水菜月

孤独を恐れる主人公『前田』は川を眺めながら寂しさを噛み締めていた。その帰り道、彼はクラスメイトである『湯波』と偶然にも出会う。孤独と向き合う2人は、答えを見つけられるのだろうか？

大正時代、鎌倉。 ヴァイオリン弾きの少年、瑛太は四人兄弟の中で一人だけ音が上手く奏でられないことに悩んでいた。 そんな夜、海辺へ一人向かうと、美しい人魚の少女が現れ……。

昭和初期。司水(しみず)家の三姉妹である百合、椿、菫はある日水難事故に遭い、次女の椿だけが助からなかったと思われていた。末娘の菫はその違和を拭えずに悶々とした日々を過ごしている。…

　雪の降る静かな夜、秋人は美冬のアパートを訪れる。彼とは幼馴染であり、恋人同士。しかし、美冬は身を引く。想いは募るのに彼女は彼とは関わらない。関わってはならない。そう固く決めた理…

仄昏い闇は深淵を覗こうとしたものをそっと招く。 いつの間にか魅せられ絡めとられ墜ちていく。 夜の帳に包まれながら。 そんな、” 夜ヲ想ウ、ウタ ”

心の中に、抱え込んだ思い。 そして過ぎてゆく、昨日、今日、明日。 三人の視点で綴る、生きる世界と、その時間。 －全15話・中編－ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 …

私はいつだって｢なんとなく｣で出来ています。 ｢なんとなく｣感じる。 ｢なんとなく｣思い出す。 ｢なんとなく｣切ない。 ｢なんとなく｣……。 そんな｢なんとなく｣の欠片たちを…

【カドカワBOOKSより１・2巻発売中】 転落死したらしい無自覚社畜の施設警備女子は、気づくと異世界の城の庭へ落ちていた。 せっかく異世界に来たのなら、おもしろ不思議な仕事をし…

連作ではないので、気になる詩歌からどうぞ。 2020年までの作品をまとめています。 ときに物語のように。ときに現実のように。行き場のない思いを乗せた詩歌集。 文体としては歌詞寄…

言葉が世界だと言うなら。 いい文章を書きたい。短い文章でも伝える力を持ちたい。ただそれだけ。

「#フォロワーさんを自分の世界観でキャラ化する」 というTwitterのタグがあったのでやってみたのですが、なんと100人になってしまいました。 せっかくなのでカクヨムに少し加…

　企画用。 　今は華やかでルージュが似合う女性だが、かつての彼女はどちらかというと地味な存在だった。そんな彼女がなぜ今のように着飾るようになったのか。全てはレモン味の初恋にの中…

「だけどブルーハワイは逆だよね。空の方が、雲を覆って染め上げるよね」 確かなはずのケイちゃんとの記憶が時々怪しくなる。私ことカナは、子供時代の記憶と現在の記憶とのずれを感じながら…

タイトルは中原中也から。 主に東京について書きます。

Twitterタグ「#キスシーンを14字で書く」から着想を得て、生成。 ちょっと大人？　ちょっとだけ、ちょっとだけ。珍しい明里の恋愛ジャンル。 というか、多分初めての「恋愛」ジ…

つゆさきりなさんの「光の道」というお写真に触発されて創作いたしました。 「ひかりのみち」二人は新生活へと進む。引っ越し作業の中で見つけた、それは宝箱で。 ちょっと、かわいく書け…

"片想いする女性のバイブル"とも言われるイーフェニックス社より刊行していただいた詩画集「あの人への想いに綴るうた」の詩をカクヨムにもアップします。 逢うこともできぬまま突然別れが…

今まで書き溜めた詩を載せます。 全て１ページ完結。たまに改稿することもあります。 § ポジティブな「陽の章」 § ネガティブな「陰の章」 § テーマ別の「綴の章」 から、気分に…

1分で読めるお守り言葉。 思わず溢れる、心に響く。 心澄み渡る言葉を1日ひとつ。 ひとつ、届けます。※1話完結、読切

日記のような、エッセイのような。 ずっと自分は人間じゃないと思ってた。そんな私の書き溜めてきた過去の文章たちを、小出しにここに記します。 ちょっとした空き時間にも読める、短めの…

「あなたが残るなら、果穂子は百年も千年も、永遠にまでいきませう――」 司書として働く六花はある日図書館の大机の裏にびっしりと書かれている日記を発見する。その日記の秘密を紐解くとき…

音楽が好きな高校生・三田村真也はある日、夜の散歩中にクラスで浮いた存在の美少女・長瀬夜子と出会う。どこかおかしな彼女の態度に、彼は自分が黒猫の姿に変わっていることに気づく。その日…

