鯨武 長之介

もう20年以上前だろうか。自分が中高の頃にも、こんな仲間が身近に何人かいたと記憶している。馬鹿馬鹿しい日常だったと思う。ぐだぐだな毎日だったと思う。だが、人生の折り返しを迎えた頃に…続きを読む

未来、現在進行形、思い出の振り返り、それぞれの時間軸で三度楽しめた。読み手の想像力を幅広く補完してくれる汎用性ある設定と構成を感じさせる。言い方を変えれば、プロローグ、短編(本編)…続きを読む

拙作を紹介してくれた贔屓目がまったくないと言えば嘘になるが、筆者の趣向は大変多岐にわたり、ファンタジー、ＳＦ、恋愛、ホラー、エッセイなど、面白いものは何でも楽しんで素直に感想として…続きを読む

情景描写と心理描写がとても丁寧で引き込まれました。不可思議なミステリーを読者して、登場人物として、物語の一部として一気に同調させてくれるまっすぐな巧みさも見ものです。

「みんなでやろうぜ」このノリだけで、最高なんだよなこの企画。 誰が一番とかそんなの抜きにして、温度差があるようでないようで、みんなで楽しんでる様子に何か突き刺さるものがあった。空気…続きを読む

サイバー犯罪の被害といえば仮想通貨や個人情報の流出など、財産や社会的な物を喪失する「こりゃ笑えねえｗ」な客観的なイメージだが、本作ではプログラムが日常環境から人々を壊滅状況に追いや…続きを読む

富士見L文庫の短編アンソロジー「恋テロ　真夜中に読みたい20人のトキメク物語」に収録されてる、同氏の「初めてのラブレター」と同じくして読了後にキュン殺された。しかも“時間“の使い方…続きを読む

異世界ファンタジーの世界と書き幅は広い。そこから他とは違うものや飛び抜けた作品を書くのは本当に難しいことだと思う。失われた言葉と魂を吹き込みたい言葉テーマに読者と作者を繋ぐであろう…続きを読む

読み手に百合パートとバトルシーンの緩急差を上手く楽しませる術に感心した。

単刀直入に言って、熱い。面白い。この作品が正しい評価を得られないのであれば、僕は失望と抗議の意味を込めて書くことを辞めるかもしれない。それだけ読者としてリスク以上に魅力を背負える楽…続きを読む

物語の構成、仕掛け、描写が丁寧に出来ており、正直「僕より文章うまいじゃん…」と思いました。見本と基本を兼ねた先鋭された良作。ラストの展開とひと言にニヤリとさせられました。

会社では部下だけど、家では愛妻の りえりーとの二人きりの時間が取れない夫の穴太郎に共感必至。息子のわたる君ばかり構う妻へのヤキモチを飼ってる文鳥に愚痴る場面は笑えるも目頭が熱くなっ…続きを読む

王道の季節、人間関係、展開と百回は読んだ物語ながら、読者(特に男性）ならば胸に直接響くこと間違いない。語彙力ない感想で申し訳ないが「こういうので良いんだよ！」と感謝しかない。

15センチのコンテストといえば、大半の人が恋愛や夢あふれる世界を題材に書いていますが、この方は誰かは思いついても普通は書き渋るネタを題材に見事に得意ジャンルで連撃を読者に喰らわせて…続きを読む

有線である以上、近付く距離は必ず決まっている。だからこそ味わえたコミュニケーションがある。僕も若い頃は色々とあったのでこの作品の気持ちやドキドキが凄く分かる。素敵な青春トリップをあ…続きを読む

静かになりつつある商店街を活気づかせるべく奮闘する大学生の物語。しかしながら、本当の主役は商店街とそこに住む人々と歴史なのかもしれない。 今は多くの人が利便と家計を優先した生活にシ…続きを読む

と、まあ僕は良家でもなければどこの馬の骨かも分からぬ家柄だが、大正当時はきっと、このような話が多くあったに違いない。 御家意識というか……世間体というか。兎に角、僕の中で『時代物の…続きを読む

職場復帰で単身赴任した妻、育児と家のことを任された夫。まずこれは、夫婦の信頼関係がなければ不可能なことである。 夫が家を守る間、妻はきっと仕事で苦労していることだろう。家族にも会…続きを読む

朝から(読んだ時間故に)酒が飲みたくなってきた。タグに『恋の話』とあるが『美味しい話』もしっくり来る。どちらにせよ、読み手をどこかその気にさせてくれる噺ときたもんだ。

美しい物語をありがとうございました。

とても美味かった。味もボリュームも満足で三ツ星を付けたいところだけど、僕は味噌よりも鰹出汁の方が好きなので二つ星にする。” 煮干し ” だけに。

恥ずかしながら新選組は、その名前と登場人物の一部くらいしか知らず内容はあまり知りません。それでも歴史を知らずとも、その物語だけでも楽しめて、それと併せて食事を題材にした内容もとても…続きを読む

伝えたい感想はたくさんありますが、ネタバレになってはいけないのでただ一言だけ。とても美しい物語でした。 短編の完成形、真髄を学べる作品です。多くの書き手さんはきっと『こういう風に…続きを読む

オチが読める。でもなぜか止められない。もしかして読者を裏切るどんでん返しが??? と期待したら……はいキュン死。 描写がうまい。光景が予想できてニヤニヤが止まらない。こういうのっ…続きを読む

