生きていれば、誰しも大切な人の死を経験する。もう二度と自分の名前を呼んでもらえないのだと思ったときの、胸をえぐられるような悲しみと、寂しさ。花として、最後の声を、私も聞きたいと思った。
あなたがたはいつかは立ち返らねばならない。冠婚葬祭について著者様は語っておりますが、日本人誰もが人生の起点とする慣習、なおのこと、誰にでも必ず訪れる“死”。日常に溶け込んだ異能のセンスが、非常…続きを読む
面白かったです。人の死という重いテーマを扱った深い内容にもかかわらず、灰慈のピンク色の髪や可愛らしいスズメ、花葬りの鮮やかな光景などが次々にが目に浮かび、陰鬱な気分にはさせません。むしろ爽やかな青春…続きを読む
灰を花に変えてしまう力をもった主人公。亡くなった人の灰を花に変え、死者を見送る――人の死や葬儀を題材とした作品はいくつかありますが、灰と花咲かじいさんのおとぎ話と結びつけるという着想は新しいも…続きを読む
誰もが知っているおとぎ話を元にした題材を取り上げつつ、ファンタジーとノスタルジーのバランスが取れていて読みやすいです。ハイジの能力がどう生かされるのかも楽しみですが、花葬りや灰が花になる瞬間の…続きを読む
もっと見る