誰しもがいつかは行き着く、終わりとはじまり。

荒れ果てた場所。救いのない世界。絶望。
たった一人で生き残ったかに見えた、その人たちは
全く別の人生を生きてきて、しかし共に収束していく。

人はいつか必ず死にゆく。それは決まっていることで
だから怖い、焦る、諦める、悲しむ。
でもここを読んでいたら、それは果てだと思っていたのに
もしかしたら、本当はまだ先があるかのような気がしてしまった。
ここで繋がった二人は、ほんの微かな光に照らされて、神々しい。