御伽術師・花咲か灰慈

作者 乙島紅

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★★★ Excellent!!!

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人間誰しも経験した事があるでしょう。それは葬式。
無論、自分にも経験があり、最も衝撃を受けたのが祖父の死ですね。あれ程大泣きした事は他にないでしょうか……。

もっと話したかった。もっとそばにいればよかった。こういった事は誰しもある事でしょう。

この御伽噺師の登場人物、水川さんもまたそんな人物でした。そんな彼女に灰慈少年がしてやれるのは、遺骨の灰を花に変えるという『花葬り』。

それが行われて、これで十分なんだと感じました。花は人と人を繋ぐ為の物、この世あの世なんて関係ない。水川さんはやっと報われたと感じるのに、そう難しく考える必要なんてなかったです。

彼女にはあの人の為に強く生きてほしい。例え何があっても、どのような事があっても。それにそばには灰慈君だっている。

花というのはどれだけ重要な物なのか、再認識する名作であります……。

★★★ Excellent!!!

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 冠婚葬祭、人生の節目を飾る行事には、往々にして花が捧げられます。
 時に、二つの人生を交える夫婦を祝うために。
 時に、一つの人生を終えた故人を送り出すために。

 古来より、土葬されたと思しき遺骨の周りには、大量の花が添えられていたと言います。
 遺体の保存や処理にとって種々有利な科学的要因を見出すことはできますが、それが本質だとは思えないくらいに、人と花の繋がりは深いものです。

 つまり、それは科学的合理性に裏打ちされた行為では無く、文化的に装飾された行為でもなく、むしろ人間が持つ原初的な――感情の根っこから湧き出す――衝動に基づく行為なのではないか。
 死や出会い、門出といったイベントに立ち会う時に、人は自然とそうしたくなるのではないか。

 一度、そんな風に考え出してしまえば、次にこう問わざるを得ません。
 ――――ならば、どうして人は花を捧げるのか、と。
 本作「御伽術師・花咲か灰慈」は、それに一つの答えを示している作品ではないでしょうか。

 花とは、植物が次代へ命を繋ぐために咲かせるモノ。
 一つの人生が終わった時、残された遺灰に花を咲かせる――――残された者が前に進む為の区切りとして”葬儀”を捉えるなら、その構図はあまりにも自然に、根本的に繋がるものでしょう。
 『花咲か爺』という誰もが知る題材を用いて、短い分量の中でそれを描かれたことは、ひとえに見事な着眼点・技量だと言わざるを得ません。

 命散り、花が咲く。
 その意味を問い直したくなったあなたに、オススメの一作です。

★★★ Excellent!!!

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なんの変哲もないただの高校生がよくライトノベルでは活躍しているような印象が持たれがちだし、実際そう供述している主人公は少なくなさそうだが、この桜庭灰慈少年は決してそういうことではなく、花咲かじいさんを祖先とする第15代花咲師で、なんと人間国宝だそうだ。

では花咲師はなにができるのか。
昔話を紐解けば推測もたやすいが、灰を花に変える能力を持つ。

ではそれを用いてなにをするのか。
彼らのもっとも大きな仕事は"花葬(はなはぶ)り”。
火葬されて残った遺灰を美しい花に変えるのだ。

だがその花は常に葬儀にふさわしく、適切な美しさで咲くわけではない。
弔いの気持ちを持たず、死を冒涜する人間関係では、どんなに艶やかに咲いた花も、単なる溢れた絵の具のようなものでしかない。

単なる灰を咲かせるのではなく、そこに残る人の気持ちを咲かせようとする 灰慈と、彼を取り巻く人々の息遣いが、繊細な文章とともに伝わってくる秀作である。

(必読!カクヨムで見つけたおすすめ5作品/文=村上裕一)

★★★ Excellent!!!

