魅力的なキャラクター造形、重いテーマを重く見せない。

好きだな、と思いました。何が好きって、キャラクター。
雰囲気があります。舞台はファンタジー、架空の世界、架空の役職。
蘇生魔法が氾濫して、死の価値が軽くなってしまった世の中。
そんな中で主人公の率いる葬儀ギルドには、蘇生を拒む依頼人たちが訪れます。彼らが望むのは、もう二度と叩き起こされることのない永遠の眠り。

しょっぱなから人の死ぬシーンからはじまるので苦手な人にはちょっとハードルが高いですが、本編では可愛い女の子とパン買いに行ったりいちゃいちゃしたり、そんな感じです。もえもえきゅんきゅん、の好きな人はパン食ってるシーンだけでも読んで帰ろう。
頼りない事この上ないのに、戦闘能力だけはケタ違いのでこ後輩(おばかだけどすごく可愛い)。酒浸りイケメン破戒僧。英雄の娘熱血暴力ガール。ちょっと女子の怪力比率が高い気もしますが、そういう時世だからしかたないよ。
主人公がお仕事を一生懸命こなしている様子には現代に生きる人間も共感できる余地があります。

でもあえて言うならタイトルの重さ。キャッチの暗さ。もっと別な入り口があったら今より早い段階で読んでたかもです。つづき。待ってます。

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