短編集パートⅡ

作者 プリンぽん

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★★ Very Good!!

一言で以て伝えた通り、韻律の美しさに惚れ惚れとしたよ。
かつて日本の音は美しかった。だが今はどうだ、なかなかそこまで気の回る物書きが……ねぇ。

だからこそ酔い痴れて楽しく読み進めたはいいものの、あれだね、半ばの記号はちょいと無粋に感じたね。

それでも良いよ。良いもんは良い。
尤もこんなご時世だから――人を選ぶかも知れんがね。

★★★ Excellent!!!

 なんと心地よい刺激か。
私がこれまで触れてこなかったジャンルだから感じるのだろうか。
登場人物に愛嬌があるわ、洒落言葉が楽しいわ、腹は減るわ、面白いわでとんでもねえ。
嗚呼、おそろしい、何度も読み返してしまうじゃあないの。
蠱惑的でとんでもねえから、気をつけなさいよ。癖になるわよ......!

Good!

現代とは明らかに違う時代の口語表現に挑戦するのって難しいですよね。調べるだけでは書けない。やはり下地(それまでの読書量とか)が必要になる。

「宵待草は竹久夢二だしさ……」というエクスキューズはあるものの、舞台となっている時代を感じさせる会話と描写をかなり手堅く成立させているところにGood!を。見習いたいとは思うものの、一朝一夕には難しいだろうなあ。

気になるところがあったのでそちらは近況ノートで後ほど。

★★★ Excellent!!!

(第1話として収録の「春の秋波は酔い待ち草よ」のレビュー)

落語調と言おうか、軽妙で洒落っ気の利いた語り口が凄くいい。
この世界観にふさわしい言葉でレビューを書けない自分が残念だ。

話者である瓦版屋はスクープを求め、謎解き屋と行動を共にする。
謎解き屋は中性的なイケメンで、若いくせに超然とした人物。

中盤まではグルメルポと思わせておいて、実は「恋の話」である。
フェロモンむんむんの食べごろ美女は、色香の陰に誰を想うのか。

ウェブ小説の世界ではかなりレアな文体だと思う。
珍しいもの見たさで、ぜひ覗いていただきたい良作。

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落語っぽい軽やかな語り口がなぜだか似合うイタリア男の
「美味しいピッツァ! ありまぁす」

妖艶で頽廃的な雰囲気からのグロテスクで見事なオチが光る
「花を食む。」

面白い秀作です。