その唇を待っている

作者 小谷杏子

84

30人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

作品からそこはかとなく漂うバニラの香り、ティーンズらしいライトな文体は読みやすく、なるほど、こういうキュンとくるストーリーね、なんて思いながら読み進められる…
と、思いきや、あれ?おや?というどこか引っかかるものが。

その意味を知ってからもう一度作品を読んでみて、ああ、とまたもや唸ってしまう。
M.シャラマンの映画のように最後までその真実は伏せられたまま、しかし、青春の淡い恋心を鮮やかに描いたラブストーリー。短い文章のなかに巧みに織り込まれた様々なエッセンスが光る見事な作品でした。

★★★ Excellent!!!

年頃になると、女子のほうがずっと大人なんですよね。そこへいくと男は本当に奥手というか、臆病というか。
そんな微妙な年頃の男女の甘酸っぱさが全面に出ている作品でした。
胸きゅん全開です、ごちそうさまでした!!
いやぁ、恋がしたい、キスがしたい!!

そんな方は是非どうぞ

★★★ Excellent!!!

これは、恋愛ミステリーなのでしょうか。
後半に行くにつれ、ん? と読んだ内容を振り返りました。
キスという甘いワードにニヤニヤしていては、置いていかれそうです。
もう少し詳しく書きたいけれどネタバレになりそうなので、ここはグッと堪えます。
皆さんは、是非読んで確かめてみてください。

★★★ Excellent!!!

形を意識して初めてそれをはっきり認識できる。

愛情が心に注がれる流動的な液体のようだとするなら、それをきちんと留めて認識する為の心の中の『器』が必要なのかもしれない。

出来上がる前に、流し込んじゃったんですね。あわわわわっ!です笑。

レビューもこれ位不確かにしておきます。でも読んだ方はきっと「そう!『あわわわわっ!』で、それがキュン!」ってなってくれるかと思います。

★★★ Excellent!!!

思春期の恋。
その捕らえどころのない情動に揺さぶられる彼、彼女の心情が、透き通った文体で描かれています。
また短いながら、大胆に時を区切った構成が、物語に幅を広げており、その広がりが「唇」に向かって収束していく。
そして最後に明かされる想いに、ぐっとハートを掴まれる。
たとえるなら、休日の午後にいただく、小さな甘酸っぱいフルーツタルトに、香り高いミルクティー。そんな心のときめくお話です。

★★★ Excellent!!!

最初から、(正しくはchapter2から) あれ? おや? と思い続け、作者さまの掌で転がされるままに読み進め、最後に2度3度と読み返してしまいました。
結局最後まで、作者さまの織り成す世界観に翻弄され魅了されたまま……。
みなさまもぜひ読んでみて、ご自身でこの感覚を味わってほしいと思います。

★★★ Excellent!!!

的外れなレビューになっていたら本当に申し訳ない、と最初にことわっておきます。

最初に読み終えた後、「いったい何が起こっていたのだろう」と思い、もう一度読み返した。

2回目、「あぁ、彼女の唇には、そうか」とハッとさせられ、

理解してから3回目に読み返すと、また楽しめた。

辛抱強さと、自分の気持ちに対する正直さ。
誰もが相反する気持ちを胸に抱えているのじゃないか。
それを、この作品は面白い形で描き出している。

★★★ Excellent!!!

まず最初に。主人公はじめとする登場人物の年頃はライバル意識や抑えられない性欲動があります。
それを潤滑剤として上手く物語に絡めているのがこの作品。

二人称物語ですが、この字数でよくもまあこんなに違和感なく詰め込んだな……と思いました。

男性なら主人公の少年の気持ち、そして女性ならヒロインの少女の気持ちに、何方でも共感できる部分が出てくると思います。

そしてエピソード構成の巧みさも語っておくべき秀逸な点です。
第一話と最終話が逆ならば『よく練られた恋愛物語だな』で終わる所を、意図してこの構成にした手腕はお見事。

時間のある時に何度でも読み返したくなる。
そんな物語です。おすすめします。







そしてここからは町田愛なのですが、私は失敗しました。
この物語を読む前に作者様のノートを覗いてしまい、書かれていた『21gの登場人物』というワードに頭が町田で埋まってしまったのです。(1週目はウォーリーよろしく町田を探していた)そして気がつけば物語が半分も頭に入っておらず、終始町田探しゲームをしていた事に気がつきました。この愚行を犯してしまったがために2回読み返すことになったのですが、それはそれで有意義な時間であったと明記しておきます。