いい社怪人が同人活動にお熱をあげてなにやってんだか、というお話。
同人界隈に足突っ込んでる人なら、この作品のテーマに篭められた熱がおわかりいただけるだろう。
会社も仕事も世間様も、作品頒布のためならば、知ったこっちゃない。
すべてはファンの皆さんと喜びを分かち合うため。
なんだけれども。
人間(怪人含む)、仕事だろうと趣味だろうと、ノラないときは手が動かない。どうにもならない。
アバターのレベルばかりが上がっていく。
クエストの消化率ばかり上がっていく。
作画漁りでニコニコ巡り、設定漁りにウィキペディア巡り。
気づけば朝。
今日も原稿は眩しい白。
ごめんよ皆。
――進捗ダメです。
そんな同人作家さんのツイッターから流れてくるドタバタっぷりを、怪人の日常と組み合わせて面白くならないはずがない。
ペンタブが壊れて電気店を占拠。
パソコン不調でスパコン奪取。
体調壊して自爆&再生。
そして悪の秘密結社の一室でカンヅメ。
即売会に向けてあがきにあがくトカゲ怪人の生き様に、クスリとほほえましい気分になることうけあい。
戦えアレグライダー、そしてトカゲ怪人&パソコン怪人。
夏と冬のあのイベント、そこに集まる人々の笑顔を守るために――。
くぼた○こと先生作品とか好きな人にはオススメ。
それでなくても同人ネタ分かる人は読んで損はない作品です。