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様々なもの――役目を終えた炭や、皆に見守れながら最後の姿を見せ終わった命――が燃え尽きた後に残る「灰」。それを文字通り最後の「はなむけ」として可憐な花に変えるという、御伽噺の頃から続く不思議な伝統技能「花咲師」。
でも、その後を継ぐこととなった桃色の髪の少年は、自身の目標を見いだせず、ただその日を暮らす事のみを追いかけ続けていた。
そんな彼が出会ったのは、やたら気が強くて棘がある、でもどこか見捨てることが出来ない雰囲気を醸し出す1人の少女。
やがて、その出会いが、幾つもの後悔、「花咲師」と言う重荷、そして美しき花々へと続く事となり……。

「命」、それもその終わりと言う、ともすれば慎重に扱う事も強いられるであろうテーマを、花咲かじいさんの持っていた不思議な力のように、切なくも美しく、そして丁寧に描いた作品。ですが、1つの美しき花が咲くためには、幾多もの出来事、幾多もの辛さを乗り越えなければなりません。
懸命に生き、何かを残すことが出来た命のために舞う、奇跡の力。
今、この世界を生き、この作品を出会うことが出来た自分たちもまた、彼らから得る事が出来る何かがあるのかもしれません。

★★★ Excellent!!!

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花葬り、切なくも優しい弔いに、朝から泣いてしまいました。
13年前に、生まれて14時間後に亡くなった自分の娘は、
花葬りでどんな花を見せてくれたのだろうか・・・。
ファンタジーだと分かっていながら、自分も13年前に灰慈くんに出会えていたらなあ・・・と思わずにはいられませんでした。
もうすぐ娘の命日です。
今このお話に出会えたのも、何かのメッセージのような気がしました。
ありがとうございます。


★★★ Excellent!!!

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「その人にしか咲かせられない花」がある。
だから彼には花を選ぶことができない。
「その人」が咲かせた花は、ずっと残されたものの心に残るのだろう。
素敵な職業だと思った。

★★ Very Good!!

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案外短編でした、ただの灰を花の姿に変えるというなんの約にも立たない能力を与えてもらった男の子の生き方がナイスです。
ツヅラの活躍や他の不思議ちゃんの登場も期待したところで終わってしまい、もっと読みたかったー。
冷やしすぎて固くなったアイスの中からほかほかのあまーい焼きいもが出てきて暖かうまーって感じでした。
続編期待してます。

★★ Very Good!!

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花咲か爺さんの子孫による葬送の儀式がとても綺麗。舞う花と共に送られる死者と、慰められる参列者の気持ちがよく伝わってくる描写だった。
主人公が花咲師の在り方に疑問をもち、悩み、成長していくのもいい。漫画原作コンテストの一次通過作というのもうなずける。画で見たかった。

Good!

――

 設定が馴染みやすくも独特で、かつ登場人物への共感のしやすさが秀逸。コンテストの一次選考通過が納得できる作品ですね。
 花は生者と死者の想いを吸って美しく咲き、そしてもう一つ、小さな生者の花の蕾が時を待つ――――これからの二人も想像したくなります。

★★ Very Good!!

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人間国宝・花咲師――灰を花に変える力を持つ男の子が主人公です。
お人よしの主人公は読んですぐに好感を持ちました。
どのシーンも描写が丁寧でとても読みやすく、すらすらと読み進めていくことができました。
特に10話の『花葬り』のシーンは圧巻です。
読みながら映像が鮮明に浮かんで鳥肌が立ちました。

え? 花葬りが何かって?
それは読んでみてのお楽しみ。
是非あなたも優しくて少し切ない、現代×ファンタジーの物語に浸ってみてください。

★★★ Excellent!!!

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生きていれば、誰しも大切な人の死を経験する。もう二度と自分の名前を呼んでもらえないのだと思ったときの、胸をえぐられるような悲しみと、寂しさ。

花として、最後の声を、私も聞きたいと思った。

★★★ Excellent!!!

