ある日、ほんの些細な偶然で発覚した耐え難い裏切りと、それに伴う決別。
華やかな都会から長閑すぎる田舎へと移り住んだ少年は、文字通りに近いはずなのに遠すぎる場所に棲む少女達と出会う。
あまりに明け透けで、陽気な彼女たちを仲間として繋ぐ行為。
都会であれば最上級の秘め事の一つかも知れないその行為は、娯楽の少なすぎる田舎だから許されたのだろう。
清く在り続けることは正義か?その行為を穢らわしいと断ずるのは悪か?
それを許したとき、自分達が許せなかった事象をどう定めれば良いのか?
覚悟の上で御一読を。
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前に募集かけたときに反応貰って気になってたので来ました。
あの条件(戦記・軍記モノである事)には確かに合わないですが・・・確かに重い。
四話目まで目を通しましたが、田舎の閉鎖的&無差別な横への繋がりの恐ろしさを彼女の登場時点で感じていたけど、まさかこのレベルで問答無用に突き立てるとは。
正直、悲劇しか無いだろうなと感じます。
しかも底抜けに明るい被害者にとって最悪の悲劇で、加害者にとって最高の喜劇。
続き、心して読みますね。
きわめて読者を選ぶ作品です。
恋は甘く爽やかなもの――そんな幻想だけではない、ビターな恋模様を楽しんでみたい人は、ぜひご一読ください。
少女の一途な恋物語のはずなのに、掛け違えたボタンの如くことごとく裏目に出る序盤が、主人公とヒロインとの関係を、ひどく歪んだものにしたまま展開してゆく。
特に、序盤はやや過激な性的関係を示す描写も多く、そういったものが苦手な方にはお勧めできません。また、処女信奉者には即回れ右をお勧めします。
けれど、きれいごとだけでないもどかしい恋模様、傷つけあってしまってからの人間ドラマを楽しみたい方にはお勧めです。
えぐみのある、どうしようもない二人の関係を、心の内面を、繊細な筆で描き出していく表現が、実に味わい深いです。
最新話の48話まで読んだレビューになります。
始めにお伝えしたいのですが、短くて5話、長く引っ張って10話までは、読むのがキツイと感じる方がいるかもしれません。
正直言うと、僕も10話まで読み進める際に、2度読むのを止めようと閉じました。
でも!その先からは一言で言わせてもらうと『心理描写の塊』という表現がピッタリだと思える程で、僕もそこから一気に引き込まれて気が付けば最新話まで追い付いてしまったって感じでした。
トラウマを抱えた事に気付かずに、新しい環境で生活を始めた主人公。
罪意識がない犯罪行為に気付かされた、ヒロイン達の後悔と、背徳感に苦しむ模様。
どこから切り取っても、心理描写の塊!
あまり多く書くとネタバレになってしまいますので、これ以上は語りませんが、ライトポップな作品に飽きられている方!
是非!この作品を読んで頂きたい!
そう思える作品でした。
この物語は、心をえぐる凄い衝撃的な作品です。
全てのエピソードが全てネタバレになってしまうほどの、何を書けば伝わるのかと思うほどに、心に衝撃と傷を残します。
主人公の総司は、ある日、母親が浮気していることを知り、そのせいで東京からとある場所に行くことになる。
そこで出会うのは、とある明るく、天真爛漫さが目立つ「素敵だと思っていた」少女だった。
その出会いが、彼の人生を大きく動かすとも知らずに、狂いだす歯車に飛び込むのであった。
人生の価値観を変えるかもしれないと感じた衝撃作品、賛否両論あると思いますが、一言で言うのであれば、やめられない読者の心のえぐり方に、書いている作者様が心配になるレベルで、凄かったです。