電波にのらなくても、あちこちにシャボン玉のように浮かぶひとりごと。 ぱちっと弾けたら。 聞こえてくるのはどんなひとりごと？ （ときどき手直しをすることがあります）

皆橋駅は深夜一時を過ぎると無料開放する。常連客の少女ハツは夜を愛し昼を厭う。ある晩ハツはクラスメートの左記子に遭遇し──。

某所でちょくちょく書いている短文を元にした短編集です。 息抜きも兼ねて不定期に更新します。

その昔、といってもそれほど昔ではない。今では女性となった人がまだ少女だったころ。 静かな黒い森の中に、小さな白い世界があった。

綺麗なものは、どうしても手に入れたい。 ただそれだけの願いが、少女を突き動かした。

二人称小説です。 只管自分の創作に対する姿勢や熱を、エンターテインメント性や芸術性に囚われず、そのまま文章化しました。 最後までお付き合いいただければ幸いです。

久しぶりに会った幼馴染の恋の行方は？

月コロニーへの人類移住計画が完了し、荒地と化した地球に、なおもそこで生き続けることを選んだ者たちがいた。 砂嵐と噴煙に塗れ、疫病の蔓延る不毛の大地で、何が人々の希望となり得るか。…

遠く昔に死別した愛するご主人様との約束を、頑なに守り続けて化け猫になった心やさしい白猫と、とらえどころのない謎の天然系美少女が航っていく、ハートウォームな放浪記になっております。…

またのご来店をお待ちしております。

期間限定で専業主夫になった僕、小暮祐輔。 幼稚園児・風花。妻・祥子。 富士見L文庫さんより書籍化となりました。 タイトルは…… 「小暮さんちのおいしいカタチ　今日からパパが主…

どんなに時間を経たとしても、誰しも忘れられない場面があり、時にはそれらに救われることもあったり……

雪の降る夜は静かすぎて何だか怖い。 そう言うと父さんは小人の国の話をしてくれた。小人さんは雪を作っているんだって。 ＊＊＊＊＊ こちらの作品は小説家になろう、ノベルデイズ、カ…

　大学三年渋木陽平には三年間片思いしている女性がいる。 　同学年の高木梨奈がその女性。 　彼女にはイケメンの彼氏が居て、陽平は梨奈のことを思いつつも内心諦めていた。 　そんな陽…

「蟻の枝」、「蝉の死骸の日記」、「これはひどい」、「ミミのしっぽ」。 「喪失」をテーマに描かれる連作短編の純文学。

　僕はどこまで行くのだろうと考えた。行き先が曖昧なのはなぜだろう。そこに明確な僕の意志がないからだろうか。時は流れ去っていくのに、記憶や想いはいつだって同じ場所で淀んでいる。 …

桂舜（けいしゅん）は、寒門出身の母を持つ涼国の第二公子。 病弱な異母兄・世子とのどこかぎこちない関係、自分にまとわりつく評判、宙ぶらりんの身分、遠慮がちで窮屈な後宮での暮らし――…

下を向いて歩きたくなる日 立ち止まって 目を閉じて ハーブスパイスの香りに包まれたら そこはあわいの街のカフェテリア ようこそ！ カフェハーバルスターへ スタッフもゲストもち…

日常に埋もれて消えていく、漂う思考を言葉に託して。 詩という墓標にしたためる。

女子大学院生・東雲理子が活躍する哲学ライトミステリー。スマートニュース×カクヨム「連載小説コンテスト」優秀賞。 『ミネルヴァの梟は飛び立ちたい〜東雲理子は哲学で謎を解き明かす〜…

思い浮かんだ短い不思議な話を書いています。二十五。

なんとなくこれまで考えてきた創作に関するアレコレを綴ってみようかと。 まぁまともじゃなくても、斜め上の創作論になったら楽しいかも、なんて思っております。 完結としてますが、ご意…

相原三番区帷町牧野帳公園に七年ぶりにトオキョオ（東京）が現れた。 私にとっては初めてのトオキョオで、一目見たその瞬間から私はトオキョオの虜になった。 トオキョオ消失まで残り10…

　出会いは偶然や奇跡で語られ、別れは必然のように語られる……。そうなのだとしたら人はなぜ、誰かと出会うのだろう。過ぎ去った時間に手をのばそうとしても決して届かない。不可能性の最も…

花はひとりでいきてゆくの続編 （https://kakuyomu.jp/works/1177354054882776642） どうして義妹を自分のものにしたのか どうして妻は逝…

子供の頃に拾ってきて、実家で飼っていた猫を思い出しながら書いた短編です。