人魚は踊る、青い涙の海で

作者 紫藤 咲

150

54人が評価しました

★で称える

レビューを書く

ユーザー登録(無料)をして作者を応援しよう! 登録済の方はログインしてください。

★★★ Excellent!!!

――

一言紹介の文章を言いたくなってしまう程の、本作の文体には脱帽いたしました。
月明かりはあたたかくも、人類の愛した海は壮絶の運命を迎えていました。
幻想的に進められていく物語の中で、深い愛情がいろんな場面へちりばめられており、深い作品だなと感じました。

未来と希望に恋を、エンジンは愛。
愛と恋が紡ぎ合って、素晴らしい未来へ到達できるのかもしれません。

何面から見ることのできる人生。もしも一面がハッピーエンドでなかったとしても、それがすべてじゃない。

そう、感じられる物語でした。
是非、一読されてみてください!

★★★ Excellent!!!

――

 近未来の絶望に彩られた世界で、懸命に生き、その世界の真っ赤な海をなんとかもとの青い海に戻そうとする主人公たち。
 そしてその願いが叶うその時に……。
 胸を抉られるような哀しみと切なさを湛えた、そして未来への警告と希望を描いた秀逸な作品です。

 青い海がいつまでもこのまま輝き続けますように。

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

世界では悲劇的なことが起こり、赤い海と化した世界での物語。

人魚が流した涙によって海が青くなったという逸話、再び青い海を取り戻すべく全力を尽くす男女。

SFジャンルでありながら、昔から語り継がれてきたような、幻想的で童話めいた物語で、心に刺さるお話でした。

人魚と結び付けられるジュゴンは、平和の象徴でもあります。
この世界がいつまでも青い海であることを願って。

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

核の影響で赤くなった海を青く再生させる、そんな研究員が織り成す物語。
流れる文章に繊細な描写、儚さが漂う世界。作者様の作品は過去にも読ませて頂きましたが、こういう文章が本当に得意なんだなあと感心頻りです。

ラストのシーンも秀逸。寂寥感と孤独感の中に僅かな前向きさが見えます。

口で言っても伝わる気がしない。どうぞ本編へ。

★★★ Excellent!!!

――

整った文章に落ち着き、安心して読み進められます。喩えはとても綺麗で、ほうっとなりました。感嘆のため息です。

近い未来に起こり得る現象は、青い海の中で悲しみを宿し、苦悩に満ちていた。
ティアと一緒に泳ぐ様がとても綺麗に想像できました。

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

豊かな広がりを感じさせる、とても美しくて繊細な物語です。
深い哀しみが導く、幻想的な青が印象に残りました。
心から愛する、大切な人のために。
彼のその強い思いが、とても切ないのです。
心に響くもののある、素晴らしい作品だと思います。
まだのかたは、ぜひ読んでみて下さいね。

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

全てのものは、有限だ。
しかも、運命によってその長短を定められてしまっている。
そんな運命の元に生まれた私たちは——限られた時間の中で、何を、どれだけの熱を持って愛することができるのか。

ここには、自分の全力をかけて愛するものへ想いを注ぐ、人間と、動物の姿が描かれている。
命が消えるその瞬間まで——叶えたいと願った夢。
愛する人の思いをしっかりと受け止めた、その恋人たち。
溢れ出すそれぞれの思いは、深い痛みをもって読む者の胸を打つ。

運命の悲しさと、それに静かに従いながらも空を仰ぐような強さに満たされた、心を震わす物語だ。

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

なんて、どこかで聞いたことのあるようなキャッチコピーだけど、まさにその文字通り、愛の力を強く感じるSF作品です。

荒廃した世界観のなかの凜とした美しさが、墨絵の中に一粒の青いインクを落としたような、鮮やかさで映えるのが印象的でした。

★★★ Excellent!!!

――

人類の負の遺産で覆い尽くされた未来。
干上がった月の灰色の海、汚染され赤く染まった地球の海。
絶望に彩られた舞台設定の中で、ひときわ映え煌めく純真な心。
心地よく流れるような文体の中で描かれるのは、淡く、しかし力強い希望の涙。
例えるなら、それは荒れ果てた地平に輝く一粒の宝石である。
小さく美しく儚い、だからこそ闇の中で大きな光を放つ。
その光が、読者の心を満たし、充足させる。
なんとも稀有な作品! オススメです!

★★★ Excellent!!!

――

赤くなった海を取り戻すラブストーリーです。

最近、進撃の巨人の最新刊を読んだこともあり、青い海を見た時の感動、それは本当に素晴らしい世界なのだと思い直していました。

当たり前に存在する青い海、それは本当に尊く、だからこそ、取り戻したいという思いに共感できました。

本当にいい短編です、是非、ご一読を!

★★★ Excellent!!!

