やさしくてうれしい冬の一夜

クリスマスイヴ、受験生の少年の手に届いたのは他界した母からのメッセージカードだった!
そこに書きつけられた謎を解くべく、彼は冬の町へと飛び出していく。

日常の謎ジャンルの作品ですが、絶妙ですねぇ。章立てに加えて、ひとつの謎が次の謎へ繋がっていくリズムがすごくいいんですよ。
文章にもやっぱりリズムがあって読みやすくて、あっという間に10890字を読み切ってしまいました。
文章書きの方、この地の文はご確認いただく価値ありですよー。

しかもこのお話の謎、なんでもない一日だったはずの時間を一生忘れられないものに変えてしまう彩りがあるんです! 
読んでいる私たちも、読み終わった後で絶対に「よかったなー」と思えるあたたかさ。
なんでしょう、あったかいってよりむしろ爆発しろって感じですけどもね(ちょっとネタバレ)。
ともあれ。やさしくてうれしい冬の一夜をご堪能あれ!

(必読!カクヨムで見つけたおすすめ5作品/文=髙橋 剛)

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