現代と宇宙人。神話を取り入れた面白い論理だと思いました。刺さる人には刺さるものと思います。
神や悪魔が出てくるけれど、実は宇宙人。弱者と強者の力関係。哲学的?考えさせられるお話でした。参考文献も多くて、すごかったでした。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(403文字)
ジャメ教?と思ったのですが、蛇はとある宗教では神々、ある宗教では悪ですもんね。宗教的な背景と照らし合わせて色んな捉え方ができるな、と思いながら読んでました。
天使と蛇を通して、弱い者と強い者の関係を描いた物語。ちょっと自分からしたら読むのが難しい作品でしたが、考えさせられる場面が多くて、社会へのメッセージも強い、読みごたえのある作品でした。
管理する者、される者。人間が生物や環境を管理するように、人間も神から管理されている――恐らく、宗教を信仰する人はこれを自然に感じているのだと思う。だから神の心を理解しようとするし、その教義を遵守しようとする。弱者である「蛇」が強者の遣い。この作品の蛇はそういった存在。人間にとって害のある蛇を見て、あなたは何を思うのか。
誰の正義が誰の悪か、等ともうしますが見る人の視点によって認識と言うものは変わるもので、時の流れによりそれらは入れ替わったりしてしまいます。それでも世界はバランスをとるかのようにヒエラルキーを形成し、コミュニティにすがるものでございます。秀逸に、分かりやすく世界の理を一つを描いた作品でした。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(74文字)
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(262文字)
神話、寓話、童話のような話に、現代におけるアンチテーゼを混ぜ合わせ、ひとつの短編にしたような作品。かなり作り込まれているのがわかる。そして伝えたいことも。正直なところ、少し理解に及ばない部分もあるかもしれないが、得てしてそういうものである。各々解釈するがよろし。
様々な分野の知識を貪欲に取り入れ、それを独自の視点と複雑な構造を持つ物語に落とし込むことで、「弱者と強者」、「正義」、「管理」といったテーマを多角的に探求し、言葉や理屈だけでは捉えきれない、世界や人間、あるいは宇宙的な存在の関係性を表現されているように思いました。密度が高くて面白かったです。