生きていれば、誰しも大切な人の死を経験する。もう二度と自分の名前を呼んでもらえないのだと思ったときの、胸をえぐられるような悲しみと、寂しさ。花として、最後の声を、私も聞きたいと思った。
「その人にしか咲かせられない花」がある。だから彼には花を選ぶことができない。「その人」が咲かせた花は、ずっと残されたものの心に残るのだろう。素敵な職業だと思った。
主人公の灰慈は、お伽話で有名な花咲か爺さんの『灰を花に変える』力の持主です。この物語は彼が日常の中で、自分の見た目や能力のありかたに悩み、惑い、そしてそれらを乗り越えて再び自分の道を確固たるもの…続きを読む
主人公はピンクの髪で、灰を花に変えられる能力を持つ“平凡な”高校生。同級生に関して悩んだり、進路に関して悩んだりする“普通の”高校生です。あと、ちょっとお人好し。平凡で普通でお人好し。それが今…続きを読む
設定の妙とか読みやすさとかテンポの良さとか過不足ない文章とかそういうことは他の人がレビューに書いてくれるだろうぼくも気が向いたら書くつもりだが憎い、乙島さんが憎いこの話の続きを読ませてくだ…続きを読む
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