備しちゃいますよ、材料。すてきな菜の花サンド、ぐるるる。
ちょっと時期が過ぎちゃったから、今度の春までお預けかな。
クラスで試食会、やりたいですね。

大人げなく熱く菜の花の魅力を語っちゃうとこがすき。
桜本先生、誘惑しちゃだめっ! 笑

★★ Very Good!!

菜の花を頂いたことはありますが、その食べ方を知らずに食べてました。
この作品ではおいしそうに料理してあるので、気になります。
一度、作ってみたくなってみたくなる作品でした。

また、春の陽気に当てられてのびのびとした気分になります。

★★★ Excellent!!!

菜の花の話なのに、「ベーコン」の方に反応した中学生は、生意気でありながら可愛らしいです。
作者様が選んだ材料、工程、さじ加減、が絶妙で、「おかわり」したくなる読後感でした。
小説を読んでいながら、目の前で調理を見て、出来たての料理を頂いた気分になりました。
おかわりありますか?

★★★ Excellent!!!

授業を進めたい先生は、生徒の発言によって自ら中断してしまった。その理由は、「菜の花は食べ物である」ことを教えるため。
春の陽射しがうららかに差し込む学び舎。この情景描写が丁寧です。すぐに頭に映像が浮かびます。そして実直な先生のお人柄も、上手く表現されています。
そしてそして、主題の菜の花の調理について。これをご覧になれば、思わず食したくなること請け合いです。本当に「美味しい話」に仕上がっているのです。味わい深い一品です。

★★★ Excellent!!!

実際このレビューを書くまでに数回読ませていただいていたのですが、
「ひゃい!」
のところで笑ってしまうようになりました(笑)。

菜の花と言えばおひたしのイメージですが(千葉県人の異論は認める)、ここでの菜の花は相当ゴージャス。飯テロにもほどがあります。
(もちろん私は食事後に読むことにしておりますよ)

美味しいものを知っている男って、なんですかね、魅力的なんですよね。こだわりとか単純な言葉では言い表せない魅力。なんというか、嬉々として語るじゃないですか。その情景がありありと浮かぶ感じ。

みなさん語ってらっしゃいますが、江田さんの情景描写は本当に素敵です。「星の声 空の想い」もそうでしたけど、目の前に美しい情景が広がるんですよ。

そんなわけで、読み返すごとに深みを増す、味のあるお話です。

★★★ Excellent!!!

本作を読むと、食べ物というのは心で味わうものだということがよくわかります。
確かな描写力で、読み進めるごとに菜の花の苦味が口の中に広がるのが想像できるからです。
梅の実を想像しただけで唾が湧くように、想像上のメニューを満喫できる本作、一度味わってみませんか。

★★★ Excellent!!!

『ごちそうさまでした』
と言えない4時間目の飯テロ作品。
春の食べ物はほとんどが苦味があって未だに苦手なのですが、それを美味しく調理する方法の説明がうまい上に、色味が綺麗なんだろうなぁと思わせる作品でした。
辛子の風味と菜の花が合うのは、お互い春に旬を迎えるものだからかな? と思ってみたりしました。

そしてわたしの高校時代の国語教師にも、授業とは関係のないことを延々としかも熱く語る先生がいたなぁと思い出しました。
面白かったです。

★★★ Excellent!!!

 日本人の忍耐強さというか、どこか不器用な生き方は、やはり海外の方々には奇異であり、ときに羨望やときに畏怖として映るらしい。

 日本人を怒らせるにはどうしたらよいか、という海外のジョークがある。

 そう、食べ物である。

 不味いと言われれば、その美味しさを力説したくなるもの。
 これが、美味しい話である。
 これが、日本人である。

 将を射んと欲すれば先ず馬を射よ、よろしい、ならば胃袋だ。

 大人になった今だからこそ、教師にも生徒にも共感出来る。素敵な作品だった。
 思い出すのは、この話題を振るとこの先生は語り出し授業を潰してくれるという悪知恵を働かせる幼い自分である。随分、授業を遅らせたものだった……

 先生、ごめんなさい。
 そして。
 この作品、御馳走様でした。

★★★ Excellent!!!

国語教師がこのお話の主人公という事で、初めのうちは「菜の花」を文学的視点から語っているものですが、まだまだ子供子供している生徒のひと言から食という視点へ移行します。
こういう光景は小学校から進級して来たばかりの中学生くらいなら有りがちですねぇ。
話が脱線してしまったが為に本来の授業が満足に進まずに終わるという(笑)
しかしながら、この先生……実に菜の花の食材としての魅力を巧みに語っています。
食べ物だったとは知らない子供もいる。美味しくないという先入観を持っている子供もいる。
そんな中で「食べてみたい」と思わせる語り口はお見事。
本来の授業とは違ってしまったものの、食育という観点で見れば「先生、良かったですよ」と言ってあげたいものですね(笑)

★★★ Excellent!!!