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まず、設定が非常にユニークであり秀逸である。

人間国宝の部門に『御伽術師』があり、御伽噺にちなんだ能力を使える人間が連綿と受け継がれているという世界観。リアリティを保ったまま、それいてファンタジーを描くマジックリアリズム的手法が上手く使われていると思う。

御伽術師たちの能力も非常に限定的であり、かつ強大すぎないことが、さらにリアリティに寄与している。

主人公の灰慈は灰を花に変える能力、もう一人の雀使いはスズメと会話できる能力と、地味と言えば地味な能力が作中でしっかりと機能する。

物語は、おそらく読み進めてしばらくすれば、直ぐに「ああ、なるほどこうなるな」と予想できるものだが、しっかりと描写された世界観、一人称による心理描写、そして丁寧にかかれたストーリーが相まって、ぐいぐいと読ませる。むしろ、予想した結末に向って進んでほしいとさえ思ってしまう。

花を送り、魂を葬る――花葬りのシーンは、まさに必見の一言。灰が花へと変わる瞬間がありありと目に浮かんだ。

最後まで読めば間違いなく感動し、この三万文字という短さの物語に込められた優しさや切なさ、思春期の少年少女の苦悩やいじらしさを堪能できるだろう。

できることなら、夕日みたいに真っ赤に染まった耳だけでなく――もっと色々な色に染まっていくだろうヒロイン・水川雪乃を見たいなあ!

★★★ Excellent!!!

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私事なのですが、三年前に祖父を失くしました。その際、焼いたお骨を綺麗に掃いて扱ってくれる火葬場の人のことを、この作品を読んでいて思い出しました。
故人への敬意が感じられたのが嬉しかったのか、今でもその気持ちはうまく言葉にできません。
ですがこれからも主人公の灰慈は、敬意と誇りを持って花を咲かせていくんじゃないかなと思いました。
とてもいい作品だと思います。ぜひご一読を。

★★ Very Good!!

――

大切な命を失ったとき、もっとこうしてあげればよかっただろうか、ああしてあげればよかっただろうかという後悔は多少なりとは出てくるような気がします。
生きて残された人の心を癒してくれるような力としての素晴らしさを感じました。
どのように作品を紹介しようかとしばらく思い悩みましたが、重いテーマの作品なので、作品の世界観を壊さない上手な言葉を見つけ出すことができませんでした。
是非ともみなさんご自身でその言葉を模索してみてください。

★★★ Excellent!!!

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ピンクの頭で小柄なハイジくん……。
人間国宝とか御大層な肩書きがあるけど、ビジュアル的にはとっても可愛らしいイメージです。

そして中身は、暖かい家庭で育った、素直な男の子です。
そんな等身大な彼の悩み事も、ある意味とてもありふれていて、身近なことばかり。

だからこそ、心に染み入る切なさがあると思います。

★★★ Excellent!!!

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優しくて温かい、珠玉の現代ファンタジー。
御伽術師という惹かれるワード、青春×和ファンタジーというキャッチフレーズに心くすぐられて読み始めれば、想像以上に読み応えある素敵な世界が待っていました。

いくらでも続けられそうな物語をこの分量で過不足なく綺麗に収めているのが凄い。
安易にバトルに行くのではなく、あくまで日常の中の少し不思議な物語として丁寧に描かれているのがとても合っていて、好感が持てます。
まさしく現代の御伽噺と呼ぶに相応しい。

第10話の心が洗われるようなシーンは必見です!

★★★ Excellent!!!

