阿瀬みち

過ぎ去った日々の回顧録風に進む小説。中学や高校のころの思い出をこんなに鮮明に思い出せるだろうかと自分に尋ねてみると、自信がない。そもそも運動部がだるく、たった一、二年生まれたタイミ…続きを読む

美しい。水墨画タッチでアニメ化してほしいような作品だった。

〇マゾンレビュー、ふとした瞬間に読みふけってしまう夜を過ごしたみなさん。 これはそんなみなさんのマインドに語り掛ける形式の小説です。世界の危機に人々は自分にできることを模索しつつ、…続きを読む

大変面白いエッセイですが、読む時間を選びます。まず、周りに誰もいないことを確認してください。ひとりですか？　なら噴き出しても安心ですね。 次に、胃の中に食べ物が満タン、あるいは食事…続きを読む

百合の中の百合である。ちょうきょだいカサブランカ。
あなたの脳髄の中央に唐突に突き刺された巨大カサブランカである。
読みなさい。

ブレグジットに関わるニュースと、子育てとご飯。 はじめは全然ぴんとこなかったタイトルですが、読んでいるうちに、深く納得しました。ニュースと食卓は、深く結びついているのです。 緊…続きを読む

迫りくる死を前に人々は何を願うのでしょうか。もしも最後の瞬間が繰り返されるとしたら。三分が永遠になる。かもしれない。 目前の死に、それでも過去から学び、少しでも状況を変えようとす…続きを読む

夢落ち、最高の目覚めというお題にぴったりの舞台設定。 夢の中で出会う必要があり、出会いがその人自身に変化をもたらし、かつ「最高の目覚め」につながる設定。綺麗に決まっていました。自信…続きを読む

良い点 １．トリが皆勤賞 ２．セリフで爆笑 ３．圧倒的美味しんぼ時空 悪い点 良人くんがバーガーに関して鬼畜 というのは冗談ですけど無茶苦茶面白かったです。 玉黄ちゃんがバーガ…続きを読む

最高です。なんて言ったらいいのでしょうか、センの日常の希望がことごとくへし折られていくのが何とも言えません……哀愁を感じます。そしてシュレッダーロボがめちゃくちゃ愛らしい。みんなル…続きを読む

生きる、死ぬ、犬のように、草原を駆けて、肉を屠り、子をなして、育てて、生かしたり、死なしたり。 閉鎖的な村落で起こった惨殺事件、きっかけは地元の名士の死だった。 彼らはなぜそこに…続きを読む

演劇青年だった英二と小説家志望のさかえ、ふたりが暮らす部屋。 干支ひとまわり分の年の差のあるふたりは大学の同窓生。 前作の「熊本くんの本棚」とすごく良く似ている。 でも「キス…続きを読む

勝手に三部作の一部だと思っています。闘病記は①から②へ続き、そして詩集へ。あとを追うごとに希望の色合いが濃くなっていくというのは、私の勝手な願望でしょうか。 はじめは体の辛さ、希…続きを読む

構成が巧みだと思いました。メンタルケアをAIが行う近未来の世界でカウンセリングルームに挑む女子高生のお話です。 うーん。なんて言ったらいいかわからない。人を食ったようなAIの、…続きを読む

スーパーファミコンと私。というテーマで書かれためちゃくちゃ秀逸なエッセイなのでみんな読んでください。 個人的な話をすると私は超絶不器用だったのでファミコンにあまりいい思い出がない…続きを読む

銃声、空気の中に変なものを垂れ流している煙突。 あのとき何もできなかったぼくは、タカハシを救いに行くと決めた。 けっこう過激な暴力描写や性描写があるので１８歳未満は読んだらダメ。…続きを読む

爽やかでほろ苦い青春小説です。あまり健全ではないタイプの恋。開かれた青い夏空の底でぶくぶくと溺れているような。はたちの夏休みだというのに外に出ずに部屋の中でずぶずぶと溺れている。 …続きを読む

