日本人が神さまの性質として思い浮かべるうちの一つが、まさにこの作品に描かれている神だ。見えようと見えまいと、信じようと信じまいと、見守っていてくれている存在。珍しくですます調の作品だけれど、作品の性質に合っていて、雰囲気が出ている。
自分の近くの神社と息子になぞらえて読みましたすごく穏やかな気持ちが安心していくような素敵な読み物でした
柔らかな語り口が、すぅっと胸に染み入るようで、ああ、確かに「あなた」はおられるのだなぁ、と、私にも少し縁のある、その町の神社を思い描いた。新たな門出への祝福。「あなた」に見守られた人間は、きっととても大きな幸せを感じたことでしょう。穏やかで優しい、ささやかな物語。その心地よさ、すごく好き。
故郷を想う気持ちと幸せの繰り返しは読んで心が暖かくなりました。街コンの参考文、例に使用できると思えるくらい素敵なお話だと思います。もちろん作者の個性と思い出も世界にひとつしかない、ここでしか読めない珠玉のものと思います。ありがとうございました。
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