概要
ある日、美人で巨乳な先輩・花笑(はなえ)に勧誘されてシャッター街化の危機に瀕している「うずら通り商店街」でボランティア活動をすることに。
ネズミが走るアーケード! 頑固な商店主! 何をするにも資金難!
よそから来た若者にできることはあるのか……!?
青春とまちづくりが化学反応を起こす、ハートフルコメディ。
◯少しでも良いなと思っていただけたら、お気軽に応援コメント・星評価・レビューを!
◯とある大学のサークルととある商店街の実際の取り組みをモデルとしたお話です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!街を通して子供から大人へ――雛が翼を広げて巣立っていく物語!
器用貧乏の大学生・伊佐美渓が、ひょんなことから寂れた商店街の地域活性化にのめり込み、そして巣立っていくまでの物語。
共感しやすい等身大のキャラクターと、身近な問題を扱った分かりやすいストーリーで非常に感情移入しやすいストーリーになっています!
個人的な見どころは商店街の賑やかなキャラクターたち、基本ツンデレで構成されたおじさんやじーさんたちに萌えます。ヒロインもじーさんと同じくツンデレです。随所にリーダビリティを発揮させるための謎や伏線も仕込まれていて、なかでも作中に登場する『居座り烏』と呼ばれるバンドの正体は見どころの一つです。果たして、わかった人はいるのだろうか?
自分には何も取り…続きを読む - ★★★ Excellent!!!商店街は店ではなく、人で出来ている
大学が地域活性化のために奔走するお話。
フリーペーパーを作ったり店舗で起業したりと、他の方が書いている働くヒトコンテストとは少し色味が違っていて、だからこそ青春の眩しさが大きな特徴になっています。
実際に会った事がなくても「いるいる」と思わせる商店街の面々が秀逸。
三人称視点で彼らの心の動きが見え、徐々に一丸となって町おこしをしていく様子は見ていて気持ちが良いですね。
とはいえ、学生が「活性化」と謳ったところですぐに受け入れるはずもなく、そのあたりの葛藤や折衝がリアルに描かれています。
ほのかな色恋、部活仲間とのチームワーク、将来への悩み。
様々な青春の欠片が散らばるこの作品、「あの頃」…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人生はトライ&エラー!それは死ぬまで変わらない!
最終話まで読了しました!
タイトルの通り、まさに若者達の試行と失敗、そして情熱の物語です。とはいえ、本作は若者達を主軸に据えつつも、彼らを囲む様々な大人達の立ち位置も見事。真っ直ぐで背負うものが少ない若者達に比べ、すでに多くの経験を積み、背負うものが大きくなっている大人達の対比と、それぞれの主義主張がとてもわかりやすく描かれていたと思います。
魅力的なキャラクターによって彩られる、商店街再生――ひいては、人と人との触れ合いの再生物語。
本作を読了した後、彼らが蘇らせたのは、街そのものであると同時に、人同士の触れ合いだったのではないかと気づき、とても熱いものを感じずにはいられませんでした…続きを読む - ★★★ Excellent!!!居場所は、いつだってそこにある……。
転勤族故に、故郷や居場所の概念が薄かった伊佐見渓。
そんな彼は最初は腐っていた。それは奇しくも住んでいる古巣市――うずら通り商店街の寂しさと同じようで、どこか暗い物になっていた。
しかし彼は、商店街は変わった。商店街の活気を取り戻そうとするマチカツ部、地域の人々、そして彼らの絆。彼らのしてきた事は、ラストで大きな意味となって帰ってくる。
商店街の未来が輝かしい物になったと同時に、その場所が渓にとっての『居場所』になった。だからこそラストの台詞が重く感じられる。
これ程熱く、切なく、そして輝いている物語を色んな人に知ってもらいたい。そんな想いをしてくれる、素敵な物語です。 - ★★★ Excellent!!!自分の居場所は誰かが与えてくれるものではなく、自分で作るもの
大学に通うためだけに、この街にきた主人公。
その彼は、ちょっとしたきっかけで、そこのシャッター街になりつつある商店街を盛り上げようと企画する学生たちの「マチカツ」に参加することになる。
しかし。
怪訝な目でみる商店街の店主たち。
露骨に邪険にする人たちもいるなかで、彼らは何度も壁にぶつかり、もがき、しかし彼らの一生懸命な姿に支えてくれる人たちも徐々に増え、様々なアイデアを実現していく。
その姿は、とても地に足がついていて、何が大切なのか迷いながら探る姿にはとても共感がもてました。
そして。
その裏にある、マチカツとは違うもう一つのテーマ。
自分の居場所づくり。
これは、多くの大人にとっ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!働く青春
社会経験のない若い人に仕事を作らせるとどうしてもいろいろな不備が出てくるもので、選ぶ業種も教育や販売といった、見覚えのあるものに偏りがちになるのが普通かと思います。
市場を調べる、客層を決めるといった、企画に関わる会社員であれば誰もが思いつくようなアイデアも、大学生であればなかなかピンとこない。なので、そこをどう描いてくるかな、というのが今回期待していた大きなポイントでした。
働くヒトコンテストの他の作品はある程度までは仕事を知っていて、これからプロとしてどうやっていくか、を描くものが多いのですが、ズブの素人が一から仕事を作るのはこの作品以外あまりないのではと思います。
乙島さんの腕の見…続きを読む