概要
去年のままでは、箱は売場の棚まで届かない
※この小説は、章ごとに主人公が変わるオムニバス形式で様々なストーリーを描いていきます。
8/318:00~ 第25章
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峰野製菓の営業部長、田辺は、去年売れた季節商品「木の実香る秋サブレ」を今年も同じ箱で出そうとしていた。
写真を少し明るくし、値段を直し、商品名はそのまま。
大きく変えなければ、去年のままでいい。
だが、アーモンドの高騰で今年の配合にはくるみペーストが加わる。
嘱託の白浜は、表示は去年のままでは使えないと伝えるが、田辺は表示確認を「赤字を入れるだけ」の仕事だと軽く見る。
六月末、白浜の契約は終わり、残された確認票だけが宮
8/318:00~ 第25章
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峰野製菓の営業部長、田辺は、去年売れた季節商品「木の実香る秋サブレ」を今年も同じ箱で出そうとしていた。
写真を少し明るくし、値段を直し、商品名はそのまま。
大きく変えなければ、去年のままでいい。
だが、アーモンドの高騰で今年の配合にはくるみペーストが加わる。
嘱託の白浜は、表示は去年のままでは使えないと伝えるが、田辺は表示確認を「赤字を入れるだけ」の仕事だと軽く見る。
六月末、白浜の契約は終わり、残された確認票だけが宮
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!カサンドラの予言
特に「第18章『誤字を直してるだけじゃありません』」を読んでの感想ということなのですが。
一人ひとりは「悪くない」。
しかし、最終的には、全員が共犯者になってしまう。
まるでいじめの構図のようですが、恐らく、両者には共通点があるのでしょうね。
それは、見たくないものをきちんと見て、どうしたらよいかを、個別具体的に対処するしかないということ。
耳障りのよい一般論、逃げ道となる言い訳に逃げてしまうと、誰かが不幸になる。
そして、最後には、自分も不幸になる。
そのことをカサンドラの予言として描いているのが、本作品なのかなと。
そして、一見すると「ざまぁ」作品のように見えますが、実は、そう…続きを読む - ★★★ Excellent!!!なぜ、軽んじられるのか、も、同時に考えさせられるお話。
『本当は有能』なのに、軽んじられた側が
ただ「ざまあ」するお話では無いと思います。
じっさい、理不尽で複雑怪奇な退社のやり取りとか、
いつの間にか「自主的」に退職願を書かされてることや、
いきなり裁判所に呼び出されることとかもあるのでw、
すごく現実的で身につまされます。
それでもこの小説が、追いやられた側の
決意や選択の果てヒトとして行動した末を、
優しい物語の綴りのよう登場人物たちをに守ってくれるのは、
作者様の優れた手際です。
実社会ではほぼ誰も守ってくれませんがw、
見限られたり見捨てられる側の、ほんの少しの抵抗が、
バタフライ効果のように、
何かを変えてくれるというささやかな…続きを読む