――

終末の世界、いつか起こりうるかもしれないそんな未来のお話。

文字をつなぐだけでこれほどの演出が出来るのか、と驚き、広がる世界に胸が震えました。あっという間に引き込まれてしまう。

絵を描くような文体、世界観、色鮮やかでとにかく美しい。それが際立って、ラストはもう物語の切なさと悲しみが一気に襲いかかり、思わず瞼が熱くなりますね。

素晴らしい作品に出会えてとても嬉しいです。ありがとうございました。

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

素晴らしかった。その一言に尽きる。

近く有り得るかも知れない未来。切なくも美しい物語です。
蒼く美しく奏でるように綴られていく文章。リアリティーがそこにあり思わず手を伸ばし指先で触れてみたいと思わせる描写。

何度も何度も幸せを願い読む作品に出会うとは思いもしなかった。(二度読みました。きっとまた読んでしまうだろうと思います)

軽く読み出すと火傷してしまう恐れがありますよ。紫藤さんの恋愛小説は心に何かを残します。

悲しいのに美しい世界に溺れてみてはいかがでしょうか?

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

物語自体も非常に美しいのですが、本作で感じるのはプランクトンで紅く染まった海と、プールの青との対比です。
禍々しい赤と、青く澄んだプールとのコントラストが、作品に鮮やかな色彩を与えています。
主人公にとり、汚染された地球の中でわずかに希望をもたらす場所がこの青に満たされた空間なのです。
光景が目に浮かぶような描写と、色のもたらす心理的効果まで織り込んで作られた物語が、読者の心に長い余韻を残します。

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

 人魚は人間の夢の産物だ。そして人魚姫は人間を夢見た。
 そんな「人魚姫」を想像していたが、そこはSF。もっと現実的で、科学的な物語でした。しかし切なさは本家の「人魚姫」をしのぐものがありました。これほどの短い中で、世界観や世界の問題、そして人間模様がよく組み込まれている良作です。是非、御一読を。

★★★ Excellent!!!

――

残酷な運命を、清らかな美しさで優しく包んで、そっと読者に届けてくれた。

タイトルに示された場面を、ぜひ多くの人に味わって欲しい。
眩い描写に目を奪われるはずだ。

……なんて、頑張ってレビューらしく書いてみましたが、私の言いたいことは要するに……
「とにかく読んで!ストーリーも描写も最高だから!!」
と、こういうことです。てへへ。

★★★ Excellent!!!

――

荒廃した世界。
失った海を取り戻す研究をしていた青年と、同じ研究員の女性。
しかし無情にも、病は彼女が海を見る前に命の火を消そうとしていた。

最後のシーンは、息をするのも忘れるほど美しく、もの悲しく……でも未来への希望を感じる素敵な情景を見せてくれました。

本来であれば悲しいはずの事柄を、こんなにも美しく切なく描いてみせる作品を、私は他に知りません。

★★★ Excellent!!!

――

色鮮やかにきらめく流れるような文章。儚くも美しい世界観。読むと目の奥に青い海と人魚が踊る幻想的な光景が広がるようです。悲しいお話ではありますが、最後には希望の光が広がるような、そんな優しい読後感の物語。

★★★ Excellent!!!

――

終末恋愛もの。

ポストアポカリプスな世界観を下地に紡がれる男女の話。表現の仕方が魅力的で、作品の雰囲気を幻想的に演出されているところが素晴らしいですね。またそれが感動を誘うストーリーと相性がよく、ある種気持ちのいい読後感が得られる作品です。

恋愛もので幻想的な作品を探されている方は是非一読してみてください。きっと気に入るはずです。

★★★ Excellent!!!

――

読んでいる間、絶え間なく失われた青の存在を感じた。
包まれたように、深く淡く優しく、身体を擦り抜けるような青。

人魚と聞くと、儚い運命が付随してくる。
どうしたって抗えない、哀しみとせつなさが混ざった
そう、まるでこれは大人のための絵本。

愛した人が倒れたなら、奇跡を願うだろう。
どんな苦しい状況であれ、最期まであきらめることなどできはしない。

病に侵され月に伸ばした腕は、青白く弱く映っただろうけど
最後に託した想いは、月の白い光線に照らされ、まぶしいほど強くて。

まだ青い海を持っている私たちは、これを守り抜きたいと願う。
青い空を見上げながら、未来に向かって、失ってはいけないのだと。

★★★ Excellent!!!

――

誰もが危惧する地球の未来の姿は、この話をSFだとは感じさせない。核、汚染、それを再生させようとする研究所。そして、奇病。

その殺伐と変わり果てた未来にあっても「愛」は変わらずそこにある。
この短編の中に、2人が生き、育んできたそれの背景をきちんと理解することができる。

人魚のように碧い水に髪をなびかせ泳ぐ彼女の夢が叶い、再び美しい地球に戻る日を一緒に待とうと思う。

★★★ Excellent!!!

――

その色はもう失われてしまったけれど、
いつかきっとよみがえるのでしょう。
死んでしまった海。
死んでしまった彼女。
けれども願いをこめたその瞬間、
海は色を取り戻し、彼女の想いは人魚とひとつとなり、よみがえるのです。
悲しみの中に輝きわたる希望。とても蒼くて美しい物語です。 

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました