おとぎ話とライトノベルのいいとこ取り!

おとぎ話に出てくるようなかわいい動物キャラが主人公となって、ライトノベル的な世界観を冒険する、いいとこ取り作品。
動物ということで、できることが限られる中で懸命に解決策を模索していく様子に、思わずエールを送らずにはいられなくなります。
文体や台詞も児童文学よりに調整されていて、作者の狙いがはっきりしているところも好感が持てます。
プロットもよく練られています。読者は主人公たちの苦難の連続をハラハラドキドキしながら一緒に冒険しつつ、底流としてテーマとなっている食物連鎖と、それに抗う生き物たちのひきこもごもを感じ取ることでしょう。
最後は感動と共に、ちょっと神秘に触れたような気持ちになりました。
すばらしい作品です!

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