終わらないからこその、豊かな読後感

幼い時代の砂場で営まれた「たまご」づくりが、丁寧かつリアルな筆致で描かれます。
それを通して培われるふたりの素朴で、しかし鮮烈な絆。
その絆の行く先は……。
ただ必死に、一途に、そして不器用に、解けた絆の糸に縋り、取り戻そうとする彼の姿。
結末を過ぎて読者に残るのは、終わらないからこその、豊かな読後感。
読者の想像力を否応なしに刺激する、お薦めの作品です!

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