概要
戦後の北海道で、牧草地開発に奮闘したある研究者の成長の物語
この物語の主人公寺山和樹は、戦後の混乱が収まった頃、農業高校を卒業し、札幌にある国の農業試験研究機関に研究者として採用され、酪農家や畜産農家が必要とする牧野(牧草地)を造るための新しい技術を開発する研究に従事します。厳しくも優しい上司や面白い同僚たちに助けられ、様々失敗やトラブルを乗り越え、研究者として成長していく姿を描きました。
各話ごとに挿絵も描きました。近況ノートもご覧ください。
各話ごとに挿絵も描きました。近況ノートもご覧ください。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!碧い大地を夢見て。いかにして酪農王国は誕生したか北海道開拓秘話。
戦後まもない北海道の農牧試験場に一人の若者が入社する。名前は寺山和樹。農業学校を卒業したばかりの坊主頭の純朴な青年だった。畜牧部に配属された彼は、個性的な先輩たちの元で牧草の研究に従事することに。昭和時代、北海道の発展に携わった農務省の職員たちの物語です。
研究員の朝は早い。早朝から家畜の世話。昼は土を耕し、牧草の種を撒く。新たな牧草を採取しては研究室で分析に没頭する。そして夜は独身寮で酒瓶片手に同僚たちと議論を交わす。己の仕事に情熱を燃やす昭和の男たちが勇ましいです。
ときには劇薬で火傷を負ったり、ときには野焼きで山火事を起こしかけたり、ときには愛馬の死に直面したりと、失敗と反省…続きを読む