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あなたがたはいつかは立ち返らねばならない。
冠婚葬祭について著者様は語っておりますが、日本人誰もが人生の起点とする慣習、なおのこと、誰にでも必ず訪れる“死”。

日常に溶け込んだ異能のセンスが、非常にいい意味で“リアリティ”を生んでいる。
異能をモチーフにできた簡潔なドラマが読みやすい。
中編として非常によくできていて、死という命題に即して、最後まで一貫して真摯に向き合っています。

某コンテストの文字数のアバウトな制限を却って生かし切って、読者の想像力に任せるスタンスも描写を引き立ててくれます。
ただあれだな、個人的には、水川お母さんさんの顛末については、もう少し先にフラグが欲しかったかな……、

それ以外についてはほんと文句なしに面白くて大好きなやつです。
少年誌向きかどうかは知らないですが、これからも頑張ってほしい一作。

★★★ Excellent!!!

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名作です。
四の五の言わず、まずは読んで欲しい。

日本の昔話「花咲かじいさん」に登場する「おじいさん」を祖先に持つ、「灰を花に変える」能力を持つ「花咲師」の少年・灰慈。
彼は実家の花屋を手伝いながら、自分の生まれ持った能力や花咲師について悩み、そして人の「死」とどう向き合うべきか、ということを考えます。

灰慈の葛藤や悩み、成長、そして「死」と「別れ」に向き合う登場人物たちの様子が、作者様の筆力により時には軽快に時には丁寧に、そして何よりも「優しく」描かれており、クライマックスは思わず目頭が熱くなりました。

もしこの作品が漫画になるならば、花舞うシーンはカラーで読みたい。
そこから更に有名になったのであれば、長編アニメ映画でカラフルに、スクリーン一杯に色鮮やかな花を散らせて欲しい。

そんなこと思うのは野暮だろう、と自嘲するほどに、本作そのものが非常に名作。
文字から伝わる空気感、色彩、涙、笑顔。
どこを切り取っても絵になり、画になる。

今度は、静かな夜に、静かに読もう。
心がじんわりとあたたかくなる、素敵な、素敵な物語でした。

ありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

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学校の閉塞感、進路に迷う学生、友人の近親者の死。

題材自体は、シリアスな学園モノでよくあるものかもしれないけど、
その「シリアスさ」みたいなものを読者に押し付けない。

それはきっと、花弁や雀が最上の緩衝材として入っているからだと思う。
暗い部分も暗くなりすぎず、悲しい部分も悲しくなりすぎず。
御伽術師の設定がうまく活かされて、読者を終章まで一気に導いてくれる。

時折、舞台っぽい台詞回しが出るからか、自分は心地よく観劇しているような気分で楽しく読ませて頂きました!

★★★ Excellent!!!

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遺灰から花を咲かせる、花咲じいさんの現代版、花咲高校生。物語も設定も逸品。登場人物のまっすぐな想いに、私の心にも花が咲きました。これからも数多想いを灰に乗せ、慈しみ、美しく、読者の心にも届いてほしいです。この感動の花を。

気になったなら、ぜひ、御一読ください。

★★★ Excellent!!!

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主人公が身近な死とそれに向き合おうと成長していく、そこがよかったです。

水川がわっと泣いたシーンはぐっとくるものがありました。
自分も何度か人の死に触れた事がありますが、わっと泣いている人が居ると何だか救われるんですよね。代わりに泣いてくれている気がして。

死生観のお話はさておき、話が進むごとに主人公の熱さが増し、感情の山あり谷ありとヒューマニズムを感じさせてくれました。
生と死が見える魅力的な作品と言ったところでしょうか。

★★★ Excellent!!!

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 おとぎ話の「花さかじいさん」の末裔という始まりから、花葬に焦点を当てた本作品。
 主人公とヒロインのとの恋模様が描かれると思いきや、事態は急変し……
 途中の子供と同じような感想になってしまいますが、花葬の美しさを映像で見てみたいです。

 読み終わった後に少々の寂寥感がある作品ですが、読んで満足です。
 ぜひとも最後まで読んでみてください
 素晴らしい物語、ありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

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ベースは現実世界、でもちょっと不思議な能力を持った人々が活躍する世界。
でも、そんな能力者たちも人並みの悩みを持っている。
また、死が重要なテーマになっている。
だが、物語の中の登場人物達はとてもリアルに生きている。

漫画コンテスト用なので、三万文字を見据えて書いているのでしょうが、三万文字で抑えたのもすごいし、逆にもっともっと続きを読みたいと思う作品でした。
ほっこりさせてくれてありがとうございます!

