CHEEKY X’MAS―愛しの生意気エイティーン―

こんなお姉さんになってみたい。というより
こんな年下男子を彼にほしい。きゅん。
なんて思いながら、自分がこの年の頃は
こんなかわいらしい恋をしていないことに気づく。
全く逆で、背伸び、時折ジャンプしてたのはいつも私で
こっち向いてと願う年上ばかりだった。

年下でも大人びた彼の一挙手一投足が、すごくいい。
わざわざ学校の近くで待ち合わせるなんて、わかりやすい。
つき合ってても知られないように遠くでこっそりじゃないから
堂々として、相手の本気が伝わる。

「振り子の動線はやっぱりきれいです」これ、だいすき。
理系の男の子の発言に、くぅーーーってなっちゃう。

ていねい口調がまた愛おしいね。
年…続きを読む

年上の彼女と年下の、いろいろ優秀すぎる男の子。背伸びをする彼と、戸惑いながらも実は彼のことが大好きなお姉さんとの恋。
読んでいて思わず「やだ、この子、かわいい……」と言ってしまったので、まんまと作者の手の内で転がされた気分である。

　同級生には手に負えないだろう毒舌秀才の彼氏が、年上彼女の自分の前だけでは違う様子。
　イブの待ち合わせから送ってもらうまでの数時間。そしてその後は……。

　一人称視点でものすごく感情移入しやすかったです。
　

甘やかで爽やかな風のなかに、濃厚なムスクの馨り。
とてもファンタジックな関係なのに、とびきりリアル。
粉糖がけのガトーショコラか、こんがり焦がしたクレームブリュレか。

次第に２人の世界に引き込まれる。

──ああ、私、お邪魔だわ。

そんな気恥ずかしささえおぼえる、良作。

飛び越える瞬間がある。

年下彼氏というよりも、年上彼女と言いたい

一人称視点のお姉さんもなかなか素敵な人ですが、この彼！　たしかに同年代の女子では太刀打ちできなそう
付き合ってみればきっといい彼氏になると思うけど、そうなる前に女の子の方が彼についていけなくなりそうで

そして最後の「プレゼントを交換し合う」がとてもいいです

大好きな人のために背伸びをすり彼に魅せられ、また彼女も初めてのドキドキに引き込まれる。
初々しい大人の恋に、胸が熱くなります。
これからも少しずつ、お互いが引き寄せあっていくのでしょう。