お母さんの自筆のなぞ。
思いがけず訪れた謎解きの機会に、主人公が差出人を推測しながら物語は進んでいきます。意外と簡単になぞなそが解けたぞ……などと、読み進めるとそこには次のなぞが!?
すごく、すっごく面白かったです!
必死に頭を捻りました。解けたり解けなかったり一喜一憂。主人公と一緒に考えて、あれやこれやと考えながら終始ワクワクしながら読ませていただいたのです。
謎解きに従い進む物語。
私はたどり着いた答えに、大輪の笑顔を咲かせてもらいました。
最高です。大満足。オススメなのです。ぜひ、あなたもご一緒にミステリーハントしてみませんか?
クリスマス題材のハートフルストーリー。
1話あたり1つの謎が出てきますが、ほどよく簡単でたまにちょっと難しく、という絶妙な難度調整で、読者もまた主人公と一緒に謎解きに挑んで楽しむことができます。
そして。主人公の周りの人々のやさしさ、あたたかさが、とても素敵です。すでに亡くなっているお母さんを含めこんな人たちに囲まれていて、見守っていてくれるから、楽しい日常をおくることができるのでしょう。
実はファンタジー要素の無い、完全に現実路線の内容ではあるのですが、ラストの幸せな展開にいたるまで、まさにクリスマスの奇跡というべきものでした。
ハッピーな物語をありがとうございました。
クリスマスイヴ、受験生の少年の手に届いたのは他界した母からのメッセージカードだった!
そこに書きつけられた謎を解くべく、彼は冬の町へと飛び出していく。
日常の謎ジャンルの作品ですが、絶妙ですねぇ。章立てに加えて、ひとつの謎が次の謎へ繋がっていくリズムがすごくいいんですよ。
文章にもやっぱりリズムがあって読みやすくて、あっという間に10890字を読み切ってしまいました。
文章書きの方、この地の文はご確認いただく価値ありですよー。
しかもこのお話の謎、なんでもない一日だったはずの時間を一生忘れられないものに変えてしまう彩りがあるんです!
読んでいる私たちも、読み終わった後で絶対に「よかったなー」と思えるあたたかさ。
なんでしょう、あったかいってよりむしろ爆発しろって感じですけどもね(ちょっとネタバレ)。
ともあれ。やさしくてうれしい冬の一夜をご堪能あれ!
(必読!カクヨムで見つけたおすすめ5作品/文=髙橋 剛)