★★★ Excellent!!!

――

御伽術師、まずはこの響き。
御伽術師って何?錬金術師みたいな感じ?等価交換するの?と、ワクワクとドキドキを感じずにはいられません。

そして本編。
花咲か爺さんの末裔!?
花葬り!?
この発想力、すでに私の心は物語の中へ。

架空の職業を題材にしながらも、商業作品のお仕事小説に引けを取らない、いや、それ以上のリーダビリティ。
お見事です。

少年少女の成長、淡い恋愛模様、少しだけファンタジックな能力というような少年マンガ的な要素はもちろん、生き物の死という重いテーマも、上手く未来への希望を感じさせるようにまとめあげた上で、この作品の中に凝縮されています。

終盤は号泣間違いなしの素晴らしい展開。
だって、あんなのずるい。絶対泣いちゃう。

★★★ Excellent!!!

――

主人公の灰慈は、お伽話で有名な花咲か爺さんの『灰を花に変える』力の持主です。

この物語は彼が日常の中で、自分の見た目や能力のありかたに悩み、惑い、そしてそれらを乗り越えて再び自分の道を確固たるものにしていきます。

能力の有無以外は自分達の学生時代と何ら変わるものではなく、ファンタジーの要素とリアリティとが混在するステキな仕上がりになっています。

故人の遺灰を花に変える『花葬り』。読了後には、自分が花葬りで送って欲しいと思う相手を思い浮かべます。
じわりと、胸に暖かさと切なさが去来しました。一読の価値、おおいにアリです。

★★★ Excellent!!!

――

主人公はピンクの髪で、灰を花に変えられる能力を持つ“平凡な”高校生。同級生に関して悩んだり、進路に関して悩んだりする“普通の”高校生です。
あと、ちょっとお人好し。

平凡で普通でお人好し。それが今作の主人公の魅力です。特殊能力を驕るでもなくひけらかすでもない。葛藤している彼の姿を見てほしいと思います。
もちろん、他の登場人物たちも魅力的ですよ!(ツヅラがかなり良い性格してると思います。能力も便利すぎる)

色んな死の形があり、その受け止め方も様々です。色んな気持ちがこの作品には詰まっています。皆様はどのように受け止めますでしょうか?
すべて読み終えたとき、あなたの心にもきっと綺麗な花が咲くはずです!!
是非あとがきまで読んでください!

★★★ Excellent!!!

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面白かったです。人の死という重いテーマを扱った深い内容にもかかわらず、灰慈のピンク色の髪や可愛らしいスズメ、花葬りの鮮やかな光景などが次々にが目に浮かび、陰鬱な気分にはさせません。むしろ爽やかな青春ものとしてスムーズに読めました。口当たりが軽くスラスラ読めるのに色々と考えさせる、この作者の素材の料理の仕方にはかなり力量を感じまます。特に灰慈が花葬りをするシーンは必見。ラストには必ず感動で胸を打たれる、非情に完成度の高い作品だと思います。

★★★ Excellent!!!

