加害者の喜劇、被害者の惨劇

ある日、ほんの些細な偶然で発覚した耐え難い裏切りと、それに伴う決別。
華やかな都会から長閑すぎる田舎へと移り住んだ少年は、文字通りに近いはずなのに遠すぎる場所に棲む少女達と出会う。

あまりに明け透けで、陽気な彼女たちを仲間として繋ぐ行為。
都会であれば最上級の秘め事の一つかも知れないその行為は、娯楽の少なすぎる田舎だから許されたのだろう。

清く在り続けることは正義か?その行為を穢らわしいと断ずるのは悪か?

それを許したとき、自分達が許せなかった事象をどう定めれば良いのか?

覚悟の上で御一読を。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


前に募集かけたときに反応貰って気になってたので来ました。

あの条件(戦記・軍記モノである事)には確かに合わないですが・・・確かに重い。
四話目まで目を通しましたが、田舎の閉鎖的&無差別な横への繋がりの恐ろしさを彼女の登場時点で感じていたけど、まさかこのレベルで問答無用に突き立てるとは。

正直、悲劇しか無いだろうなと感じます。
しかも底抜けに明るい被害者にとって最悪の悲劇で、加害者にとって最高の喜劇。

続き、心して読みますね。

その他のおすすめレビュー

橘泰正さんの他のおすすめレビュー17