好きだな、と思いました。何が好きって、キャラクター。
雰囲気があります。舞台はファンタジー、架空の世界、架空の役職。
蘇生魔法が氾濫して、死の価値が軽くなってしまった世の中。
そんな中で主人公の率いる葬儀ギルドには、蘇生を拒む依頼人たちが訪れます。彼らが望むのは、もう二度と叩き起こされることのない永遠の眠り。
しょっぱなから人の死ぬシーンからはじまるので苦手な人にはちょっとハードルが高いですが、本編では可愛い女の子とパン買いに行ったりいちゃいちゃしたり、そんな感じです。もえもえきゅんきゅん、の好きな人はパン食ってるシーンだけでも読んで帰ろう。
頼りない事この上ないのに、戦闘能力だけはケタ違いのでこ後輩(おばかだけどすごく可愛い)。酒浸りイケメン破戒僧。英雄の娘熱血暴力ガール。ちょっと女子の怪力比率が高い気もしますが、そういう時世だからしかたないよ。
主人公がお仕事を一生懸命こなしている様子には現代に生きる人間も共感できる余地があります。
でもあえて言うならタイトルの重さ。キャッチの暗さ。もっと別な入り口があったら今より早い段階で読んでたかもです。つづき。待ってます。
発想が上手いと素直に感心しました。
物語は粗筋通り【蘇生魔法】を手に入れた世界。
簡単に言えばドラクエ。お金さえ払えばノーリスクで死者が蘇るそんな世界。
そんな世界の冒険者ですから、まぁ、死なない。
要はリアルゾンビアタックが出来てしまう恐ろしさ。
……そんな世界で戦い続ける、戦い続けさせられる冒険者は何を願うのか。
これはそんな彼らの願いを叶える葬儀ギルドの物語。
地の文、会話共に読みやすく、キャラクターも素晴らしい。
1話の、1話の長さも調度良くついつい先を読みたくなる魅力を持っています。
今後も続きが非常に気になる作品です。
次の話を楽しみにしております。