人殺しは恋をしたい

題名を見た時は、怖いのかなと思いましたが、読んでいく度に次はどうなるのか、ワクワクと楽しみになっていました。
二人がどうなるのか、どんな過去を過ごしてきたのか早く知りたです。
これからも読ませていただきます。
素敵なお話を読ませていただき、誠にありがとうございます。

物語につきまとう独特の雰囲気、主人公と女性の軽妙かつ、不思議なやり取りにあっという間にこの世界の中に引き込まれます。

決して派手なアクションはありません。ただ、ひたすら魅力あるキャラの関係性とサスペンス漂う空気感が読む人を圧倒するでしょう。
１話１話の文字数も短めなので、隙間時間にもオススメです。

通勤通学、作業の合間にぜひクリックしてみてはいかがでしょうか？

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（128文字）

普通になれなかった二人が惹かれ合い、
この世界に初めて地に足を付ける。

誰かのために手を汚すと、どうも記憶に残りにくい。

自分の人生に意味はあるのか。

この罪悪感さえ感じていない、空虚な心の穴を

誰が埋めてくれるのか。

その答えを感情移入しながら読める作品です！

この作品はな、ただの現代ドラマやないよ。
“孤独”と“救い”が静かに混ざり合っていく、胸にじんわり染み込むような物語なんよ。

家に帰る場所があっても、心が帰れる場所はなかった少年。
そして、夜の公園で出会った、どこか影をまとった不思議な女性。

二人の距離が、最初は一歩ずつ、
でも気づけば心の奥に踏み込んでいくように、ほんま自然に近づいていく。

ただ話すだけの時間も、歩く足音も、煙草の煙の行き先も、
全部が静かやのに、なんでか胸に残るんよね……。

人と関わることが怖い少年が、
“誰かに見つけてもらうこと”の重さに気づいていく。
ほんでその変化が、ほんまに繊細で丁寧で……ウチはページめく…続きを読む

静かな冒頭から一気に心をつかまれました。
家に帰れない少年の「孤独」が、淡々とした描写でじわじわ染みてきて胸が痛い。
でも、夜の公園で出会った“先輩”が全部を暗くさせない。
よく笑うのに底が見えない、優しくてまっすぐ向き合ってくれるところが魅力的です。

距離感も絶妙で、軽口を交わしながら少しずつ心がほどけていく流れがすごく自然。
コンビニ、タバコ、夜明け前のベランダ……各場面も雰囲気が良いのが特徴です。

そして途中の話の最後の「人を、殺しました」の一文は背筋がゾクッとするものがあります。
タイトルと一気に繋がった気がして惹き込まれました。

主人公に寄り添うように現れた不思議な少女、先輩の魅力がとにかく詰まった作品でした。
主人公のことを見透かしていたり、かと言ってずけずけと踏み込んでこない気遣いができたり……とても魅力的でした！

もちろん主人公のことも気になります、特に過去。続きが気になります！

人を殺めるとはどういうことか。読者である自分は良く知らない。現代社会でもいつの時代、場所でもたいていは重罪である。まだ未完である故わからないが、この小説からそれを教えて貰いたいと思った。現代社会の闇を生きる我々に救いはあるのだろうか。

1話毎の文章は少なく、読みやすかったです。以後もフォローして読み続けたいと思います。

すごい。文学って感じがします。紙で追っているような。

　タイトルと煽り文が、不穏でストーリーへの興味が引き立てられます。
　とても読みやすい文章、登場人物も限られているので、混乱することもありません。心情表現もちょうどよく、物語に没入できます。

　普段はファンタジーやホラー系が多いですが、時にはこういう現代小説もよいですねえ。