――

とても……とても素敵なお話でした。
感動して今も気持ちが高ぶっています。

『花咲か爺さん』を土台に紡がれたお話がここまでここまで心打たれる作品だとは最初は思いませんでした。

最初は設定が上手いなぁ、程度に思って読んでいた話だったのです。
だけど、読み進めるうちに生きていた人が『死ぬ』事の意味を考えさせられ、灰慈の心の葛藤に魅せられていきました。

そして、気付けば最後まで休憩も取らずにこのお話を読み終えていたのです。

損得感情抜きで、ただただこの作品を読めた事に感謝しています。

それくらい、心に残る物語でした。

このお話を書いてくれてありがとうございます。本当に好きなお話に触れる事が出来ました。

レビュー、拙い文章力で長々とまとまりがなくてごめんなさい。それでもまだ伝えたいことは残るくらい興奮しています。

このお話と作者さんに感謝と敬意を。
もっと沢山の人に読んでもらいたい、大好きで最高に面白い作品だと胸を張って言い切れる物語でした。

★★★ Excellent!!!

――

いい話を読み終えると、しばし違う話を読む気が失せてしまう傾向が私にはあるのですが、この作品はまさに読了ごのいい余韻に浸らせてくれました。灰慈と水川のやきもきする関係、お互い素直になれなくて……が、いい演出も相まって、認め合っていく過程がなにより素晴らしい。二人の心理的成長が微笑ましく、心を温かく、目頭を熱くさせてくれました。二人に幸あれ!

★★★ Excellent!!!

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読んでみて感じたのは、この物語が非常に”美しい”ということ。
言葉を読むごとに頭の中に広がってくるのは、ピンク色の髪の主人公が奮闘する様子やたくさんのスズメたちに囲まれるフランス人のハーフの様子。
そして、彼が灰を手にし花を咲かせる様子でした。
ラストの部分では、感情移入をしてしまい、目から涙が溢れそうになってしまいました。最近、僕の周りでも人の死に出会うことがあり、このような職業や能力が実在すればいいのに、と心から願ってしまうほどです。

一つの物語として非常によくまとまっていて、直すところも付け足すところもないように感じます。
美しい、一つのこの物語に、皆さんも味わってみてください。

★★★ Excellent!!!

――

この物語に溢れるのは、優しさと個性。
アマゾネスと称される祖母、母、妹。イケメンな幼馴染。厳しい女教師。ペットを家族にできなかった親子。ツンデレヒロイン。誰も彼もが個性豊かで、生きているなって感じさせてくれるのだ。そんな中で、主人公は普通の高校生。

主人公・灰慈は、「本人曰く」普通の高校生。
でも、そのハートは熱い。己の役目(花咲師だ、花咲か爺さんの末裔だ、人間国宝だ)を気負い過ぎることもなく、だけど葛藤がないわけでもない。深く深く考えて生きているのだ。
この物語は、今までの人生の延長線の中で、彼がその葛藤を越えて、さらに一回り大きくなる様を鮮やかに描いてくれている。

背中を押したのは、周囲の人々と彼自身が持つ優しさ。
積み重ねられ、繋がって、新しく生まれた優しさはあなたの心にもきっと届くはずです。

★★★ Excellent!!!

――

一気に引き込まれる様に読み終えた。
青春の息苦しさと爽やかさと、生と死の狭間を、花弁の舞う御伽草子が進むさまは見事だ。
既に多くのレビューで絶賛されている様に、是非漫画でもアニメでも見てみたい素晴らしい作品だと思う。
出来ることなら、私が天に召された時に灰慈君を呼びたいものだ。

★★★ Excellent!!!

――

無関心・格差・不安定などの要素に眼を向けた学園ものの話の中に不釣り合いな日本昔話が見事に昇華されているところが素晴らしいです。
お盆も近づき死をテーマに泣かせる展開に進む内容がとても秀逸です。
一気に読めるボリュームで読み終えた途端に続編や視線を替えたバージョンの誕生を期待してしまいました。

★★★ Excellent!!!

