概要
ずっと一緒にいるお姉ちゃんのこと、ホントは好き
大分県《おおいたけん》佐伯市《さいきし》に住む佐伯和真《さえきかずま》は幼稚園の時に別府駅《べっぷえき》にて女の子、椎名柚那《しいなゆずな》と出会う。その瞬間はここだけの出会いだと思っていたがそれがまさかこの出会いがこの話の分岐点になるとは思いもしなかった。 その後、朝比奈実夢《あさひなみゆ》と出会って3人でいることが増えていく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!誰の胸にもあるありふれた感情は、やがてふたりの特別になる
ゲームの主人公でもなく、映画の主役でもない、どこにでもいるふたりのありふれた恋愛感情のゆらめき。でもふたりにはまばゆいほど輝く大切な想い。誰もが一度は経験のある淡い恋心を出会った幼少期から丁寧に描いていく本作は、読むほどにきゅんと甘酸っぱく切ない感情を揺さぶられます。特別なにかドラマティックなイベントがあるわけでもなく、淡々とした日常のなかに置かれるふたりだからこその結びつきを感じると、なんだか隠していた自分の心を見透かされているような気がしてくすぐったくなります。大分の佐伯市から愛媛の宇和島市、宮崎の延岡市などローカルな情緒も感じられるのが良いですね。実際に行ったことはなくとも、瑞々しい地…続きを読む
- ★ Good!それはまるで、我が子の成長アルバムをめくるような温もりを持って…。
鉄道オタクの中でも「乗り鉄」と呼ばれる人種の男の子が主人公の物語。彼は幼少の頃、旅先の駅で泣いている可愛い女の子と出会う。すぐにその女の子とは別れることになったものの、彼女の可愛い容姿と声が、やけに主人公の心に深く残った。
それから数年後。偶然にも女の子が隣に越してきたことで、運命は動き出す。女の子が、主人公の“幼馴染”になったのだ。2つ年上の幼馴染と過ごす日々の中で、主人公は様々な「初めて」を経験していく──。
どことなく客観的でありながら、一人称のように主人公の目線が感じられる。三人称と一人称の中間くらい、とでもいいましょうか。独特な語り口で物語は描かれます。
その特徴…続きを読む