面白かった。まず文章が巧み。引っかかる場所がほとんどない。 大変に面白かったのだけど、でも私はこの物語を他人になんと解説していいのか、それがわからない。物語がわかりにくかった、とい…続きを読む

郷土料理に地元の名産、山菜に手作り梅干をつけた思い出。 筆者が進学し家を出るまでの、幼少期から青春時代がぎゅっとつまったエッセイです。私もおばあちゃん子だったので、ところどころ共感…続きを読む

現実を侵食してくるタイプのホラーです。 疑わしいと思うなら読んでみてください……ただしどうなっても、保証はできません。現に大澤先生のTwitter、今大変なことになってます。 こ…続きを読む

数学に苦手意識のある人、問題文を読んだだけでへき地に遁走したくなる人、証明せよ、を文末に認めた瞬間地球を脱走したくなる人。 そんな人におすすめです。 私は数学が苦手すぎて、文系…続きを読む

子供の頃は漢和辞典と友達だったんですが、いつからか辞書を引くこともしなくなって、せいぜいがネットで調べるくらい。 でもこれを読んでいると、「それじゃだめだ！」もっと言葉に真摯に向…続きを読む

３８歳、独身、女性。派遣社員。 人生ゲームだとどうですか。ついてないな、って感じでしょうか。 でも世の中にはそんな人ごまんといるわけです。 ピンクのピックと青いピックと何本かの…続きを読む

女子大生の綴る日常＠裏アカ。 裏というからには正規のアカウントには書けないことを書いているわけです。 こわい。なむなむ。 恐怖とともに読み進める内に、ふと気がつく。 いやこれあ…続きを読む

音楽への情熱のあふれたエッセイになっております。 特に椎名林檎ファンの胸を打つこと間違い無し。 かくいう私も林檎さんのファンです。 一時は潜伏していたウイルスがまた血液の中で活動…続きを読む

愛おしい、と思いました。 文章を通して、 かつて女の子だった自分の姿を思い出せるからかもしれません。 みずみずしい、日記、エッセイ、随筆。 どれでもあってどれでもないのかも。 …続きを読む

幼なじみがスイカになりたいという。 比喩とか冗談ではなく、本気で。 ここまでならよくある（？）不思議ちゃんの話かもしれない。 「いちごになりたいの」とか「レモンになりたい」系の…続きを読む

びっくりしました。すごくおもしろかった。 虚言癖のある同級生が徐々に居場所を失い、学校にこなくなって、行方をくらませてしまう。 主人公はスマホを通して同級生の荒唐無稽な異世界転生…続きを読む

志維菜と詩恵奈。ふたりの女性がふとした出来事（ほとんど事故）からひとつ屋根の下で暮らすことになる。ひとりは舞台上で、もうひとりはキャンパスの上で自分を表現する術を探している。まだ若…続きを読む

［▶］の歌詞の部分が特に好きです。素敵。 いつか誰かが曲にしてくれたら良いのになぁとこっそり思ってます。 透明な、でも僅かな衝撃で砕けてしまいそうな、ガラスのような繊細さ。 リズ…続きを読む

可愛い。ふたりとも可愛くてほんとうにお似合いなのに、肝心なところが噛み合わない。神様はなにも間違ってないけど、恋する気持ちだけが、二人の間に噛み合わなくて、会う度取り残されていく。…続きを読む

物語はひとりの女性が風景写真を撮るために旅行をすることから始まります。 新緑の薫る季節、清々しい風景をカメラ越しに切り取って行く。 彼女はそこで新たな出会いと過去への決別を経験す…続きを読む

百合、平たく言うとそれだけですが、そういう要素があるだけの、普通の恋愛小説です。キスシーンや押し倒す描写があるので、苦手な人は注意しましょう。 自分に自信のなかった女の子が、恋人…続きを読む

