花は、人と人を繋ぐ物である。

人間誰しも経験した事があるでしょう。それは葬式。
無論、自分にも経験があり、最も衝撃を受けたのが祖父の死ですね。あれ程大泣きした事は他にないでしょうか……。

もっと話したかった。もっとそばにいればよかった。こういった事は誰しもある事でしょう。

この御伽噺師の登場人物、水川さんもまたそんな人物でした。そんな彼女に灰慈少年がしてやれるのは、遺骨の灰を花に変えるという『花葬り』。

それが行われて、これで十分なんだと感じました。花は人と人を繋ぐ為の物、この世あの世なんて関係ない。水川さんはやっと報われたと感じるのに、そう難しく考える必要なんてなかったです。

彼女にはあの人の為に強く生きてほしい。例え何があっても、どのような事があっても。それにそばには灰慈君だっている。

花というのはどれだけ重要な物なのか、再認識する名作であります……。

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