――

灰を花に変えてしまう力をもった主人公。
亡くなった人の灰を花に変え、死者を見送る――

人の死や葬儀を題材とした作品はいくつかありますが、灰と花咲かじいさんのおとぎ話と結びつけるという着想は新しいものだったのではないかと感じます。
生と死をめぐるドラマについて、非常に深く考えられた作品ではないかと思います。

また、マンガ原作という観点から見ても、灰を花に変える部分がビジュアル的に映える部分があるかと思います。
普通、こういう穏やかな作風の作品はマンガにしようとすると派手さに欠けるという問題点が発生しますが、この作品はその点を花という題材でカバーすることも可能である点で優れているでしょう。
また、内容的にも続編が書きやすい点も高評価だと思います。

間違いなく賞を取る候補作品の一つ。
今後も応援させてもらえればと思います。

★★★ Excellent!!!

――

設定の妙とか読みやすさとかテンポの良さとか過不足ない文章とかそういうことは他の人がレビューに書いてくれるだろう
ぼくも気が向いたら書くつもりだが

憎い、乙島さんが憎い

この話の続きを読ませてください
この話を手にとって読ませてください
当然漫画でもなんでも買いたいです

もう、ダメ、続きをとかじゃなくて、全て見たいです

キャラもだし、死生観のようなものだったり、話のもつ空気だったり、もうずるい、好み

憎いです

泣いたよ、夜中に

ひとり泣いたよ。憎いですよ

追記
すごい支離滅裂なメンヘラ恋文みたいですみません

★★★ Excellent!!!

――

死後、人は何処へ行き、何と成るのか。

そんなことはわかりきっている。火葬場へ行き、灰になる。
どんな偉人も凡人も、この世に未練があろうが無かろうが、等しく物言わぬ灰になる。
だけども、もし――死後にもう一度だけ顕現できるとしたならば?

これはそんな「奇跡」が起こる世界のお話。
その奇跡の担い手が一歩踏み出す物語。

★★★ Excellent!!!

――

最初に設定を読んだ時はこの能力を使って何かをするのかな?と思っていましたが、奇抜な展開に逃げるのではなく、その力と向き合う少年の恋愛と成長を描く、暖かい物語でした。

多くの人に読んでいただきたいです。感動しました。

★★★ Excellent!!!

――

花咲爺さんの物語には、様々な意味が込められているといいます。

桜という花自体が彼岸と此岸の間に咲くというモチーフと見られること。
これは春の一時に華麗に咲くという儚さから日本人が想起したものです。冬から春へと移り変わり、生命が再生する、その象徴。
死の象徴である灰を撒いて花を咲かすというのは、死と再生の物語でもあります。


思春期の主人公が出会う出来事や葛藤、そこからの再生。
子供である自分が死に、その灰から生まれる自己という存在。
それはまさに、「青春」が花咲くプロセスのストーリーであると言えます。




…なんて色々な解釈と講釈を垂れたくなるくらい、完成度の高い物語です。
御伽術師という設定がストーリーと人物とに綺麗にかみ合い、歯車が回る様に目が離せず、一気に読みきってしまいました。

現代の花咲師。
それはきっと、人が先へ進むためにあるものなのだと思います。

物凄く面白かったですし、最後はうるっとさせられました。

★★★ Excellent!!!

――

「あとがき」読了のタイミングでレビュー。まず最初に一言言わせてください。

水川雪乃、可愛いぞーー!好きだー!!

さて。
おとぎ話をモチーフにした現代作品は数あれど、花咲か爺さんの末裔を主人公に据え、かつ現代で無理なく生かすことに成功している。発想力と筆力の双方があって初めて実現できる、見事なアプローチだと思います。
終盤、8〜10話の展開はもう涙をこらえるのに必死でした。それまでの丁寧な描写によって感情移入準備完了なところに、怒涛のように畳み掛ける。物語を書く上での基本ではあるのですが、改めて思い知らされました。面白い物語とはこういうものなのだ、と。
また、主人公の友人・鳥飼ツヅラが非常にいい仕事をしてますね。彼の存在が物語に深みをつけています。彼が主人公のスピンオフとか出るのかな。
もう見倣うところばかりです。素晴らしい物語をありがとうございます。