淡々と心情がつづられているはずなのに、読んでいる間どこか胸が重かった。 電話のくだりは、彼女の過剰な欲求を突き返さなかったあなたはたしかに彼女をネリリしていたのではないか、という…続きを読む

バランス、そう何事もバランスですよね…。自虐と奢り、他罰と自罰、お肉とお魚、野菜と主食、あめとむち。 九月で唐突に連載が途絶えていたりして、心配のあまりツイッターをフォローしてし…続きを読む

主人公のゆすらは生きていくのがあまりうまくないタイプの人間かもしれません。神経の糸を張り詰めすぎたり、緩め過ぎたりして、失敗をしてしまう。そういう人だと思いました。 物語の中でも…続きを読む

好きだな、と思いました。何が好きって、キャラクター。 雰囲気があります。舞台はファンタジー、架空の世界、架空の役職。 蘇生魔法が氾濫して、死の価値が軽くなってしまった世の中。 そん…続きを読む

このサイトに投稿し始めたばかりのころ、web小説初心者でもあったので、エッセイばかりを読み漁っていました。創作指南や、愚痴、提案、色々なエッセイを見てきましたが、こんなに長く書き続…続きを読む

無料で公開されている文章に、こんなに心を動かされることになるとは思っていなかった。隔たっているのは誰と誰で、それを隔てているのは何なんだろう。 思い返せば中学生だった頃、あんなに…続きを読む

沖縄料理…豚とか豚皮とか豚足とかかな？とあたりをつけて読み始めたところのまさかのこれ。ほんとにこれでいいんですか…！？ と思いつつ読み進めていくと、あまりの美味しそうな描写に胃袋…続きを読む

短い中で心が揺れて、切なくなって、涙が出そうになった。 ふと我に返って、表紙に戻り、ネギの文字を探す。 でもそんな野菜の登場する余地なんてあったっけ？ …まさか、ここですか？ …続きを読む

ミステリーとジャンルが変わっていたので、あらためて評価をしに参りました。 ラブコメと思って読んだら地獄を見たぜ…。 いや、今から読む人にもどうかラブコメとして読みはじめてほしい。…続きを読む

苗字から連想したのか、猫又のせいなのか、やたら某久保先生の絵柄が浮かんできて止まりません。これはもう…漫画やな！！ このまま漫画化されてもおかしくない、原作のために描かれた物語と…続きを読む

西野○ナさんの歌を想像しながら読んだら…失敗した。 適度にアホさの漂うゆるいトリセツ、頭の中を流れるトリセツ、そして最後の、急転。 あ、ああ、そっちね、そっちのやつね、 別にう…続きを読む

最初うわっ、なんだかいいこと言っている紳士がいるぞ！！と思っていたらすぐさま出てくるエロス。ちょっと読むのをためらう。でも思ってたよりゲスくなくてよかった…。 そ、そうなんだね、…続きを読む

やられました。一本取られた。 ほんとうに　読んだらダメな異世界小説　でしたね。 異世界出てきてないけど…。 ショート・ショートとしてものすごく巧みに練られた作品だったので、読ん…続きを読む

この感じ…映画第９地区を思い出します。 タイトル、設定からして絶対ネタだと思うよね？思ったでしょ？でもね、ちゃんと読むとあれなんだよ、味があるんだよ（納豆だけに）。気がつくと何度も…続きを読む

日野先生のくだりでやられました。猟奇的すぎる。 少々アクが強いので万人にはおすすめできませんが、わかるあなたにはわかる！はず。私小説、とかかれた解説部分が一番猟奇でした。脚色一部…続きを読む

トカゲ怪人の可愛さにやられました。 っていうかくっそゆるい。こんな世界征服なしでしょ。 そのうち同人活動で手一杯になって世界がトカゲ漫画で溢れかえるんでしょ？あー爬虫類可愛い。世…続きを読む

虚実織り交ざってる感じが妄想を誘います。

毒気と刺にやられた。