国会で、ある議題が物議を醸し始めた――「国会内でのかつらの着用は、認められるか否か?」この作品、ショートショートの感覚でさくっと読んで笑うこともできますが、とにかく書かれていることがリアルなんです。あ、これ、現実にあってもおかしくないな…と。議題と言い、世間の風評といい、白熱した国会答弁といい。しっかり書かれていて、本当にテレビで見ているかのようです。気軽に笑いたい人から社会問題に触れたい人まで、色んな方に楽しんでいただける作品です!
率直にとっても面白かったです。笑っちゃいけないけど、どうしても笑っちゃう。どうでもいいことだけど、当人たちにとってはものすごく重要で、でもやっぱりどうでもよくって、そんなこと真面目に議論しちゃうもんだから吹き出して笑っちゃいました。現代帽子論のひとつの答えが今作にはあります。書き出しから全開です。おすすめします!
ただの馬鹿馬鹿しい話のようではあります。というかそう考えるのが普通。くそ真面目な議題から、どうしてこんな話になるのか。登場人物たちの真面目くさったコメント、議員たちの腹の内が、一層馬鹿馬鹿しさを感じさせます。 ……が、現実の国会やワイドショーと比較すると、ねえ……作品が途端に皮肉たっぷりに思えてならないです。風刺とは、かくあるべし。
カツラは帽子に含まれるのかで、国会が揺れる、何とも面白いストーリー。本当に、そんな論争が上がるかどうかはともかく、あの国会の雰囲気をとても良く表しているのが、ツボでした。ヤジの飛ばし方とか、まさにこの感じで、作者様は良く国会中継をご覧になられているのかなと思いました。ある意味、風刺にもなっているように感じました。ぜひ、ご一読を(^^)v
総理がかつらをかぶって国会に登場し、野次をとばされたことに端を発した論争。とっても軽妙である意味バカバカしいけど、いやいや、身体的特徴をあげつらってやり玉にあげるのはどうかと思いつつ、国会の描写がいかにもありそうで、すごくおもしろかったです
目の付け所がいいですね。国会で大真面目に議論する描写もとても面白かったです。いえ、笑ってませんよ。真面目な話ですからね。笑ってはいないです。(笑)
そうなると、かつら=悪となってしまい、頭髪が寂しげな方は非常にこまるのではないでしょうか。だからといって急にかつらを脱いで世間へ出るのも、きっと恥ずかしいような気がします。あ、感情移入して言っているだけで、自分はかつらには該当しません。たぶん……。