概要
【長編化決定‼️】借金返済を賭けたジャンケンが、今始まる
殺風景な部屋に異様な空気が漂っている。原因は言うまでもない、部屋を二つに分けるように設置されている『鉄格子』だ。
俺は椅子に座ってテーブルの上で手を組んだ。
ガチャッ、腕や首に刺青の入った男が部屋に入ってきた。男は俺の方を見ると、静かに椅子に座る。
鉄格子を挟んで、俺と男は睨むように互いを見つめた。ザザッと天井についたスピーカーから音が聞こえる。
『あーあー、聞こえますかー?』
俺は思わずスピーカーを見上げて、妙に鼻につく女の声に顔をしかめた。
『役者も揃ったようなので、早速ゲームを始めまーす』
――俺のクソみたいな日常は、この日を境に急変する。
俺は椅子に座ってテーブルの上で手を組んだ。
ガチャッ、腕や首に刺青の入った男が部屋に入ってきた。男は俺の方を見ると、静かに椅子に座る。
鉄格子を挟んで、俺と男は睨むように互いを見つめた。ザザッと天井についたスピーカーから音が聞こえる。
『あーあー、聞こえますかー?』
俺は思わずスピーカーを見上げて、妙に鼻につく女の声に顔をしかめた。
『役者も揃ったようなので、早速ゲームを始めまーす』
――俺のクソみたいな日常は、この日を境に急変する。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!~ たった一万字で、人間の本性を暴く~
鉄格子を挟んで向かい合う二人の債務者。ゲームはじゃんけんそれだけでこれほど緊迫した物語が成立するとは。
全7話・一万字という短編の枠に、協力・裏切り・欺瞞・決着という人間ドラマの全段階をぎゅっと詰め込んだ構成の密度が見事だ。ルールの「書いていない部分」を読む頭脳戦と、借金額の差が生み出す駆け引きの非対称性が絶妙で、読んでいてゾクゾクが止まらない。カイジや嘘喰いが好きな方なら間違いなく刺さる。
一気読みしてしまう爽快なテンポで、読後には長編版も読みたくなること必至。長編化決定という告知が、短編版の完成度の高さをなによりも証明している。