概要
孤高の復讐者の生き様を、彼女は見届けることができるのか。
ヴィル・クライン――米国特殊部隊あがりの敏腕テロリスト。偶然にも彼の人質に取られた女性刑事、神矢忍は、ヴィルに振り回されるようにして、彼の仕掛ける攻撃や追手との戦闘に巻き込まれてゆく。次々に標的を抹殺していくヴィル。しかし忍は、そんな彼を見ているうちに、自らの描いていた『正義』と、国家の定義する『正義』とのギャップに悩み始める。ヴィルの目的とは? 忍の運命は? そしてヴィルの宿命の相手、旗山との決着は?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!凄腕のテロリストと、それに感化される女刑事
自分で言うのもなんだが私は平和主義者だ。“暴力反対!”と書かれたプラカードをいつでも心に掲げながら出歩く人畜無害の見本のような人間であり、子供のころクラスメイト同士が喧嘩をはじめると男らしく率先して仲裁…………したりせず、“大変だ〜!”っと走って先生を呼びに行っていたような(ん?)なんとも温厚なタチである。だからだろうか? か弱い(笑)自分と対極にある強い男には憧れるものだ。筋トレでもしようかと思うのだが逆に筋肉痛になるんじゃねぇかと心配するあまり、運動不足になりがちだ。皆さん、最近カラダ鍛えてますか〜?
今日、紹介させていただく『銀翼のマグナム.44』。私のような“優男”(ここ笑うとこ!…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「正義」と「力」のエキサイティングなせめぎ合い!!
この作品の魅力はなんといっても、たたみかけるような、息もつかせぬ迫力の戦闘シーンの連続である。
よくもこれほどまでに多種多様な「戦闘」を、緊迫感をキープしたまま描写できるなあ、と驚かされる。
さながら、映画を観ているように頭のなかにバトルが再現されるのだ。
これ、ホントに文字媒体だよね? と疑いたくなるほど。
読み手としても楽しめ、かつ書き手としても唸らされる作品。
オススメ!
また、「正義」という言葉が、この作品のキーワードになっている。
この作品では、「正義」というものが、とても儚く移ろいやすいものとして描かれる。
だが読み終えて気付くのは、脆いのは人である、ということだ。
脆いがゆ…続きを読む