非常に面白い短編でした。

生徒が知らないものを言葉で説明するのは国語の先生の務めなのですが、味を教えることは難しいです。

特に季節花を使った菜の花料理を口頭で伝えるという、迫力ある授業に思わず唸るほど、綺麗にまとまっています。

授業後の夜食の想像もグッド、読後感を残してくれて、読んでよかったなという気分させてくれますb

また再び作品でお会いできることを楽しみにしています、それではあなたもご一読を!

★★★ Excellent!!!

厳しい冬を越し、ようやく芽吹いた春の味は、どれも少し苦味があって子供達にとっては苦手なもの。

そんな春の代表的な食材、菜の花を巡って、新任教師の主人公と、ヤンチャ盛りの中学一年生たちが繰り広げる学園モノ。

冷静を装いながらムキになる主人公に和みます。
オチもクスリと笑えて好きです。

★★★ Excellent!!!

中学校の国語教師である主人公は、問題児揃いのクラスで真面目に授業を進めていく。
その様子が中学時代を思い出させてくれるのですが、授業内容の流れで話が脱線していくのもリアルで、なんといっても先生の「菜の花」への熱意が伝わります。

国語教師ならではの語り口で、読者までも飯テロ被害に……
菜の花は漬物で食べたことがありますが、あまり縁がなくて。これを機に先生の言うレシピで作って食べてみたいと思いました。
あのほろ苦さが子供ながらに不思議で、またそれを熱々の白飯にのせてみれば程よい味わいになったのをよく覚えています。
あぁ、菜の花が食べたい。パスタもサンドウィッチも絶対美味しい。
ラストに先生が呟いた酢味噌和えも。
これは大人になったからこそ想像できる旨いものですね。とにかく食べたいです。

★★ Very Good!!

それこそ高校時代、菜の花はたいして美味い物とは思わなかった。
流石に食べ物かどうか、は理解していたけれど。
父親がうまそうに食べるさまを見ても、あまり共感はできなかった。
けど、年を経た今なら分かる。菜の花のお浸しの旨さが。
あのほろ苦さに春を感じるようになったのは、何歳ぐらいからだったか……。

★★★ Excellent!!!

とある中学校で4時間目の国語の時間に繰り広げられる飯テロ。
作中で実際には誰も食事をしていないというある意味異色の「美味しい」話ですが、国語の先生の巧みな表現に私たち読者もヨダレが出ること間違いなし!
そして教室内の先生と生徒の攻防にも微笑みがこぼれます。

皆さんもどうぞ菜の花を味わいにいらっしゃいませ!(脳内)

★★★ Excellent!!!

中学校の先生と生徒が、4月に繰り広げる「菜の花」についての美味しい話です。

先生は、果たして菜の花に魅力を伝えきれるのかどうか。自慢のレシピを繰り出した勝負の行方はいったいどちらに?

春の陽気と共にやってくる新しい出会いや新しい環境、そして新しい食材というのは、やっぱり良いですね。

ついつい脱線して話をしてくれる先生、そう言えばいらっしゃいましたね。菜の花はおひたし派の私ですが、こんな先生のレシピでしたら、ちょっと試してみようかなと思わせてくれるお話でした。

春にぴったりの美味しい話を探している方でしたら、是非ご一読を。

★★★ Excellent!!!

文章力の高さもさることながら、ストーリー性の高さ、登場人物。そして、主役の“菜の花”を魅力的に演出している完璧な作品です。

もう読んでいくうちに菜の花の記憶を呼び覚まされて色や味覚を思い出させてくれるんです。

これは恐ろしい作品だ……。

短編なのにこのボリューム。
ご馳走様でした。

★★★ Excellent!!!

とある国語教師による、とってもとっても美味しい話。
調理風景の描写がこれでもか!と想像を掻き立ててくるので、めちゃめちゃお腹が空きます……!
春の温かい日差し、穏やかな風、土の香り、鮮やかな緑、そして眩しいほどの黄色……。
五感に訴えてくる、さくっと読める短編作品、非常にオススメです!

★★★ Excellent!!!

主人公が豪語する菜の花のサンドイッチについつい涎が・・・。(じゅるりっ)

菜の花のサンドイッチも良いですが、生徒達に作り方を熱弁する先生の姿勢が良いですね。生徒達もこういう授業なら真剣になってしまうでしょう。