次はハンバーグ編を注文する。

　レトロゲームの読み物といえば、遊んだ思い出だったり、業界の裏話だったり、豆知識などが多い中、この作品では作者のショップ店長やライターなどの経験談を中心としたマーケティングやルポ的…続きを読む

異世界ものはあまり読まない人でもオススメです。

ツイッターで偶然見かけて読んだのですが、とても面白かった。 まず『月』という、誰もが一度は学びきっと忘れないであろう科学や宇宙学をテーマにしたことで読者に大きな親しみと歓迎感を与え…続きを読む

うさみみ×テニス という題材がとてもよくマッチしている。可愛さと微笑ましさを兼ねた、愉快かつ胸が熱くなる物語になることに期待。

どこか懐かしい、小学生の頃に通った図書室のような香りが作品集です。少年の心と無邪気さを忘れない大人が書いた良作だと思います。これからもその気持ちを忘れないで書き続けて欲しい。

故郷を想う気持ちと幸せの繰り返しは読んで心が暖かくなりました。街コンの参考文、例に使用できると思えるくらい素敵なお話だと思います。もちろん作者の個性と思い出も世界にひとつしかない、…続きを読む

何も隔てるものなどなかった幼い頃に出会った二人。 あの頃のままでいられたら、立場が違っていたら…。 まだ途中ですが、これからの展開が楽しみです。 いち読者として、騎士団のいちモブ…続きを読む

幼き頃、決して幸せとは胸を張って言えなかった少年時代を思い出します。だからこそ、今の自分の家族にはこんな想いと歌を乗せる日々を送ってほしい。気持ちがとても暖かくなりました。ありがと…続きを読む

お坊さんの概念を覆す話題と語り方の数々に、ただただ驚かされます。 ハゲ・公開処刑・１６連射など、下手すれば煩悩と罵詈雑言とも捉えられかねないキーワードから繰り出される説法に籠めら…続きを読む

コミカルな作風かと思いきやシリアス展開だったりと、異世界ジャンルとしてもファミリーものとしても、新しい匂いがする。 父親という存在は、頼りになってもカッコ悪くても『家族のために』…続きを読む

女子力を持つ者たちのビルドアップ・バトル。女の子の魅力を天元崩壊させる作者の発想と熱い物語にこれから期待が持てる。

一言一句から火薬と粉塵、死の臭いがするハード＆ダークボイルドなアクション。擬音や一部の演出を改行や文字位置で強調する工夫が読者と物語をよりシンクロさせてくれる。作品の魅力を120％…続きを読む

結婚適齢期が過ぎたと思われる一組の男女の食事風景。二人にしか歩めなかった時間、二人だからこそ伝わるキーワード、だけどどこか不器用で。いいお話でした。気持ちが凄くホッコリしました。

萌えを嗜む者ならば誰もが一度は憧れる(!?) 血の繋がらない妹を作ってしまうという閃きに魅かれる。勢い任せのようで実は密に練られた物語。ほのぼのカオスな設定とバトル展開にパーリィナ…続きを読む

優しさと悲しさを一緒に味わえる良作。不思議とシーン毎に色んな音楽が脳内に流れます。それだけこの作品を読者として物語と一体になって楽しみたいのだと惹かれるのでしょう。いいもの読ませて…続きを読む

もう何と言うか、ＳＦバトルとしての楽しさとは別に、脚に対する愛と拘りが半端ない。 作者が脚をテーマに選んだのではなく、脚が作者に「ホールド・ミー・タイト」とアプローチしたとしか思え…続きを読む

三度登場した人気の女装喜劇。個性あふれるキャラたちと次々と訪れるトラブルが巻き起こす面白さは、常に新しい化学反応を見ているようです。 この作品の凄いところは、小説のみならず漫画・ア…続きを読む

一話ずつ確実に読者の興味と関心を撃ち落とし続ける『読みやすさと伏線』のバランスがとてもよい。ここで評価★を3つ一気に撃ち尽くすのは勿体ない。この物語が結末を迎えたとき、作者と一緒に…続きを読む

壮大な冒険のようで、どこか『ご近所的』なお話に感じる、とある冒険者の日記物語。主にライトな雰囲気で繰り広げられる展開は、読者を安心させながら楽しませてくれます。

ゲーマーであれば一度は通過したであろう『俺より強い奴を探していた』あの頃を思い出す。格ゲー道を再び歩み出した、男の新たな熱意とその記録。勝っても負けても、まだまだコンテニューを楽し…続きを読む

短編としての勢いと世界観、そのどちらもボヤケないように練り込んだ作者の意欲が伝わる作品。もちろん、物語と登場キャラも魅力に溢れています。

『クトゥルフ=恐怖と異形』というイメージしかなかったのですが、この作品を読んで、正確には作者の説明力で今までの考えが払拭された。読んだ後に、クトゥルフについて調べると「やっぱり怖い…続きを読む

貧乏性で物が捨てられない自分には耳が痛い技と知識の数々をエッセイ・コンテスト用に大幅加筆したとのこと。この作品を通じてスッキリしたのは読者だけではなく、作者自身なのかもしれない。

あの日、あの時、あのソフト。まるで何かの片手間のようにふと思い出しながらゲームを語る一人雑談。すべてに共感できるとは限らないが、レトロゲームを愛する読者であれば、ふと拾い上げたくな…続きを読む

現役の御僧侶が語る、中国に滞在していた数年間の見聞録なのですが、文字を読みながらその風景が映像となってナレーション付きで再生されました。この作品が記録媒体であれば、読者の誰もがその…続きを読む