概要
一人の少年と少女。止まっていた互いの時間が再び動き出す叙事詩。
この世に生まれた時点で、心身の何処かに欠損を抱える人間と、その欠損を補う物――倶纏《くてん》――が存在する世界。一日しか記憶を保つ事が出来ない少年、高天《たかま》詞御《しおん》は、倶纏である相棒のセフィアと共に、誰にも犯す事のできない唯一無二である己の真実の下に、犯罪者を捕まえる浄化屋を生業としていた。しかし、ある日、世間の情勢から組織が規定改定を行った事により資格が凍結される。解除する為の条件は高校を卒業する事。故に凍結解除の為、月読《つくよみ》王国にある養成機関の一つである高等部の編入試験を受ける事に……。
その瞬間、運命の歯車がゆっくりと動き出す――!
その瞬間、運命の歯車がゆっくりと動き出す――!
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- ★★★ Excellent!!!記憶を纏う少年
この世界に生きる人々は生来何かを欠損して生まれ落ち、それを補填するかのように倶に纏う存在・・・倶纏と呼ばれる固有の事象を抱えて生きる。
十代半ばの少年、詞御。
年若い、子供と言って差し支えのない少年は、裏稼業『浄化屋』として手にした倭刀を振り翳し上位の凶悪犯罪者までも検挙した経歴を持つ紛う事なき強者である、が。
少年が一人生きていくのに得た浄化屋のライセンスは、本人の意図やその行いには関係なく失われてしまう。
ライセンス所持には高等学校卒業と同格の資格を得ねばならなくなってしまったのだ。
武力を有するが、その代償のように己から欠損していた部分。
一人生きるにはソレを頼りにするしか無く、…続きを読む