切ないラストに涙が出そうになりました。もしも2人が違う未来を選択したのなら、結果は違っていたのかもしれないと思うと胸が痛みます。でもそれは自分が第三者だから言えることで、実際こんな場面に遭遇したら私は何もできないかもしれない。人の心に寄り添う。それってとっても勇気がいることだと思います。素晴らしい作品でした。
彼と彼女は似たもの同士だったけれど、きっとほんの少しだけ違っていた。彼女の悲しすぎる選択は、たぶん幸せを知ってしまったからこそ。より多くを欲する気持ちは、万人共通のもの。欲することは、エネルギーになる。でも欲しすぎてしまえば刃となる。その差は、ほんの薄紙一枚程度の差なんだと思う。彼のその後が、この先も幸せに包まれることを切に願います。たぶん彼女も、どこかから祝福していると思います。とても考えさせられる、素晴らしい作品。こういう作品は好きです。